iPhone 5が発売された時、話題になったのが「テザリング」の解禁。テザリングとはiPhoneがモバイルルーターになる、つまりiPhoneを使ってPCやタブレット、ゲーム機などをインターネットに接続できるという機能です。外出先でノートPCやWi-Fi版のiPadを使うなど、ここでネットに繋がったら便利なのに、と思うシチュエーションでもiPhoneがあれば大丈夫!

テザリングの仕組み

iPhoneはそれ単体でインターネットに接続し、メールを送受信したりWebサイトを閲覧することができます。街中の無料Wi-Fiスポットに接続することもありますが、iPhoneの上部に「4G」「3G」などの表示が出ているときは、携帯電話の電波を使ってインターネット通信を行っています。しかし、ノートPCやゲーム機などは携帯電話の電波に対応していないため、接続することができません。これらの機器が使えるのはWi-FiやBluetoothという種類の無線通信です。そこで、これらの機器をiPhone経由で携帯電話の電波に中継してやろうというのが「テザリング」です。

テザリングの「tether」は、ロープなどでつなぐ、係留するという意味

iPhone 4S以前にも本体にはその機能が搭載されていましたが、キャリアが正式にサービスを開始したのはiPhone 5から。利用にはテザリングオプションの契約が必要ですが、現在はソフトバンク、au、NTTドコモ各キャリアとも無料または最大2年間無料で利用することができます。

テザリングを使う方法

iPhoneでテザリングを使う方法は3つありますが、今回はその一つ、Wi-Fi接続について解説します。

「設定」で「インターネット共有」を開きます

「インターネット共有」をオンにします。外部に表示されるネットワークの名前を確認しておきます

このようなポップアップが表示されたら「Wi-FiとBluetoothをオンにする」を選択します

パスワードは任意の文字列に変更が可能です(初期設定ではランダムな英数字になっています)

これでiPhone側の準備はOK。次に、PCなどからiPhoneのネットワークに接続します。

Wi-Fiネットワークを表示し、先ほど確認した名前を選択します

しばらくしても名前が見つからない場合は、Wi-Fiを一度オフにして入れ直す、またはiPhoneの「インターネット共有」をオフにして入れ直します

パスワードを入力して接続

iPhoneのネットワークに接続しました。一度設定すれば、次回からは名前を選ぶだけで接続が可能です

外部からネットワーク接続されている間はiPhoneにこのような表示が出ます