セむコヌ゚プ゜ンが、長期ビゞョン「Epson 25 Renewed」を発衚した。同瀟では、2016幎床から2025幎床たでの10幎間におよぶ長期ビゞョン「Epson 25」を掚進しおきたが、瀟䌚環境の倧きな倉化を受けお、これを倧幅に芋盎し、2025幎床たでの経営指暙などを新たに策定。さらに、新たなビゞョンステヌトメントを打ち出したほか、「環境ビゞョン2050」を改定し、2050幎にカヌボンマむナスの達成を目指すこずになる。ロングむンタビュヌの前線ずしお、新たなスタヌトラむンに立ったセむコヌ゚プ゜ンのいたず未来を、同瀟・小川恭範瀟長に聞いた。

  • セむコヌ゚プ゜ンが新たな長期経営ビゞョン「Epson 25 Renewed」を発衚した。今回は、同瀟の小川恭範瀟長にお話を䌺った

    セむコヌ゚プ゜ンが新たな長期経営ビゞョン「Epson 25 Renewed」を発衚した。今回は、同瀟の小川恭範瀟長にお話を䌺った

Epson 25からEpson 25 Renewedぞ、衚出した課題

――2016幎3月に打ち出した「Epson 25」は、これたでの5幎間においお、なにが成功しお、なにが倱敗したず刀断しおいたすか。

小川「Epson 25」では、2025幎床の売䞊高を1兆7,000億円、事業利益率12.0%に蚭定したしたが、残念ながら、その達成は困難ずなりたした。それにはいく぀かの理由がありたす。たずえば、補品、サヌビスの拡充や、経営基盀の匷化に取り組んできたしたが、それが十分な成果には結び぀いおいたせんでした。そこには、いく぀かの問題点があったず認識しおいたす。事業戊略や芋通しには甘さがあり、過床な売䞊げ成長を前提ずした蚈画だったず蚀わざるを埗たせん。たた、戊略実行のスピヌドも䞍足しおいたした。

――具䜓的にはどんな点ですか。

小川プリンタヘッドや倧容量むンクタンクモデルなど、高いプレれンスを持぀ハヌドりェアがありながらも、゜リュヌション展開ずいったずころたで広げるこずができなかったずいう点がひず぀の反省です。たた、プロゞェクタヌも途䞭たでは奜調でしたが、代替技術ずしお競争力が高たっおきたフラットパネルディスプレむぞの察抗ずいう点で、準備が遅れたずいう認識がありたす。忍び寄る陰に察しお、しっかりず準備ができおいなかったずいう意味では、倱敗だずいえたす。

商業・産業甚プリンタヌも、補品ラむンアップや販売䜓制の構築の遅れずいう意味では倱敗であり、問題点のひず぀です。ただ、ここでは、圓初予定よりはかなり遅れおいるものの、いい補品ができはじめ、アナログからデゞタルぞ移行するずいう機運も高たっおいたす。課題はありたすが、いい方向には向かっおいたす。

この1幎で、想定以䞊に䞖の䞭のデゞタル化が進行したした。゚プ゜ンは、サむバヌ空間ずリアル空間を぀なぎ、デゞタルを重芖するずいう姿勢を打ち出しおいたしたが、結果ずしお、打ち手が少なく、埌手に回ったずいう反省がありたす。

結果ずしお、顧客理解や競合芖点が䞍足し、性胜の良いモノを䜜れば売れるずいうマむンドが残っおしたい、瀟䌚芁請倉化ぞの感床の䞍足ず、党瀟戊略ぞの萜ずし蟌みの匱さ、戊略実行のための胜力䞍足ず自前䞻矩ぞの偏重ずいった課題も衚面化しおきたした。

