暮らしの中でふと出てくるいろいろなお悩み、家電を利用して解決できることは多いもの。IT・家電ジャーナリストで家電製品総合アドバイザーの安蔵靖志さんに、おすすめ家電や使い方を紹介してもらいます。

今回のご相談

朝起きてから出かけるまでボーッとしてしまい、なかなかすっきりしません。淹れたてコーヒーの香りで目覚めるような朝を迎えたいのですが、そんなコーヒーメーカーないでしょうか?(30代・男性)

レコルト「コーン式全自動コーヒーメーカー RCD-1」(実勢価格:20,000円前後)をおすすめします

  • レコルト「コーン式全自動コーヒーメーカー RCD-1」はタイマー機能付き

コーヒーの香りで朝の目覚めをサポートということは、タイマー機能がある製品ですね。一口にコーヒーメーカーといっても、コーヒー粉とお湯でドリップするコーヒーメーカーから、圧力をかけて抽出するエスプレッソマシン、コーヒー豆を自動で挽いて抽出まで行ってくれる全自動コーヒーメーカー、さらには専用カプセルを使う1杯抽出型のコーヒーメーカーまでさまざまです。

もっとも手軽なのは、カプセルをセットしてボタンを押すだけで抽出してくれる1杯抽出型コーヒーメーカーですが、残念ながら筆者の知るところではタイマー抽出してくれるようなモデルはありません。そこでタイマー抽出機能を持つ全自動コーヒーメーカーとして、レコルトの「コーン式全自動コーヒーメーカー RCD-1」をおすすめします。

  • コーヒー豆を均一に挽けるコーン式ミルを搭載し、4段階の挽き目調節が可能
  • コンパクトでメンテナンスも楽
  • コーヒーの抽出完了時刻を設定できる予約機能付き

【ポイント1】均一に挽けるコーン式ミルを搭載し、無段階の挽き目調節が可能

全自動コーヒーメーカーを選ぶとき、最初のキモはコーヒーを挽く「コーヒーミル」にあります。

RCD-1が搭載しているコーン式ミルは、低価格帯の電動コーヒーミルや全自動コーヒーメーカーの一部が採用しているプロペラ式(フードプロセッサーと似た方式)のコーヒーミルに比べて、均一に挽きやすいことと、挽き目の調節がしやすいことが特徴です。RCD-1の場合、細挽き、中挽き、粗挽き、極粗挽きという4段階で挽き目の調節が可能。自分の好みにぴったりの挽き目でコーヒーを味わえるでしょう。

もうひとつ魅力的なのが、豆タンクにセットしたコーヒー豆をすべて挽くのではなく、杯数に合わせて自動的に豆を挽く時間を設定してくれる点です。セットできる豆の量は約60g(約8杯分)と多くはないですが、豆を挽く量も+2(+20%)、+1(+10%)、0、-1(-10%)、-2(-20%)と5段階の調整ができるので、わざわざ豆の量を計測しなくても同じ味わいのコーヒーを楽しめます。また、市販のコーヒー粉を使ってドリップする粉モードもあります。

【ポイント2】コンパクトでメンテナンスも楽

RCD-1の設置面積は、B5用紙とほぼ同じ幅15×奥行き25.8cmとかなりコンパクト。設置しやすいのは重要です。カラーはシルバーとブラック(通販限定)の2色で、どちらもインテリアをジャマしないすっきりとしたデザインになっています。

ガラスポットやウォータータンク、フィルターフォルダーなどは、簡単に取り外して水洗いできます。ミルの内部にたまったコーヒー豆やコーヒー粉を取り出して掃除できるcleanモードも用意されているので、メンテナンスも楽です。

【ポイント3】コーヒーの抽出完了時刻を設定できる予約機能付き

と、ここまでの機能は、もっと細かく調節できるコーヒーメーカーもあるのですが、今回おすすめしたい最大のポイントが「抽出予約機能」です。

  • タイマー機能を使うと、設定した時刻に淹れたてのコーヒーを飲めます

RCD-1には時計を表示する機能があり、「何時間何分後」ではなく、特定の時刻を設定した抽出予約ができるのが大きな特徴です。指定した時刻になるとコーヒー豆のグラインドから始まって抽出まで自動的に行ってくれるので、コーヒーを挽く音を聞きながら、漂ってくる香りに包まれて起床……といった感じの生活を実現できるというわけです。

こんなコーヒーマシンもおすすめ

■無段階の挽き目調節が可能で、時間設定のタイマー予約も可能
ラドンナ「Toffy 全自動ミル付カスタムドリップコーヒーメーカー K-CM9」(直販価格:29,700円)

コーン式ミルを搭載し、無段階の挽き目調節が可能な全自動コーヒーメーカーです。時計機能ありませんが、24時間後までのタイマー予約ができます。豆タンクは約120gと容量たっぷりで、抽出温度の設定(83℃・90℃)や味わいの調節機能も。味わいは、連続抽出する「マイルド」、蒸らしながら間欠抽出する「ミディアム」、蒸らしながらゆっくり間欠抽出する「ストロング」の3段階です。自分の好みに合わせたドリップ方法を突き詰められるのが大きな魅力といえるでしょう。本体サイズも幅17×奥行き32.5cmとコンパクトに仕上がっています。

■スターバックスのコーヒーも味わえる1杯抽出型
ネスレ日本「ネスカフェ ドルチェグスト ジェニオ エス」(直販価格:21,780円)

上で紹介した「全自動コーヒーメーカー」でも「タイマー機能付き」でもありませんが、朝のコーヒーを手軽に楽しみたい人にぴったりの1杯抽出型コーヒーメーカーです。ブラックコーヒーだけでなく、「カフェオレ」、「カプチーノ」、「ラテ マキアート」といったラテメニュー、「ミルクティー」や「宇治抹茶」といったメニュー、さらには「ハウスブレンド」や「キャラメル マキアート」、「抹茶ラテ」など、スターバックスのカプセルも数多くそろえています。

抽出温度の変更や、じっくり抽出することで香り高い1杯を作れる「ハンドドリップモード」なども搭載。カプセルをセットして抽出ボタンをタッチするだけで抽出してくれるので、起きてから数分後には熱々のコーヒーを楽しめます。