iOS 13では「ショートカット」アプリに新しく「オートメーション」という機能が追加されました。これを使うと、設定したアプリをある条件で自動的に動作させることができます。もはやタップすら不要な便利機能を活用してみましょう。

オートメーションとは?

オートメーション機能は、例えば「ランニングを始めたら指定のプレイリストを再生する」、「平日18時に『終業時間です』と通知を出す」といったように、「条件」→「動作」を結びつけて自動的に実行されるよう設定することができます。

前回ご紹介したショートカットの場合、実行するためにボタンやアイコンをタップしていましたが、オートメーションはタップの代わりに特定の条件(または条件の変化)が動作の引き金になります。

指定できる条件は、時刻や位置情報、Wi-Fiの接続先やおやすみモードの状態など、アプリ上に用意されたものから選択します。実行する動作についてはショートカット作成時と同じものが使用できます。

なお、照明やエアコン、スマートロックなどのHomeKit対応機器を使用している場合は、これらの動作をオートメーションに設定することも可能です。

オートメーションを作成する方法

オートメーションは「ショートカット」アプリの「オートメーション」タブで作成します。今回は「条件:朝7時のアラームを止めたら」→「動作:プレイリストを再生→天気をチェック→今日の予定をチェック」というセットを作ってみます。なお、動作の内容は前回記事で作成したアクションと同じです。

前回記事「複数の操作を1タップで済ませよう - 「ショートカット」応用編」はこちら。

  • 「ショートカット」アプリを開き、「オートメーション」タブで「個人用オートメーションを作成」をタップ→条件を選択します。今回使うのは「アラーム」です

  • オプション画面で「停止された」「既存」を選択→アラームの選択画面で7時を選択して「完了」。「次へ」をタップします

なお、この項目を「任意」にすると何時のアラームでも動作し、「起床時刻」にすると「時計」アプリの「ベッドタイム」機能で設定した起床時刻のアラームで動作します。

  • 「アクションを追加」をタップ。前回記事を参考にアクションを設定していきましょう。または、既存のショートカットをそのまま取り入れることもできます

  • ここでは既存のショートカットを取り入れる方法をご紹介します。アクション選択画面で「スクリプティング」→「ショートカットを実行」を選択

  • この画面が出たら、薄い青の「ショートカット」をタップ→実行したいショートカットを選択します

  • ここまでできたら、右下のボタンをタップして動作確認します。正しく動作したら「OK」を押して「次へ」をタップ

  • 指定された条件になった時、「実行の前に尋ねる」かどうかを選択できます。今回はオフにしておきます。最後に「完了」をタップすればオートメーションの設定完了です

これで、朝7時のアラームを止めると自動的に設定された動作が行われます。

  • 朝7時。アラームを止めると……プレイリストが再生され、天気と今日のイベントが表示されます

アクションでも実行可能な動作ですが、能動的にボタンを押して使うのと、特定の条件で自動的に動作してくれるのでは、サポートされている実感がかなり違います。生活を「ラクして良くする」手段としてぜひ活用してみてください。