iPhoneはこれまで外部ストレージへの接続が難しくPCとのファイルのやり取りが不便でした。しかし、「ファイル」アプリが登場したことでDropboxやOneDriveなどのクラウドストレージサービスの共有が容易になり、さらにiOS 13ではNASやパソコンの共有フォルダなどにもアクセスできるようになりました。

ファイルサーバやNASにアクセスする方法

専用アプリを用意しなくても、iPhoneの「ファイル」アプリからファイルサーバやNASへのアクセスが可能になりました。PCとのファイルのやり取りや共有が簡単にできます。

  • 事前にサーバやNASのIPアドレスと、ユーザ名・パスワードを用意しておきましょう。画像は自宅に設置したNASの例です

  • iPhoneの「ファイル」アプリを開き、右上の「…」をタップして「サーバに接続」→サーバのアドレスを入力して「接続」をタップ

  • ユーザ名・パスワードを入力して「接続」→NASに接続されました

パソコンの「共有フォルダ」にアクセスする方法(Macの場合)

PCに保存してあるファイルを手軽に共有したい場合は、PC同士で使っている「共有フォルダ」機能が活用できます。これはMacでもWindowsでもOKです。

まず、Macを使用する場合です。先にMac側の準備をしましょう。

Mac側の準備

  • Macの場合、Appleマーク→「システム環境設定」→「共有」の順にクリック

  • 【接続先情報をチェック】赤枠の部分が接続先になります。「編集」で名前を変えることも可能です

  • 【アカウント情報をチェック】1)「オプション」を開く→2)「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」をオンに→3)使用するアカウントをチェックしてパスワードを入力(Macにログインする際のパスワードです)→完了をクリック

iPhone側の操作

  • ファイルを開き、右上の「…」をタップして「サーバに接続」→サーバのアドレス欄に接続先情報を入力

  • 「登録ユーザ」を選択し、名前(アカウント名)・パスワードを入力して「接続」→共有されているフォルダが開きました

パソコンの「共有フォルダ」にアクセスする方法(Windowsの場合)

PC側の準備(Windowsの場合)

  • 【接続先情報をチェック】ネットワーク上の自分のコンピューターの名前が接続先になります

  • 共有したいフォルダを右クリックして「プロパティ」を開き「共有」タブでフォルダ名に共有がついていればOK。いなければ共有ボタンから設定します

iPhone側の操作

  • ファイルを開き、右上の「…」をタップして「サーバに接続」→サーバのアドレス欄に「(コンピューターの名前).local」を入力。名前は小文字でOKです

  • アカウント欄にWindowsのログオンアカウントとパスワードを入力して「接続」→共有されているフォルダが開きました