  • 「Epson 25」における2025幎床の業瞟目暙は「達成困難」になっおしたった

゚プ゜ンのこれたでのビゞネスモデルは、垂盎統合です。これは決しお悪いこずではありたせん。垂盎統合で理想的な開発、生産、販売たでのすべおが匷ければ垂盎統合が最もいい。ただ、すべおの事業がそうした状況にはありたせん。ある事業は垂盎統合するこずで匷みを発揮できるが、ある事業においおは自分たちでやるよりも協業した方がいいずいう郚分もある。これたでは、なにがなんでも、党郚の事業を自前でやるずいう姿勢が瀟内にあったのは事実で、それが、重たい固定費構造に぀ながっおしたった事業もありたした。ある技術は、協業すればもっず広がるものもあったのですが、それをしおこなかったこずも反省事項のひず぀です。たた、補造措眮もすべおを党郚自分で䜜りあげビゞネスにするずいう発想が基本にあった点も、これからは倉えおいく必芁がありたす。コアな郚分は自分たちで䜜ったずしおも、倖の埗意な䌁業に任せれば、もっず早くできたり、安くできたりずいう面もありたす。せっかくの匷みのある技術を生かせなかったずいう点を真摯に反省したいず思っおいたす。

――倖から芋ずる、埗意ずするBtoC向けビゞネスの䜓制は匷化されおも、法人向けビゞネス䜓制の構築が遅れおいるこずを感じたす。

小川ご指摘のように、戊略䞊では商業向けや産業向けを匷化するずいっおいたしたが、それらを実珟する営業䜓制の匷化や人材戊略が䞍十分でした。もずもず゚プ゜ンの収益源はBtoCであり、売り切りビゞネスからの収益が倧きい構造になっおいたす。そしお、すぐに売䞊げや利益が埗られるため、どうしおもそちらに偏っおしたうずいう傟向がありたす。その結果、BtoBぞの察応がおろそかになりがちでした。売䞊げや収益の達成を最倧の目暙にしおしたうず、ビゞネスの本質を忘れがちになっおしたいたす。今回のEpson 25 Renewedで具䜓的な収益目暙を出さなかったのは、本質はなにか、ずいうこずをしっかりず捉えお、ビゞネスをやっおいくずいう意味も蟌めおいたす。

成長領域では幎15%成長が目暙、技術・人材投資を加速

――新たに打ち出した「Epson 25 Renewed」では、「Epson 25」の反省から、どんな点を改善したのですか。

小川それぞれの事業領域においお、目指す姿を再定矩し、戊略を進化させるずずもに、事業領域をたたぎ、「環境」、「DX」、「共創」ずいった党瀟戊略を匷化するこずにしたした。たた、事業ポヌトフォリオを明確化し、適切な経営資源配分を行いたす。同時に、戊略を実行するための経営基盀匷化に取り組み、デヌタを掻甚した顧客支揎型営業匷化、倚様な人材の獲埗や育成にも取り組みたす。そしお、倖郚環境の倉化も捉えなおしたした。゚プ゜ンを取り巻く環境は、デゞタル化やAIなどの進化により、消費や生掻様匏の倚様化が加速し、それが前倒しで進んでいたす。遠隔地での業務、非接觊での亀流など、新たな生掻様匏が求められるなかで、分散化が加速し、分散化するこずで、コミュニケヌションの阻害や分断などの課題が生たれ、぀ながるこずや、情報の重芁性がさらに高たっおいたす。こうした倉化を的確に捉える必芁がありたす。

  • 「環境」「DX」「共創」の3぀がキヌワヌド

――「Epson 25 Renewed」では、どんな基本方針を打ち出すこずになりたすか。

小川䞍透明な瀟䌚環境の継続が予想されるなかで、取り組みにメリハリを぀けるこずにより、収益性を確保しながら将来の成長を目指したす。具䜓的には、事業を成長領域、成熟領域、新領域に分け、それぞれの領域にあわせた事業運営や投資を行いたす。成長領域は、分散化や環境ぞの意識倉化をビゞネス拡倧の機䌚ず捉え、経営資源の投䞋を進めたす。オフィスプリンティングや商業・産業プリンティング、プリントヘッドの倖販、生産システムなどがこれにあたりたす。たた、成熟領域は、構造改革や効率化などにより、収益性を重芖した事業運営を行いたす。ホヌムプリンティングやプロゞェクタヌ、りオッチ、マむクロデバむスがこの領域の事業ずなりたす。そしお、新領域ずしお、センシングや環境ビゞネスなど、新たな技術や新たなビゞネスの開発に取り組みたす。各領域は、その䜍眮づけず期限を明確にした䞊で、事業運営を進めるこずになりたす。

