暮らしの中でふと出てくるいろいろなお悩み、家電を利用して解決できることは多いもの。IT・家電ジャーナリストで家電製品総合アドバイザーの安蔵靖志さんに、おすすめ家電や使い方を紹介してもらいます。

今回のご相談

飲み会が増えて深酒してしまうことも多く、朝にしっかりした食事を取れません。栄養のあるドリンクなどが飲めればいいなと思うのですが、いい家電はないでしょうか。(30代・男性)

レコルト「Auto Cooking Pot RSY-2」(実勢価格:13,200円)をおすすめします

  • Auto Cooking Pot RSY-2」の本体サイズは約幅16.5×奥行き12.0×高さ23.3cm、重さは約970gです。本体カラーはクリームホワイトの1色

栄養たっぷりのドリンクを手軽に作るなら、スロージューサーやフードプロセッサーを使ってスムージーを、スープメーカーを使って野菜スープやポタージュを試してみてはいかがでしょうか。レコルトの自動調理ポット「Auto Cooking Pot RSY-2」(以下、Auto Cooking Pot)をおすすめしたいポイントは以下の通りです。

  • なめらかなポタージュや具材の形を残したスープを楽しめる
  • おかゆや豆乳、スムージーなどの冷たいメニューも作れる
  • 簡単操作で手入れも比較的ラク

【ポイント1】なめらかなポタージュや具材の形を残したスープを楽しめる

Auto Cooking Potは、フードプロセッサーにヒーターを組み合わせたことによって、食材を入れてボタンを押すだけでスープを作れる家電です。スープ向けのモードとして、ポタージュやペースト食を作る「POTAGE&PASTE」、具材の形を残して仕上げる「SOUP&OKAYU」という2種類を用意しています。

POTAGE&PASTEモードでは材料を細かく刻み、高温で煮込みながらかくはん。最後は高速かくはんでなめらかに仕上げてくれます。ブロッコリーやキャベツの芯など、野菜の端切れをポタージュにして食品ロスを防いだり、キノコや空豆を使って高級店のようなポタージュを味わってみたりと、さまざまな楽しみ方ができます。桜エビを使った「エビのビスク」といったユニークなレシピにもチャレンジしてみたいところです。

  • POTAGE&PASTEモードで作る「エビのビスク」

容量は600mLあるので、4人分まで一度に作れます。完成まで約30分かかるので、朝食にする場合は早めに準備を始める必要があるでしょう。

もうひとつのSOUP&OKAYUモードは、1分間に1秒程度の短いかくはんを繰り返しながら高温で加熱し、具材の形を残した仕上がりにしてくれるモードです。にんじん、ジャガイモ、玉ねぎなどの野菜、ホールトマト缶、コンソメスープの素、水を入れてスタートすれば、ミネストローネの完成。一人暮らしでなかなか野菜を採るのが大変という人でも、Auto Cooking Potなら手間をかけずに野菜たっぷりのスープを食べられます。

また、調理後に75℃前後をキープして保温する「WARM」モードも。こちらは1分間に1秒程度の短いかくはんを繰り返し、材料の焦げ付きを抑えながら20~25分間温めてくれます。

【ポイント2】おかゆや豆乳、スムージーなどの冷たいメニューも作れる

SOUP&OKAYUモードでは、生米からおかゆも作れます。こちらも約30分で炊き上がるので、胃腸の調子が優れない日には強い味方になりそうです。

大豆から豆乳を作る「SOYMILK」モードも装備。豆乳をふきんなどで濾(こ)す必要はありますが、濾した後はおからも食材になります。

  • SOUP&OKAYUモードで作るおかゆの調理例

スープメーカーの中には冷たいメニューを作れない製品もありますが(温かいスープ専用)、Auto Cooking Potは冷たいスムージーなどを約3分で作れる「JUICE&CLEAN」モードを用意しています。JUICE&CLEANモードでは半解凍した冷凍フルーツや家庭用製氷機で作った氷も使えるので、暖かくなるこれからの季節はひんやりとしたスムージーを味わうもいいのではないでしょうか。

【ポイント3】簡単操作で手入れも比較的ラク

操作もシンプルです。電源コードを接続して食材を入れたら、「SELECT」ボタンを何回か押してモードを選ぶだけ。モードを選んで少し待つと、自動的に調理が始まります。

本体内はコゲ付きにくいフッ素樹脂コーティングが施されており、刃の裏側を掃除しやすいように「お手入れブラシ」も付属しています。電源コードを接続する部分にはプラグカバーが付いており、本体内を水洗いする場合に安心です。

こんな製品もおすすめ

■料理の下ごしらえにも使える
ブルーノ「スープクックプロセッサー BOE102」(直販価格:14,300円)

ちょっとレトロな感じのデザインが魅力的なスープメーカーです。食材を切って入れると約30分でなめらかなポタージュを作れる「ポタージュ」モードと、具材の形を残せる「たべるスープ」モードのほか、「あたためなおし」モードを用意しています。食材を刻んだり肉をミンチにしたりできる「フラッシュ」ボタンもあり、フードプロセッサーとしても活用できます。

ポタージュ作りに使うチョッパーカッターと、たべるスープモード時に使うミキサーブレードが付属し、分解して丸洗いが可能。アタッチメントを付け替える手間はありますが、より本格的に料理にも活用できるこちらもおすすめです。

■ジュースカップも付属する本格的フードプロセッサー
ブラウン「パワーブレンド1 ブレンダー JB1169BK」(直販価格:12,980円)

  • パワーブレンド1 ブレンダー JB1169BK」の本体サイズは幅175×奥行185×高さ360mm、重さは2.7kg(いずれもガラスジャグ装着時)、カラーはブラックの1色。そのほか、一部の付属品を省いた「JB1168WH(ホワイト)」と「JB1160BK(ブラック)」があります。ブレンダー本体は同様です

ジュース作りでは、果物や野菜をゆっくりと絞って繊維質を取り除いてジュースを作るスロージューサーが流行しました。スロージューサーは繊維質を取り除くことと(繊維質も大切な栄養素のひとつ)、比較的お手入れが面倒なことがネックでした。そのあたりを踏まえて考えると、食物繊維も含めてすべて摂取できるフードプロセッサーがおすすめです。

パワーブレンド1 ブレンダーは、スムージーを持ち運べるスムージータンブラーに加えて、コーヒー豆やスパイスの粉砕、オリジナルふりかけなどを作れるミルが付属しています。ヒーターは搭載していないので、ホットスープを食べる場合は鍋に移し替えて温めることになりますが、幅広い料理に活用できる点が魅力です。