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Windowsを使う上で避けて通れないのが、BSoD(BlueScreen of Death)、いわゆるブルースクリーンである。原因はハードウェアからOS、アプリケーションまで多岐にわたるため、解決が難しい。今回はBSoDエラーが発生した際の基本的な対処方法を紹介する。

パラメータコードから原因を探る

Windowsは何らかの異常が発生し、自身で修復できない場合はBSoDに移行し、必要に応じた情報収集とPCの再起動を実行する。問題は、BSoDエラーが発生する原因を突き止めることと、BSoD画面の分かりにくいエラーコードだ。

BSoDエラーが発生すると青い画面が現れ、一連の処理を経てからPCが再起動する

上図に示したのは、Windows 10上で擬似的にBSoDを発生させたものだ。「停止コード KERNEL SECURITY CHECK FAILURE」と示している。メッセージを確認すると、Webサイトの参照を推奨しているが、リンク先にアクセスしても、執筆時点で役立つ情報はない。

とはいえ、日本マイクロソフトを責めても解決しない。BSoDレベルのエラーが発生する理由は多岐にわたるからだ。例えば筆者の経験では、物理メモリーの不良で発生したケースや、録画用HDDがスピンアップせずにBSoDになったケース、電源周りが原因だったケースなどがある。Windows XP以前は、アプリケーション(が使用するデバイスドライバー)が原因でBSoDエラーが発生することもあったが、さすがにWindows 7以降はアプリケーションレベルで「PCが落ちる」ことはほぼ皆無となった。

BSoDの発生理由を確認するのであれば、「Bug Check Code Reference」を参照するとよいだろう。先のBSoDエラーコードは「0x00000139」であり、「イベントビューアー」の情報を確認するとパラメータ「3」が入っていることから、「LIST_ENTRYが壊れた」ということが確認できる。

検索ボックスに「イベント」と入力し、検索結果として示された「イベントビューアー」をクリック/タップ

「カスタムビュー」→「管理イベント」とクリック/タップし、ソースが「BugChek」であるイベント→「詳細」タブをクリック/タップで選択。ここでパラメータ1(param1)の数値を確認

こちらは「Bug Check Code Reference」の内容。パラメータの内容に応じてBSoDエラーの原因が確認できる

詳しい説明は主題と異なるので割愛するが、今回のケースでは何らかの理由でOSが管理するテーブルが破壊されたことが分かった。

ただし、自力で問題を解決するには相当の知識が必要だ。まずはトラブルシューティングツールを使ってみよう。BSoDエラーは原因が不明確なため、必ず解決できるとは限らない。だが、明らかに問題となっているデバイスドライバーがインストールされているなど、Microsoftに知識ベースがある場合は、トラブルシューティングツールによって解決できることもある。BSoDエラーがよく発生するようなら、一度試してほしい。

検索ボックスに「トラブル」と入力し、検索結果として示された「トラブルシューティング」をクリック/タップ

ウィンドウが起動したら、ナビゲーションウィンドウにある「すべて表示」をクリック/タップ

一覧から「ブルースクリーン」をクリック/タップし、トラブルシューティングツールを実行

阿久津良和(Cactus)