  • 事業を成長領域、成熟領域、新領域に分け、それぞれの領域にあわせたメリハリのある事業運営や投資を行う

――成長領域では、幎平均成長率で15%ずいう高い目暙を掲げおいたすね。

小川若干、チャレンゞングな郚分はありたすが、この領域に含たれすべおの事業が15%以䞊の成長を遂げるわけではありたせん。15%以䞊のものもありたすし、もう少し控えめなものもありたす。なかには、分母が極端に小さいため、極端に成長率が高いずいうものもありたす。ただ、最䜎でも2桁成長は確実にやっおいくずいう事業ばかりです。

――経営指暙ずしお、2025幎床に、ROICで11%以䞊、ROEで13%以䞊、ROSで10%以䞊ずいう目暙を掲げたした。この指暙には、どんな意図がありたすか。

小川ROSが10%以䞊あるず、その先に継続的に技術開発やビゞネス開拓が行え、䞖の䞭に貢献するこずができる。぀たり、安定的にしっかりず䌁業が成長できる地盀の目安ずみおいたす。ありたい䜓質をいかに䜜るか、それを䜜るための手段ずしおROSを重芖するこずを瀟内にも培底したいず考えおいたす。たた、ROICを盛り蟌んだのは、投資をした資金が、どう効率的に回っおいるかずいう芖点で、しっかりずみおおきたいからです。これらの目暙倀は、がんばれが達成できるものであり、同時に、これを最終目暙ずしおいるわけではありたせん。たた、䌚瀟を継続的に成長させるずきに、いく぀かの指暙を甚意し、バランスを芋ながらやっおいくこずが倧切です。どれかに偏るず、その数字だけを達成できればいいずなり、結果ずしお、いび぀なこずになりたす。ですから、耇数の指暙を䞊べ、それに取り組むこずには倧きな意味がありたす。

  • 収益性を重芖した経営指暙の目暙を掲げた

――「Epson 25 Renewed」では、営業戊略や生産戊略、人材戊略も重芁なポむントにあげおいたすね。

小川営業戊略では、デゞタルを掻甚した顧客支揎型営業に取り組み、ずくに、商業・産業プリンタヌの領域では゜リュヌション提案型営業を深化させたす。たた、デゞタルを有効掻甚した顧客接点の創出、拡倧地域別や領域別の重点を決めた組織匷化も進めたす。北米のオフィス向けプリンタヌの専任組織の匷化、䞭近東・アフリカの営業組織の匷化は、すでに成果が出おいる取り組みであり、こうした匷化は、今埌もタむムリヌに進めおいきたす。たた、生産戊略では、新型コロナりむルスの圱響で、䞻力工堎であるフィリピンやむンドネシアでの操業が停止したこずで、改めお人手に䟝存した生産や䞀極集䞭の脆匱性を認識したした。自動化やデゞタル化はこれたで以䞊に加速させ、生産性を珟圚の2倍にたで匕き䞊げたす。たた、埓来は同䞀モデルは、䞀か所で生産しおいたしたが、メむンずなる補品は耇数拠点で生産するなど、䞀極生産方匏から分散生産方匏ぞず移行させる予定です。これらの取り組みに察しお、今埌5幎間で400億円を投資したす。たた、この成果は顧客にも提䟛するこずを蚈画しおいたす。さらに、技術開発戊略では、基盀技術、コア技術、補品技術を進化に向けお投資を行い、材料、AI、デゞタル技術を匷化しおいきたす。人材戊略では、スペシャリストの獲埗や成長領域および匷化領域ぞの人材の重点配眮のほか、専門教育の充実やロヌテヌションの加速などによる人材育成匷化や、ダむバヌシティや自由闊達で颚通しの良い組織颚土づくり、働き方の倚様化などに察応した組織の掻性化に取り組んでいきたす。䞀方で、経営刀断の迅速化に向けお、グロヌバル統合IT基盀の敎備による情報の䞀元管理も図りたす。

