2020年12月13日、リズムゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(プロセカ)』初の公式大会「RAGE プロジェクトセカイ 2020 Winter powered by AQUOS」が開催されました。

『プロセカ』は、初音ミクをはじめとするボーカロイド楽曲を扱ったリズムゲームと、初音ミクとオリジナルキャラクターが織りなすアドベンチャーゲームという2つの要素によって構成されています。

今回のRAGEは、リズムゲームパートの腕前を競う大会で、11月22日から行われたオンライン予選を経て、予選通過者25名がオフライン決勝大会へ進出しました。

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    「RAGE プロジェクトセカイ 2020 Winter powered by AQUOS」のオフライン決勝大会の様子

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    大会のMCは、お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品さん

準々決勝からハイレベルの接戦に

大会レギュレーションは、準々決勝が5名ひと組で対戦し、上位2名ずつ、計10名が準決勝進出。準決勝も5名ひと組で対戦し、上位1位のみ計2名が決勝戦へ進出します。試合は、課題曲15曲からランダムで選ばれた難易度MASTERの2曲をプレイ。合計ポイントが高かった選手が勝ち抜けます。

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    課題曲となった15曲。どれが選ばれるかわからないので、15曲すべての練度を高める必要があります

ポイントは、タップ、スライド、フリップのタイミングで得られるポイント(PERFECT3点、GREAT2点、GOOD1点)で計算されます。コンボによるボーナスポイントは加算されません。つまり、「GREATを4回出したノーミスのフルコンボ」と、「1ミスしたものの、残りすべてPERFECTでクリア」では、1ミスの後者のほうが高得点を獲得するわけです。

決勝戦のみ楽曲が決まっており、1曲目は超高難易度曲「初音ミクの消失」で、2曲目はなんと大会で初公開の楽曲。2曲目は初見でのプレイとなるので、記憶力や反復力に頼ることができず、反射力と対応力による勝負になります。

準々決勝第1試合は、り選手、α*Bimi選手、ピジャも選手、774選手、ひなた選手の5人。り選手は予選1位通過の優勝候補です。楽曲は1曲目が「セカイはまだ始まってすらいない」、2曲目が「ヒバナ -Reloaded-」に決まりました。

2曲ともフルコンボを決めた、り選手とわずか1点差で2位となったひなた選手が準決勝に進出しました。

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    準々決勝第1試合の結果。1位と2位は肉薄していましたが3位以下とは大きくポイントを引き離していました

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    予選1位通過のり選手。順当に準決勝に進出しました

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    優勝候補のり選手に1ポイント差と食い下がったひなた選手

準々決勝第2試合は、Eons選手、ろら選手、あおれん選手、瑠璃選手、ごろ~選手の5人。楽曲は1曲目が「ステラ」、2曲目が「ローリンガール」に決まりました。1曲目は瑠璃選手がオールPERFECTを叩きだし、2曲目は5人全員がフルコンボでフィニッシュするハイレベルな戦いです。そんななかで激戦を制した瑠璃選手とろら選手が準決勝進出を決めました。

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    準々決勝第2試合の結果

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    1曲目がオールPERFECT、2曲目がフルコンボと完璧な結果で1位通過の瑠璃選手

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    2曲ともフルコンボで、1曲目は1ミスという安定感の高さをみせたろら選手

準々決勝第3試合は、HPS選手、γ選手、ヱ選手、しの選手、みーのくん選手の5人。楽曲は1曲目が「裏表ラバーズ」、2曲目が「ダンスロボットダンス」です。

1曲目はHPS選手がオールPERFECTを出して一歩リードし、さらに2曲目もオールPERFECTをたたき出す快挙を見せます。2位抜けしたみーのくん選手に10ポイントの差を付けて準決勝に進出しました。

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    準々決勝第3試合の結果

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    2曲連続でオールPERFECTと言う快挙を成し遂げたHPS選手

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    同点3位とわずか1ポイント差という激戦を制したみーのくん選手

準々決勝第4試合は、がう。選手、プリン選手、こっぺ選手、イカっち選手、な~の選手の5人。楽曲は1曲目が「Gimme×Gimme」、2曲目が「脱法ロック」に決まります。

