30歳過ぎてゼロから始めた後発カメラマンが、「どうしたら最短で上手くなるか」をテーマに撮影術をご紹介。前回は、カメラの設定で明るさを調整する方法をお伝えしました。今回は色の設定についてお話します。
便利なホワイトバランスの「モード」
色の設定は大事な撮影準備です。どんなにいい画角で撮れても、色がおかしければ変な写真になってしまいますよね。現像のときに直せるといえば直せるのですが、撮影時に適正な色にしたほうがラクです。
蛍光灯はグリーンに近く、電灯はオレンジ、自然光は環境で異なるなど、光にはさまざまな色があります。その光は、写真にも大きく影響。これらは色温度の「K(ケルビン)」という単位で表します。これを調整して、白いものをちゃんと白く写るように調整するのが「ホワイトバランス」です。
カメラによっては、「蛍光灯モード」や「太陽光モード」など、環境ごとのホワイトバランスがあらかじめ用意されています。また、オートホワイトバランス(AWB)という自動で色温度を調整するモードもあり、カメラによってはかなり高精度で合わせてくれるでしょう。もちろん、マニュアルでホワイトバランスの設定ができるに越したことはないですが、ホワイトバランスのモードは便利なので、積極的に使ってみてください。
オートでどうしても見たままに写らないときや、作風的に青に寄せたいとき(インスタとかで青い写真流行ってますね)などに、マニュアルを使ってみましょう。
最後に、ポートレートはLightroomなどで「現像までしてこそ」のもの。そのため、記録は「JPG」ではなく「RAW」を推奨します。
文章・写真:関根康人(ねっしー)
モデル:くりえみ