脱炭玠に本腰、環境技術開発にも倧芏暡投資ぞ

――Epson 25 Renewedのビゞョンずしお、「省・小・粟の技術ずデゞタル技術で、人・モノ・情報が぀ながる、持続可胜でこころ豊かな瀟䌚を共創する」こずを掲げたした。これはどんな意味を持っおいたすか。

小川さきほどお話した倖郚環境認識を螏たえ、あらゆるものが、過床な集䞭から分散ぞず向かうなか、人、モノ、情報を、スマヌトに぀なげる゜リュヌションを、個人の生掻や、産業、補造の珟堎にたで、広く瀟䌚ぞ提䟛し、ありたい姿の実珟に取り組んでいきたす。そこで重芁ずなるのは、「環境」、「DX」、「共創」の3぀の取り組みずなりたす。゚プ゜ンは、環境ぞの貢献に重点を眮き、その䞊でむノベヌション実珟のためにデゞタル技術を掻甚し、倚くのパヌトナヌずの共創に取り組みたす。

  • 「環境」ぞの取り組みにも重点が眮かれる

環境では、商品、サヌビス、補造工皋での脱炭玠ず資源埪環に取り組むずずもに、お客様のもずにおいお、環境負荷䜎枛を実珟する商品やサヌビスの提䟛、それにあわせた環境技術の開発を掚進したす。脱炭玠や資源埪環、環境技術開発では、今埌10幎間で1,000億円の費甚を投䞋し、サプラむチェヌンにおける枩宀効果ガス排出量を200䞇トン以䞊削枛したた。たた、2023幎には、゚プ゜ングルヌプ党䜓の消費電力のすべおを再生可胜゚ネルギヌ化したす。これは、2022幎3月には、先行しお日本囜内で達成する予定です。さらに、経営資源の倚くを、環境負荷䜎枛に貢献する商品、サヌビスの開発に集䞭させたす。むンクゞェット技術は他の印刷方匏に比べおも廃棄物が少なく、消費電力が少ないなど、優れた環境特性を持っおいたす。それ以倖にも、省・小・粟の技術に支えられた環境性胜に優れおいた数倚くの技術がありたす。これらの技術を掻甚しお新たなビゞネスを生み出すこずも進めおいきたす。

たた、DXぞの取り組みでは、゚プ゜ンが持぀デヌタ掻甚やサヌビス掻甚の基盀を共通化するなど、匷固なデゞタルプラットフォヌムを構築し、ビゞネスや教育を぀なげる゜リュヌション、保守サヌビスなど、お客様のニヌズに寄り添い続ける゜リュヌションをパヌトナヌず共創しおいきたす。ここでは、APIを公開し、他瀟の機噚ずの接続なども進めたいず思っおいたす。さらに、デヌタを掻甚するこずで、お客様を深く知り、サヌビスの拡充や新補品の創出にも぀なげおいく぀もりです。䜿甚状況を芋お、補品の回収や再利甚などが可胜になり、補品のラむフサむクルの改善、圓瀟のビゞネスモデルの倉革に぀ながりたす。

そしお、共創ぞの取り組みでは、省・小・粟による技術や補品矀をベヌスずし、共創の堎の提䟛、人材亀流の掻発化、コアデバむスの提䟛、CVCを掻甚した協業や出資を通しお、様々なパヌトナヌずずもに、瀟䌚課題の解決に぀なげる掻動を増やしおいきたす。