1曲目にオールPERFECTまであと1ポイントだった、な~の選手がそのアドバンテージを活かして準決勝に進出。2曲目に巻き返しをみせ、最終的にはな~の選手と同ポイントで準決勝に進出したのは、がう。選手でした。

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    準々決勝第4試合の結果

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    1曲目のリードを守り切って準決勝に進出したな~の選手

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    1ポイント差を追いつき同点で準決勝に進出したがう。選手

準々決勝最後の第5試合は、Lewisi4選手、U咲選手、おきとり選手、たくあん選手、マギサ選手の5人が出場。楽曲は1曲目が「夜咄ディセイブ」、2曲目が「ネクストネスト」です。

おきとり選手が1曲目はオールPERFECT、2曲目フルコンボを決め、準決勝に進出します。2位通過のたくあん選手も1曲目GREAT1回のフルコンボ、2曲目もフルコンボと安定感を見せ、2ポイント差で準決勝進出を果たしました。

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    準々決勝第5試合の結果

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    ほぼ完璧な結果で準決勝に進出したおきとり選手

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    フルコンボ2曲で実力を示したたくあん選手

準決勝第1試合は、り選手、瑠璃選手、みーのくん選手、な~の選手、たくあん選手の組み合わせ。楽曲は1曲目が「ドクター=ファンクビート」、2曲目が「テオ」でした。1曲目をオールPERFECT、2曲目をフルコンボで決めた瑠璃選手が決勝へ。

準々決勝第2試合は、ひなた選手、ろら選手、HPS選手、がう。選手、おきとり選手の組み合わせ。楽曲は1曲目が「ぼうけんのしょがきえました!」、2曲目が「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」です。1曲目も2曲目も5人中4人がフルコンボを決めるハイレベルの試合に。そんななか、HPS選手がわずかな得点差で決勝進出を決めました。

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    決勝戦は瑠璃選手とHPS選手の一騎打ちに

決勝は事前の発表通り、1曲目は「初音ミクの消失」。オールPERFECTかフルコンボのどちらかで勝ち上がった瑠璃選手とHPS選手でしたが、最高難易度言われる「初音ミクの消失」、そして決勝戦という場に緊張したのか、どちらも終盤でミスを連発。特に、HPS選手はミスのあとに立て直しがきかず、13ポイントの大差を付けられてしまいます。

そして、初お披露目となった2曲目は「千本桜」でした。これはある程度予想できた曲だったかもしれません。「千本桜」はボーカロイド曲でもっともメジャーな曲のひとつであり、さまざまなアーティストがカバーしているため、ボーカロイドを知らない人でも知っているくらいの有名曲。まだ『プロセカ』でラインアップされておらず、大会の大舞台で初公開楽曲となれば、「千本桜」であることは想像できたでしょう。

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    もはやボーカロイド曲の枠を超えた知名度のある「千本桜」が『プロセカ』に登場

予想できたかもしれない曲とはいえ、リズムゲームでは大事なのは、反射神経と対応力に加えて、譜面の暗記、いわゆる暗譜です。いかに決勝まで勝ち進んだトッププレイヤーでも、初見ではかなりミスをするのかと予想されましたが、どちらも初めて見たとは思えないプレイでクリアしていきました。

2曲目もミス後の対応力が光った瑠璃選手がポイントを重ね、「RAGE プロジェクトセカイ 2020 Winter powered by AQUOS」の優勝者となりました。

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    ここまで超絶技巧をみせてきた両選手。初見の「千本桜」ではさすがにミスも

リズムゲームは判定ラインに向かってくるノーツ(タップやフリックするバー)の速さやミスなくタップするコンボ数などによって、プレイヤーの技術や腕前の凄さがわかりやすいeスポーツタイトルのひとつです。音楽で言えば、ピアノの超絶技巧曲やギターの速弾きなど、音楽に詳しくない人でもスゴさが分かるのと一緒なので、今回の大会はeスポーツの上級プレイヤーのスゴさを感じられたものになったのではないでしょうか。

