暮らしの中でふと出てくるいろいろなお悩み、家電を利用して解決できることは多いもの。IT・家電ジャーナリストで家電製品総合アドバイザーの安蔵靖志さんに、おすすめ家電や使い方を紹介してもらいます。

今回のご相談

子どもが大きくなって仕事に復帰しました。子どもは塾通いも始めて帰りが遅くなる日も出てきて、とても心配です。子どもがどこにいるのかをチェックするにはどんな方法がいいでしょうか。(30代・女性)

BBソフトサービス「まもサーチ3」(実勢価格:5,280円+月額528円、年額5,000円)をおすすめします

  • まもサーチ3は、1台に対して最大5人の保護者を設定可能。保護者側スマホの見守りアプリには、最大5台のまもサーチ3を登録しておけます。例えば、3人兄弟の各人を父母と祖父母の4人で見守るといった使い方ができます

家族の居場所を知りたいという人におすすめなのは、GPSで測位して位置情報をスマホアプリに通知する「GPSトラッカー」です。

キーホルダーやリモコンにつなげて探し物の場所を教えてくれる「紛失防止トラッカー」にも似ていますが、ここでいうGPSトラッカーは本体内にLTE通信機能を備えているため、どこにいても居場所を確認できるのが大きな特徴です(紛失防止トラッカーは基本的にBluetooth通信なのでスマホとの通信距離は数十メートル程度。たいていは最後にスマホと通信した地点を記録する機能は持っています)。

いろいろな製品があるGPSトラッカーの中で、BBソフトサービスの「まもサーチ3」をおすすめしたいポイントは以下です。

  • 小型軽量、IP65の防塵・防水仕様で安心
  • 居場所だけでなく移動履歴も確認できる
  • ボタンを長押しするとスマホにお知らせできる

【ポイント1】小型軽量、IP65の防塵・防水仕様で安心

まもサーチ3はサイズが約49×49×15.5mm、重さが約39gと小型軽量。ストラップ穴が付いているためランドセルなどに手軽に装着できます。IP65の防塵・防水性能を持っており、水やホコリが付くような場所でも大丈夫です。

本体そのものの価格はGPSトラッカーによってさまざまですが、利用料金として、まもサーチ3の月額528円は最安レベル。年額5,000円のプランならさらにお得です。

ちなみに、まもサーチ3に限らず、一度解約したGPSトラッカーは再契約ができない仕組みになっているようです。契約期間に縛りはないものの、解約しようと思ったときはよく考えたほうがよさそうです。ただしまもサーチ3の場合、契約解除から2カ月以内であれば再契約が可能です。

【ポイント2】居場所だけでなく移動履歴も確認できる

まもサーチ3をランドセルなどに装着しておくと、スマホ向け「まもサーチ」アプリ(Android/iOS対応)の「位置情報」タブから居場所を常に確認できます。

位置情報の更新頻度は、「頻度優先モード(1~2分)」と「バッテリー持ち優先モード(3~4分)」「OFF」という3通り。1回の充電で、頻度優先モードでも最大6週間、バッテリー持ち優先モードなら最大2カ月間も動作し続けるので、ひんぱんに充電しなくてもいい点もおすすめのポイントです。

  • スマホアプリ「まもサーチ」の画面例。まもサーチ3を持たせた子どもの現在地情報(左)と移動履歴(右)(まもサーチ3公式サイトから

居場所だけでなく、移動履歴の確認も可能。まもサーチアプリの「位置情報タブ」で「位置表示」から「移動履歴」に変更すると、まもサーチ3を持つ人が通った経路を90日前までさかのぼって確認できます。子どもの登下校ルートをアプリで確認するほか、実際に歩いてみるて安全な道かどうか確かめるいった使い方もいいのではないでしょうか。

特定のエリアを出入りするとき、スマホに通知する「エリア通知」機能も備えています。学校、塾、自宅などを登録しておくと、「その場所へ無事に到着」「自宅に帰った」などがアプリを開かなくても確認できます。

【ポイント3】ボタンを長押しするとスマホにお知らせできる

まもサーチ3の本体前面には円形のボタンが付いており、長押し(約3秒間)すると位置情報をスマホアプリに通知します。緊急時のお知らせに使えるほか、習い事が終わったときにお迎えに来てもらうように通知するといった使い方もできます。

こんな製品もおすすめ

■ボイスメッセージのやり取りも可能なGPSトラッカー
ソニーネットワークコミュニケーションズ「Amue Link LM-01」(ソニーストア価格:5,980円+月額748円)

  • ソニーネットワークコミュニケーションズ「Amue Link LM-01」は、2023年5月8日までソニーストアの価格が500円引きの5,480円に。純正ストラップとシリコンケースもプレゼントされます

サイズは約60×26×12.3mm、重さは約23.7g、防塵・防水性能を備えるGPSトラッカーです。リアルタイムの居場所や移動履歴を確認できるほか、AIによって「歩く・止まる・自転車・車・バス・電車」の6つを判定し記録してくれます。本体には、加速度・ジャイロ・気圧・地磁気・温度センサーを内蔵。端末の周辺温度が35℃以上になったらスマホへ通知する機能も備えています。

さらに魅力的なのが、アプリと端末間でボイスメッセージを送受信できる機能です。持ち主の居場所を知るだけでなく、ちょっとしたメッセージをやり取りしたいという人にはこちらがおすすめです。ただし「GPS圏内移動、通信およびセンサー情報取得間隔2分、1日2時間程度の使用」という場合で最大5日間の動作と、バッテリー駆動時間は短めです。月額料金も少し高めですが、機能面では十分に魅力的なモデルだと思います。

■ボイスメッセージのやり取りも可能、プランも選べるGPSトラッカー
ビーサイズ「BoTトーク」(BoT Shop価格:5,280円+月額528円~)

  • ビーサイズ「BoTトーク」には、カラビナ付きシリコンケース(1,800円)と通常のシリコンケース(1,400円)が用意されています。カラーはどちらもチェリー、ミントマロンの3色

BoTトークも、上記のAmue Linkと同じようにボイスメッセージのやり取りに対応したGPSトラッカーです。子どもの行動を自動的に認識して、自宅、学校、習い事などよく行く場所や、子どもの行動範囲を学習する「見守りAI」を搭載しています。よく行く場所を「通知スポット」として登録しておくと、到着・出発を通知してくれるほか、普段行かない場所に行くと自動でお知らせしてくれる機能などもあります。

サイズは約50×50×21mm、重さは約50g、生活防水・防塵・耐衝撃性能を備えています。GPSトラッカーのみの「GPSプラン」は月額528円、トーク機能付きの「GPS&トークプラン」は月額748円と、2つのプランを用意。バッテリー駆動時間はGPSプランで最長1カ月超、GPS&トークプランで最長1週間以上とのことです。利用中のプラン変更も可能なので、ボイスメッセージ機能の必要性に迷う人はこちらを選ぶといいでしょう。