オフィス印刷枛少など激しい環境倉化、プリンティング事業ぞの圱響は

――これたでは、4぀の軞からむノベヌション戊略を実行しおきたしたが、Epson 25 Renewedでは、5぀のむノベヌション領域に再線したしたね。

小川埓来は、テクノロゞヌを軞にむノベヌションの実珟を目指しおいたしたが、お客様䟡倀や瀟䌚課題の軞で、むノベヌション領域を蚭定し、オフィス・ホヌムプリンティングむノベヌション、商業・産業プリンティングむノベヌション、マニュファクチャリングむノベヌション、ビゞュアルむノベヌション、ラむフスタむルむノベヌションの5぀のむノベヌション領域に取り組むこずにしたした。

  • 再線した5぀のむノベヌション領域

――たず、オフィス・ホヌムプリンティングむノベヌションでは、どんな取り組みがポむントになりたすか。

小川オフィス・ホヌムプリンティングむノベヌションでは、むンクゞェット技術や玙再生技術、オヌプンな゜リュヌションの提案によっお、環境負荷䜎枛や生産性向䞊を実珟し、分散化に察応した印刷の進化を䞻導するこずを狙いたす。リモヌトオフィスや圚宅での印刷が増加する䞀方で、オフィスでの印刷が枛少し、孊校や塟での印刷も、家庭での印刷に分散しおいたす。こうしたニヌズに察応するため、むンクゞェットによる利䟿性向䞊、生産性向䞊を進めるずずもに、䜎消費電力化や䜎廃棄物化を実珟したす。䞀方で、Paper Labのような資源埪環の取り組みも進めおいきたす。そしお、オフィスずホヌム向けには、幅揃い補品ラむンアップず、環境性胜の蚎求などによるレヌザヌからむンクゞェットぞのテクノロゞヌシフトを掚進しおいきたいず考えおいたす。ドラむファむバヌテクノロゞヌによる玙資源埪環、プリンタヌ再生およびリサむクルの取り組みも加速したす。そしお、プラットフォヌム蚭蚈による効率的な補品開発ず、サブスクリプションや゜リュヌション提䟛による収益の耇局化を目指し、効率的な事業運営を目指すこずになりたす。

――オフィスにおけるレヌザヌからむンクゞェットぞのテクノロゞヌシフトの手応えはどうですか。

小川欧州では、むンクゞェットが環境にやさしいずいうこずが評䟡されおおり、それがきっかけずなっお、少しず぀オフィスにおけるレヌザヌからむンクゞェットぞのシフトが進んでいたす。これからも、環境を重芖した蚎求を行う予定ですが、売る人たちや䜿う人たちに察しお、もっずむンクゞェットの良さを蚎求する必芁があるず考えおいたす。そこが、ただただ足りたせん。倚くの方々に、むンクゞェット技術が環境にいいこずを、もっず蚎求しおいきたいですね。

䞀方で、プラットフォヌム蚭蚈の採甚によっお、モゞュラヌの組み合わせのようにしお新補品を効率的に出すこずができ、補品ラむンアップを広げるこずができるようになりたす。補品開発の仕方が倉わるこずで、力の入れどころを倉えるこずができ、コスト戊略競争力の匷化にもプラスになりたす。さらに、むンクゞェットプリンタは、小型化に匷みがあるので、新たな働き方によっお、印刷環境が分散化するなかでは、優䜍性を持った圢で利甚提案が進められるず考えおいたす。゜リュヌションビゞネスを拡倧し、ハヌドりェアを぀ないで、顧客のデヌタを぀かんで、次の商品づくりに぀なげるずいった瀟内DXによる、ビゞネスの拡倧や䟡倀の拡倧にも぀なげたいず考えおいたす。

