「ビールが美味しい時期は夏」という人は多いだろう。しかし、旬の食材がそろう秋も、ビールの美味しい季節だと筆者は思う。ビールの泡には、ビールを空気から遮断することで風味を守るという効果があり、きめ細かく長持ちする泡は、ビールを美味しく飲むための重要なポイントの一つだ。

グリーンハウスはPC周辺機器・デジタル機器のメーカーだが、このところ、キッチン関連製品にも力を入れている。6月に発売された缶ビール用ハンディビアサーバー「コク泡 GH-BEERA」もその中のひとつだ。

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缶ビール用ハンディビアサーバー「コク泡 GH-BEERA」

GH-BEERAは、缶ビールをグラスやジョッキに注ぐときに、キレイな泡を作るための製品だ。というわけで、美味しいビールを飲むために、GH-BEERAを購入してみた。

一般的なビアサーバーは、炭酸ガスによって泡を作るが、GH-BEERAは超音波によって泡を作る製品だ。下の写真の銀色の部分から超音波を発生させる。電源は単3形電池×2本。缶ビールを注ぐ際に、後ろにあるオレンジ色のレバーを押し上げると超音波が発生し、泡が作られる。なお、超音波を発生させる部分や電池が入っている部分は水洗いができないが、そこはビールには直接触れることはないので安心だ。ビールに直接触れるサーバー部分は、外して水洗いすることができる。

写真の銀色の部分で超音波を発生する

GH-BEERAの箱の裏には、「途中までレバーを倒さずに注いで、好みのタイミングでレバーを押し上げて泡を注ぐ」と書かれている。各ビールメーカーのWebサイトにも、正しいビールの注ぎ方が掲載されているが、最初は泡を立てないように注いで、最後にふたをするように泡を乗せることがポイントのようだ。

では、GH-BEERAでどの程度キレイな泡ができるのか、試してみたい。ここではビールではなく発泡酒を使用しているが、注ぎ方と泡には大きな違いはないだろう。箱にある説明のように、まず途中までは普通に注ぐ。そこからレバーを押し上げて泡を発生させる。ところが、レバーを押し上げてもそれほど変化はない。GH-BEERAでは、炭酸ガスを使用したビアサーバーのように、大量の泡が発生するというわけではないようだ。何度か試してみたのだが、1/2程度まで注いだら、後はレバーを押し上げておいたほうがよいようだ。

発泡酒で、試してみた

下の写真を見てほしい。普通に注いだだけのものが左側で、GH-BEERAを使用して泡を作ったのが右側だ。微妙に泡の量が異なるが、これをそろえるのはなかなか難しい。それ以外の点は、2つのグラスに大きな差はなさそうに見える。しかし、近づいてよく見ると、GH-BEERAで注いだグラスのほうが泡が細かいことが確認できる。

左は普通に注いだグラスで、右はGH-BEERAをつかって注いだグラス

時間の経過により、さらに大きな差が出てくる。下の写真は、注いでから2分が経過したときのものだ。GH-BEERAで注いだほうはまだ泡が残っているが、普通に注いだほうは、もうほとんど残っていない。

2分後、普通に注いだほうのグラスは、泡が消えかけていたが、GH-BEERAを使用したほうはまだ残っていた

せっかくなら、ビール(発泡酒だが)は美味しく飲みたいところだ。こんな製品を使わなくても完璧にビールを注げるという人もいいるだろうが、そうでない人にとっては、GH-BEERAは、手軽てなかなか効果的なグッズだといえるだろう。