iOSには、紙の書類をカメラで撮影してPDFにする機能があります。以前は「メモ」アプリの機能のひとつでしたが、iOS 13ではそれが「ファイル」で使えるようになりました。生成されたPDFをダイレクトにiCloudやその他のストレージに保存することができます。

「ファイル」でPDFを作成して保存する方法

「ファイル」アプリには、書類をスキャンしてPDFを作成する機能があります。作成したPDFはそのまま「ファイル」の中に保存されます。

  • 「ファイル」を開き、PDFの保存先にするフォルダを開いて上部の「…」をタップ(ない場合は画面を少し引き下げると出てきます)→「書類をスキャン」

  • カメラが起動したら、書類を画面に入れます。紙を認識すると自動的に撮影。複数枚の連続スキャンもできます。背景色にコントラストがある方が認識されやすくなります→終わったら「保存」をタップ

  • 「スキャンした書類(+番号)」という名前で保存が完了→通常のPDFと同じく閲覧、シェア、マークアップなどが可能です

  • ファイル名を変えたい場合はアイコンを長押しして「名称変更」→ファイル名を入力して「完了」。拡張子を入力しなくてもPCで見ると付いています

読み取り範囲を修正する、または手動で設定する方法

読み取り範囲が確定せず手動でシャッターを押した場合や、大きな紙の一部だけを切り抜いてスキャンしたい場合は、手動で設定を行います。

  • 読み取り範囲が自動で確定できない場合は、手動でシャッターボタンを押します→四隅の丸を指で移動させて範囲を修正→「スキャンを保持」をタップ

「スキャンを保持」をタップした後に続けて別の書類をスキャンすることも可能です。

スキャンした書類の便利な活用法

書類をデジタル化しておくと、様々な形で活用が可能です。身の回りに溜まってしまった紙を整理するのにもおすすめです。

  • 検索:ファイル名やタグ、作成日などで検索が可能に。写真と違って、複数ページを1ファイルにまとめられる点も便利です。新聞や雑誌、ポスター等のスクラップにも

  • マークアップ:手書きや図形・テキストの書き込みができるマークアップを利用できます。紙原稿や書き込みができない資料への注釈追加に活用できます。スタイラス(タッチペン)を使うのがおススメ

  • カレンダーに添付:iCloudストレージに保存した資料は、カレンダーのイベントに添付することができます。必要な資料の紙束を持ち歩くことなく、スマートに取り出せます