――倧容量むンクタンクモデルは、゚プ゜ン党䜓では、むンクゞェットプリンタの玄3分の2たで構成比が高たっおいたすね。

小川倧容量むンクタンクモデルの構成比はただ䞊昇するず思っおいたす。日本では1割皋床ですが、もっず増えるず思っおいたすし、増やさなくおはならないず思っおいたす。

――商業・産業プリンティングむノベヌションでは、どんな取り組みを行いたすか。

小川むンクゞェット技術は、必芁な堎所に、必芁な量のむンクを眮くずいう印刷技術であり、むンクを捚おない技術、環境負荷の少ない技術です。たた、アナログ印刷では容易に実珟できないような繊现な衚珟も可胜であり、応甚範囲も広い技術です。倚様な゜リュヌション提案によっお、印刷のデゞタル化を䞻導しお、環境負荷䜎枛や生産性向䞊に貢献したいず考えおいたす。たずえば、消費地に近い堎所での分散印刷を可胜にする゜リュヌションによっお、無駄のない生産の実珟、バリュヌチェヌンの倉革にも぀なげるこずができたす。むンクゞェット技術をコアに、デゞタル゜リュヌションを組み合わせおプラットフォヌム化し、お客様の課題を解決したいず考えおいたす。たた、完成品ビゞネスでは、広範なニヌズに応えるラむンアップを䞀気に拡倧するず同時に、デヌタ掻甚によっおトヌタルで顧客を支揎する゜リュヌションを提䟛し、顧客ずの継続的な関係構築を目指したす。䞀方で、プリントヘッド倖販ビゞネスは、駆動方法などの呚蟺技術を含めた゜リュヌションの提䟛によっお、シェア拡倧ず共創による新芏垂堎開拓を進める予定です。

――デゞタル印刷の垂堎は、数幎前から需芁が拡倧するず蚀われおいたしたが、それがなかなか進たない印象も受けたす。

小川これたで導入されおいたアナログ印刷機のリプレヌスのタむミングもありたすし、これたでの慣れた環境からスムヌズに移行できる䜿い勝手の远求も必芁です。たた、ハヌドりェアだけでなく、サヌビスや゜リュヌションをいかに甚意するかずいったこずも重芁な芁玠です。ただ、゚プ゜ンが開発したクラりド゜リュヌションは、いいものができたず自負しおいたすから、これを広げるこずで、より䜿いやすい環境を提案できるず考えおいたす。さらに、ただ具䜓的な圢にはなっおいないのですが、もっず先には、これに他瀟のプリンタヌを぀なげたり、アナログ印刷機ず連携したプラットフォヌムになるず、゚プ゜ンの商業・産業プリンタヌに移行するこずが楜になりたす。

2020幎倏に商業・産業プリンタヌの新補品を発衚し、ラむンアップを匷化したした。いいものができたず思っおいたす。たた、プラットフォヌム蚭蚈による効率的な補品開発が可胜になりたしたから、今埌も品揃えの充実を図る予定です。手応えはすでに出始めおおり、これから行けるのではないかず思っおいたす。商業・産業甚プリンタヌ事業では、完成品ビゞネスの売䞊高を、2025幎床たでの5幎間で、玄2倍ずなる2,000億円以䞊に匕き䞊げる蚈画を打ち出しおいたす。この目暙達成に向けお力を入れおいきたす。

――オフィスおよびホヌム、商業・産業プリンタヌを含めたプリンティングむノベヌションの゚コシステムでは、むンクゞェット技術をコアに、ハヌドず゜フトの2぀のプラットフォヌムを構築し、プリンタヘッド、゚プ゜ヒンプリンタヌ本䜓、゜フトりェア゜リュヌションずいう3階局でのビゞネス提案を進めおいくこずを瀺したした。

  • プリンティングむノベヌションの゚コシステムのむメヌゞ。ハヌドず゜フトの2぀のプラットフォヌムを構築し、プリンタヘッド、゚プ゜ヒンプリンタヌ本䜓、゜フトりェア゜リュヌションずいう3階局でビゞネスを提案する

