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リモートデスクトップの設定をする

Windows 10(Pro版)はPC間で遠隔操作を行う「リモートデスクトップ」機能を備えている。最近はスマートフォン向けにも、リモートデスクトップクライアントが用意されているので、改めて接続方法を紹介したい。

  • 検索ボックスに「リモート」と入力し、「リモートデスクトップの設定」をクリック/タップする

  • 「リモートデスクトップを有効にする」のスイッチ→「確認」ボタンと順にクリック/タップする

  • これでリモートデスクトップが有効になった。デバイス名を使用(この場合は「DESKTOP-0G49OJC」)して接続する

このような手順でリモートデスクトップを有効にできるが、デバイス名(コンピューター名)は無機質な文字が割り当てられるため、少々使いにくい。

デバイス名を変更する場合は、検索ボックスで「コンピューター名」と入力し、「PC名を表示する」をクリック/タップして「バージョン情報」を呼び出す。続いて「このPCの名前を変更」ボタンをクリック/タップすれば変更可能だ。なお、変更後はPCの再起動が必要となる。

Android、iOS向けのリモートデスクトップアプリを使う

さて、スマートフォン用リモートデスクトップクライアントはiOS版Android版が利用可能だが、今回はiOS版で手順を紹介する。

  • 「App Store」で「リモートデスクトップ」と検索すれば、「Microsoftリモートデスクトップ」は容易に見つかるはずだ。同アプリを起動したらホストを登録するため、「+」をタップする

  • 「デスクトップ」をタップし、PC名(デバイス名)やお使いのMicrosoftアカウント(もしくはユーザーアカウント)をタップして入力し、「保存」をタップする

  • ホストの登録が完了したら、デバイス名をタップして接続する

  • PC版のリモートデスクトップ接続と同じく、接続の確認をうながされるので「承諾」をタップする

特段難しい操作は必要ない。気軽にアクセスする場合は、「コンピューターへの接続について今後確認しません」のスイッチをオンに切り替えよう。

  • iPhoneの画面でWindows 10のデスクトップが現れる

  • このボタンをタップすると、デスクトップを拡大表示する

  • このボタンをタップすれば、他PCへの接続やマウスポインターの呼び出しが可能だ

  • このボタンをタップすると、キーボードによる文字入力が可能になる

このようにスマートフォンからもPCを操作できるため、家庭内の離れた環境から、ちょっとした操作を行う時に活用してほしい。

ただし、お使いのエディションがHomeの場合、「リモートデスクトップ環境へ接続」できるが、「リモートデスクトップを受け入れられない」。つまり、ほかの「リモートデスクトップ」対応PCへの接続はできるが、他のデバイスからHomeへの接続はできないので注意したい。

  • Windows 10 Homeエディションはリモートデスクトップのホストになれない。ProやEnterprise、Workstationといったエディションが必要となる

阿久津良和(Cactus)