優勝者&ゲスト声優にインタビュー

大会には『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク』に登場するキャラクター日野森志歩を演じる声優の中島由貴さんがゲストで登場。大会終了後にお話を伺いました。

――eスポーツ大会を間近に観ての感想はいかがでしょうか。

中島由貴(以下中島):「スゴい」の一言に尽きますね。本当に皆さん、今日の大会に合わせて努力してきたのがにじみ出ていました。私自身、まだ生放送とかだとすごく緊張するんですが、選手の皆さんは生放送のうえに優勝かけた争いをするので、大きなプレッシャーがあったと思います。なのに、あれだけのプレイを披露されて、本当に感動しました。

決勝戦は本当に見応えがありました「初音ミクの消失」は高難易度の楽曲でしたが、カッコいいプレイをみせていただきました。

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    声優の中島由貴さん

――中島さんは声優として『プロセカ』に参加していますが、どういった点が魅力のゲームでしょうか。

中島:リズムゲームは難しい印象もあるかもしれませんが、『プロセカ』は初心者から超上級者まで楽しめる難易度の幅があるので、どんな人でも楽しめると思います。

使用されている楽曲も、ボカロ黎明期の名曲から最新曲、『プロセカ』のために書き下ろした曲などさまざま。きっと気に入る曲があると思います。

私はレオニードというバンドのメンバーを担当させていただいていますが、今回のRAGEでレオニードの楽曲も選ばれたので、自分が歌っている曲が大会で使われているんだって感慨深くなっちゃいました。

――せっかくなので、レオニードと担当の日野森志歩のアピールもお願いします。

中島:レオニードはよくあるガールズバンドです。なので、バンド経験がある人だったら、「あるある!」っていうエピソードが満載で楽しめます。バンドメンバーは幼馴染みで構成されているんですが、一度、バラバラになって、再度集結してバンドを組んでいます。

日野森志歩は、クールで一匹狼のような印象ですが、ツンデレっぽいところもあるので、デレているところもぜひ見てください!

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また、瑠璃選手にもインタビューを実施。優勝した喜びの声を聴きました。

――優勝おめでとうございます。今回、参加してみた感想はいかがでしょうか。

瑠璃選手(以下瑠璃):まだ実感が全然湧いてこないですね。大会は2次予選あたりからレベルが高くて、まさか優勝できるなんて思ってもみませんでした。予選も、今日の本戦の準々決勝も準決勝も、ギリギリで突破できたと思います。

実際、準決勝では1曲目はオールPERFECTを出せましたが、2曲目は致命的な失敗をしたので、ここで終わりだと思っていました。

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    圧倒的な強さと安定感をみせた瑠璃選手

――今日は全6曲、最後の「千本桜」は初見だったので実際は5曲ですが、曲の得意不得意はいかがでしたか。

瑠璃:曲に関しては結構運がよかったと思います。準決勝でミスをした2曲目は普段から得意ではなかったですが、それ以外の曲は得意でした。

――「千本桜」はいかがでしたか? リズムゲームで初見はかなり厳しいと思いますが。

瑠璃:かなりしんどかったですね。「千本桜」がってことでなく、『プロセカ』のほかの曲でも初めてプレイするときはいつもボロボロになるので。しかも「千本桜」はほかの曲にはないような譜面のパターンがいくつも出てきて、譜面の予測もまったくできませんでした。

コンボ重視とかタイミング重視とかそういうことも考えられないくらいパニクってしまい、とにかくきたものを叩くって感じでプレイしていました。今考えるとよくコンボが続いていたなと思うくらいです。

――優勝賞金は友人に叙々苑で焼き肉をご馳走するとアンケートに書かれていましたが、それでもまだ余ると思います。残りは何に使いますか?

瑠璃:そうですね。余りますね。うーん、考えていませんでしたけど、パソコンの買い換えとかですかね。

――初代王者となりました。今後も大会が開催されましたら参加されますか。

瑠璃:初代王者になったのはうれしいです。応援してくださった人たちも楽しんでいただけていたらうれしいですね。次回の大会も、もちろん参加します。連覇を目指します!

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    優勝賞金50万円のパネルを掲げる瑠璃選手