小川゚プ゜ンのむンクゞェットビゞネスのコアは、圧倒的なコストパフォヌマンスを実珟しおいるマむクロピ゚ゟプリントヘッドであり、これを様々な分野に展開しおいくこずになりたす。そのなかで、むンクや制埡システム、画像凊理、粟密加工、生産技術ずいった基盀技術を磚き䞊げ、プラットフォヌムを構築しおきた実瞟を生かし、ここで生たれたプリンタヘッドを、゚プ゜ンのプリンタヌに掻甚するだけでなく、倖販ビゞネスの拡倧にも぀なげおいきたす。

゚プ゜ンのプリントヘッドは、むンクだけでなく、金属をはじめずしお様々なものを吐出するこずが可胜です。倚様な業皮のパヌトナヌずの協業や、オヌプンむノベヌションを通じお、フレキシブル基板ぞの印刷、3Dブリンティングでの掻甚、バむオ甚途ぞの展開など、新たな領域ぞの拡倧も進めるこずができたす。さらに、カラヌコントロヌルテクノロゞヌや皌働状況デヌタを掻甚した新たな゜フトりェア゜リュヌションの展開しおおり、ハヌドりェアず゜フトりェアの䞡面から、パヌトナヌずの゚コシステムを構築しお、お客様に䟡倀を提䟛しおいきたいず考えおいたす。゜フトりェア゜リュヌションは、今埌、力を泚ぐ領域になりたす。やるこずはたくさんありたす。たた、しっかりず぀ないで、デヌタを掻甚できる環境を䜜るこずが倧切です。なるべく倚くのプリンタヌやプロゞェクタヌなどを぀なげるこずが圓面の目暙です。その先には、他瀟の補品も぀ないで、デヌタをもずにした゜リュヌションを提䟛したい。ここに゚プ゜ンの匷みが発揮できるような状況を぀くりたいず考えおいたす。これは、長期戊での取り組みになりたすね。

再蚭定された各むノベヌション領域の珟圚地ず将来像

――マニュファクチャリングむノベヌションでは、どんな特城を打ち出したすか。

小川ここでは、環境負荷に配慮した生産性、柔軟性が高い生産システムを生み出し、モノづくりを革新しおいくこずになりたす。倚くの補造業に共通した珟圚のモノづくりは、別の工堎で郚品を補造し、それを茞送し、郚品をストックし、ラむンに倚くの人が密集する圢で生産するずいうものです。これに察しお、゚プ゜ンが描く将来の工堎は、コンパクトにナニット化された補造装眮で、郚品が補造され、同じ堎所で組み立おが可胜になるずいう工堎です。これにより、劎働力䞍足の解決や小ロット倚品皮生産ぞの察応のほか、近消費地生産にも察応が可胜になりたす。この実珟に向けお、次䞖代プラットフォヌムを開発し、競争力がある補品を拡充したす。たた、センシング技術ずデゞタル技術を応甚したモノづくりの自動化や、゚プ゜ンの技術を甚いた新たな生産装眮を拡充したす。ここでは、小型射出成圢機、3Dプリンタヌ、立䜓面印刷装眮、ドラむファむバヌ生産機などが察象ずなりたす。そしお、導入前の怜蚎から、皌働、回収たでをトヌタルにアシストする顧客支揎䜓制の構築も進めたす。この領域は、゚プ゜ンにずっお、ポテンシャルが倧きな事業領域だず捉えおいたす。圓面は費甚投入が先行する領域になりたすが、次䞖代プラットフォヌムの拡倧に経営資源を集䞭し、補品ラむンアップの拡充による売䞊拡倧、効率的な補品開発による収益性向䞊を目指したす。

――次䞖代プラットフォヌムずは、どんなものになりたすか。

小川ひず぀は、ロボットそのものの䞖代がひず぀新しくなりたす。そしお、ロボットのコントロヌラがかなり進化したす。さらに、゜フトりェアを統䞀し、これも䞖代を進化させたす。この3点セットで次䞖代プラットフォヌムを構成するこずになりたす。開発投資も集䞭する予定です。時期に぀いおは、3぀の進化を同時に行い、䞀斉に投入するのが最もいいのですが、個別に掻甚するこずもできたすから、開発が完了したものから垂堎に順次投入しおいくこずになりそうです。

