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設定のスイッチでウィンドウ・全画面再生の切り替えが可能

普段、どのような動画再生ツールをお使いだろうか。筆者は長年デスクトップアプリの「MPC - BE」(Media Player Classic - BE)を使っていたが、最新ビルドが安定せず、再生環境の見直しを必要としている。

そこで、Windows 10の標準アプリである「映画&テレビ」を使い始めた。率直な印象としては、ショートカットキーをもっと充実させてほしいところ。特に、早送りや巻き戻しを行うショートカットキーがなく、再生環境としては若干の不満が残るMicrosoftサポートページのショートカット一覧

よい点は、アプリ本体の起動が非常に速いこと。プロセスを観察すると、動画再生時はアプリ実体の「Video.UI.exe」を起動し、GPUレンダリングで動画再生を行っている。他のUWPアプリのように、あらかじめ起動かつサスペンド化しておいて、ユーザー体験としての起動を高速化している形跡はない。

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    「映画 & テレビ」アプリの初期状態では、ウィンドウの状態で動画を再生する

それから数カ月ほど「映画 & テレビ」アプリをメインの動画再生ツールとして使っているが、気になるのが常にウィンドウ再生になってしまう点。これはスイッチ1つで改善できた。

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    「映画 & テレビ」アプリの「その他のオプション」ボタン→「設定」と順にクリック/タップ

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    「再生」セクションのスイッチをクリック/タップして、オンに切り替える

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    この状態で動画ファイルをダブルクリック/タップで開くと、全画面で動画再生が始まる

機能面で「映画 & テレビ」アプリに不満が残る場合は、UWPアプリ版の「VLC media player」も試してみてほしい。デスクトップアプリ版のVLC media playerは、歴史も古く、定番メディアプレーヤーの1つだ。

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    UWPアプリ版「VLC」。デスクトップアプリ版と同じく、矢印キーなどを使って早送り/巻き戻しが可能だ

阿久津良和(Cactus)