ヤフーが「Yahoo!検索大賞2014」を発表、ソチオリンピックで金メダルを獲得したフィギュアスケートの羽生結弦選手がパーソンカテゴリーのアスリート部門と大賞を受賞した。この大賞は、2014年に検索数がもっとも上昇した人物、作品、製品を表彰するアワードで、今年が第一回目となる。

通常の検索ランキングの値とは違い、

「2014年の一日あたり平均検索回数」と「2013年の一日あたり平均検索回数」の差

を今年の検索急上昇指数とし、その値をもとにした結果によって競われた。まさに、うなぎのぼりの要素が必要となる。各受賞者のコメントなど、詳細は同社特設サイトをご覧いただきたい。

"うなぎのぼり"の要素で大賞が決まる

冒頭で挨拶にたった同社代表取締役社長の宮坂学氏は、検索窓は社会の窓として、リアルタイムで世間の興味を反映するものだとし、検索行動というビッグデータが日本人の興味関心を示すバロメーターであるとした。つまり、自らキーワードを入力して検索するというのは、国民の能動的な意思であり、この大賞の審査員は国民そのものであるという。

賞は、人物に与えられるパーソンカテゴリ、アニメやドラマ、小説などに与えられるカルチャーカテゴリー、モノや商品に与えられるプロダクトカテゴリーがあり、個々のカテゴリに複数の部門が設けられ、それぞれに部門賞が与えられた。授賞式には部門賞を獲得した関係者が来場して賞に華を添えた。

各カテゴリと部門賞は下記の通りだ。

■【パーソンカテゴリー】
<大賞> 羽生結弦 (※以下の部門を問わず選出)
アイドル部門 橋本環奈 (Rev. from DVL)
モデル部門 筧美和子
ミュージシャン部門 SEKAI NO OWARI
スぺシャル部門 HIKAKIN
お笑い芸人部門 日本エレキテル連合
アスリート部門 羽生結弦
女優部門 石原さとみ
俳優部門 市川海老蔵
■【カルチャーカテゴリー】
アニメ部門 妖怪ウォッチ
映画部門 アナと雪の女王
ゲーム部門 モンスターストライク
小説部門 ルーズヴェルト・ゲーム
ドラマ部門 花子とアン
■【プロダクトカテゴリー】
飲料部門 アーモンド効果
お取り寄せ部門 八雲もち
家電部門 レイコップ
クルマ部門 HUSTLER
コスメ部門 ルナソル アイシャドウ

残念ながら羽生選手はビデオでの出演となったが、自分でも、「羽生結弦 フィギュアスケート」いったキーワードで普段から検索をするという。また、パーソンカテゴリー俳優部門賞の市川海老蔵氏は、会場に駆けつけ、自分で検索して「ディスられ」ているのを見つけても、まったく気にしないとコメントした。多くの受賞者は自分で自分のことを検索しているようだ。

俳優部門賞の市川海老蔵さん

アイドル部門賞の橋本環奈さん

Yahoo!では、今、毎秒4000万件弱の検索が行われているそうだが、この「急上昇」という切り口は、その年のトレンドを示すある種の指標として興味深いものだといえる。

(山田祥平 http://twitter.com/syohei/ @syohei)