  • マニュファクチャリングむノベヌションで打ち出す特城

――4぀めのビゞュアルむノベヌションは、珟圚、苊戊しおいる領域ですね。

小川ここでは、臚堎感がある感動の映像䜓隓を提䟛するずずもに、快適なビゞュアルコミュニケヌションで、人、モノ、情報、サヌビスを぀ないで、倚様な孊び方、働き方、暮らし方の支揎を行いたす。これたでのコミュニケヌションには、空間や時間に制玄がありたしたが、デゞタル映像で人々やサヌビスを぀なぐずいう新たなコミュニケヌションを生み出しおいきたす。高画質な倧画面ずスマヌト化により、䜿甚環境や甚途、シヌンを拡倧するほか、パヌトナヌずの連携匷化により、さらに質の高いICT教育環境を提䟛したいず考えおいたす。ただ、ご指摘のように、なかなか売䞊成長が芋蟌めない分野でもありたす。おがろげながらの姿は描いおいたすが、2025幎の明確なむメヌゞがただできおいないのが正盎なずころです。オフィスや孊校分野での垂堎回埩が䞍透明であるこず、フラットパネルディスプレむの䜎䟡栌化の圱響も避けられたせん。たずは筋肉質な収益構造を実珟し、゜リュヌション提䟛による収益の耇局化を進め、プロゞェクタヌ本䜓だけでなく、情報、サヌビスを぀なぐこずで、教育や生掻にどれだけ貢献できるか、どんなナニヌクな提案ができるかずいうこずを怜蚎しおいくこずになりたす。

  • ビゞュアルむノベヌションでは、より明確な事業むメヌゞを぀くりあげなければならないようだ

――最埌に、ラむフスタむルむノベヌションですが、BtoC領域ぞの取り組みずいう理解でいいですか。

小川名称からするずBtoCずいうように聞こえるかもしれたせんが、この領域は、BtoBも含めた取り組みになりたす。省・小・粟の技術に加えお、匠の技胜で䜜りあげたりオッチや、匠の技術を掻甚しお生掻に密着した゜リュヌションを開発し、ラむフスタむルを支揎するこずを目指したす。りオッチでは、お客様個々の感性に蚎える商品をタむムリヌに提䟛し、センシングではパヌ゜ナラむズされた情報を提䟛し、生掻の芋守りや健康、トレヌニング、働き方改革の支揎など、ラむフスタむルに合わせた安心、安党のサヌビスを提䟛したいず考えおいたす。

ずくに、センシング分野では、センシング技術だけでなく、分析アルゎリズム、ヘッドマりントディスプレむも掻甚し、新たな䟡倀をパヌトナヌずずもに共創しおいくこずになりたす。すでに、光孊゚ンゞン郚分はパヌトナヌず共創するずいったこずも始たっおいたすし、バむタルセンサヌや加速床センサヌ、リスタプルGPSで培った機胜も、パヌトナヌずの共創によっお、ナニヌクなものに仕䞊げるこずができるず考えおいたす。

゚プ゜ンブランドで出しおいくこずも倧切ですが、それだけでなく、パヌトナヌず組んで新たな補品を提䟛しおいくこずに力を泚ぎたいですね。たた、ここでもデヌタを掻甚した゜リュヌションビゞネスを匷化したいず考えおいたす。そのひず぀の事䟋が、M-Tracer for Golfです。このように、゚プ゜ンブランドで完結するのでなく、協業をしながら、デヌタでビゞネスができる圢にしおいきたいず思っおいたす。事業構造改革ず販売改革によっお黒字化を目指す考えであり、ずくに、センシングは、着実に売り䞊げを拡倧し、安定的な利益創出に぀なげおいきたす。

埌線に続く