30歳過ぎてゼロから始めた後発カメラマンが、「用法用量を守ってお使いください。ポートレートが劇的に安定する劇薬テクニック」をテーマに、教科書では絶対に教えてくれない撮影テクニックをお伝えします。今回は、光についてです。

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光を認識するためには影を探そう

写真は光が大事なのは言わずもがなかと思いますが、晴れの日の野外や自然光の入るスタジオでの撮影において、その光を認識するのは、始めのうちは結構難しいものです。

そこで、光を認識する簡単な方法を1つご紹介します。それは「影を探す」こと。影が伸びている方向の逆に光源があるという超単純な理論です。

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    少しわかりにくいですが、足元の影を見ると左手後ろに光源があるとわかります。光が強いので木々で遮光しました

光の方向がわかれば、順光で撮るか逆光で撮るか、はたまた半逆光で撮るかなどの選択ができるようになります。まずは影を探して光の方向を意識するクセをつけましょう!

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    同じ場所で逆光気味に撮ってみました

柔らかい光を当てよう

野外での撮影では、時間帯や季節で光の具合が変わります。逆光のふんわりしたドラマチックな写真も、順光のパキッとした印象的な写真もいいですが、まずは「柔らかい光を被写体の顔に当てること」を意識すると、安定した写真を撮りやすくなります。

冬場は光が柔らかいですが、夏場は光が強く硬いので、何かで遮光するといった工夫が必要。ストロボでも、直接光を当てず、少し芯を外して当てるフェザーという技術がありますが、同じ理屈です。

特に夏場の昼間など、太陽が真上にある場合、そのまま撮ると顔に影ができてしまいます。そんなときは、木陰で木漏れ日を使ったり、建物の陰に入ったりして、対処するといいでしょう。

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    太陽の光が強いので、木陰で遮光するとともに、木漏れ日をアクセントにしました

また、撮影する時間帯を意識することも大事。なるべく、比較的光が穏やかな朝帯に撮影するのも1つの手ですね。柔らかい光は、肌の質感を美しく演出してくれるので、意識するだけでグッと洗練されます。

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  • 木陰で遮光しつつ、白い床からバウンスした柔らかい光で肌が綺麗に映りました

現像はプリセットを買って使っちゃおう

撮った写真は「Lightroom」や「Photoshop」で現像するのが一般的ですが、この現像がまた“沼”。私も、当初はどこをどういじったらいいか、まったくわかりませんでした。

そんなときは、プリセット(あらかじめ現像の値が調整された型)を購入するのも有効な手段。以前は少なかったのですが、今ではたくさんのプリセットがネット上で販売・配布されています。

「青みがかった青春ぽいもの」や、「肌の質感が出やすいグラビア向きのもの」など、いろいろあるので、自分の好みのプリセットを探してみるのもいいでしょう。

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  • 現像の仕方で印象もかなり変わります。デジタル全盛の今は現像が個性になりつつあります

ゼロから自分がイメージする現像を実現するのはなかなか難しいので、プリセットの設定を見て勉強するのも近道の1つ。賛否あるとは思いますが、既存の型から学び、そこから自分の色、現像のパターンを作っていけばいいのではないでしょうか。

モデル:火将ロシエル

火将ロシエル

株式会社コプルト代表。プロコスプレイヤーとしての活動だけでなく、マンガ紙や週刊誌の表紙を飾るなど、勢力的に活動の幅を広げている。2nd写真集「moonstone/月長石」(ワニブックス)発売中。
【出演&発売情報】
10月5日 「アサ芸secret」(徳間書店)表紙巻頭グラビア
10月30日 3rd DVD「ろしにゃんクエスト~Lv999の花嫁~」発売
「火将ロシエル2021カレンダー」予約受付中