今年も3月11日がやってきた。当日未明の地震にちょっとびっくりし、あの日の怖さを思い出しつつ、半年に一度の恒例タスクとして災害対策グッズを点検した。

モバイルバッテリーやポータブル電源の容量チェック、そして、万が一、避難所などに待避しなければならなくなったときのために、必要なグッズをまとめたリュック、また、在宅待機でも相当量の水やお茶、カセットコンロ用のボンベなどの在庫を確認する。

備えを万全にしても、本当にそれで大丈夫なのかどうかは災害が起きてみないとわからない。それが確認できるような大きな災害に見舞われていないのは幸せだと思い、準備を怠らないようにしよう。そのためには、想像力が求められる。

  • 家電量販店の防災グッズ売り場の様子(写真は2022年夏のもの)。準備品としてはポータブル電源やモバイルバッテリーのほか、ポータブルラジオや、テレビが映るデバイスなどがあってもいいだろう

ネットが使えるならテレビ局公式配信を活用したい

最悪の事態においても、なんらかの方法でインターネットに接続できるのなら、手持ちのデバイスを使い、いろいろな情報の入手を継続することができる。

NHK+は、ほぼすべての番組をリアルタイム配信している。これがまあ基本だ。

さらに、日テレニュースライブや、TBS NEWS DIG Powered by JNNJapaNews24(ANN)といったコンテンツがニュースを提供している。インターネットさえ使えれば、これらのコンテンツは重宝するだろう。たとえ、同じニュースを繰り返しているにしても、四六時中、いつ開いても必ずライブでニュースをやっているというのは心強い。

ただ、NHKは別にして、民放のコンテンツはプラットフォームがYouTubeなので、YouTubeがなんらかの原因で止まってしまったら総倒れになってしまう。それ以前に、電気は確保できてもインターネット接続が出来なくなったらどうしようという懸念もある。

携帯の通信が使えなくなったら?

自宅には光回線が来ているが、その回線を使ってインターネットに接続するには、ONUとルータに電源を供給する必要がある。両方ともAC100Vの電源アダプタ経由だ。でも、そのあたりはポータブル電源などで何とかなる。

スマホがあれば大丈夫のはずだが、モバイルネットワークに接続できなくなってしまうかもしれない。それを回避するために、今使っているキャリアとは別のキャリアをバックアップのために契約しておくというのは大事なことだ。

KDDIとソフトバンクの協業のように、他社網を利用可能な通信サービスを提供する動きもある。でも、キャリアごとの事情による通信障害と違って、大規模災害の場合は、全通信事業者の設備が総倒れということも想定しなければならない。

つまり、インターネットなしで情報を得るための手段を用意しなければならないということだ。電気については蓄電できるが、通信は生ものだ。手元にため込んでおくことはできない。だからこそ、テレビ放送を受信できる装備を手元に確保しておこう。パソコンにUSBでつなぐテレビチューナーなども役に立ちそうだ。

テレビが映るデバイスを準備しておくと心強い

手元には、富士通クライアントコンピューティングのタブレット「arrows Tab F-02K」があって、このデバイスが地上波のテレビチューナーを内蔵している。だから、インターネットに接続できなくても地上波放送が途絶えていなければ、ある程度の情報収集はできそうだ。なので、古いデバイスではあるが、普段はシャットダウンして大事にキープしてある。

もちろん、毎年3月と9月には取り出して電源を入れ、各種のアップデートをすべて適用し、正常に稼働するかどうかを確認するようにしている。古いデバイスでもワンセグチューナーなどを内蔵したものがあって、テレビを受信できるものがあれば、動作確認しておくと心強い。

東京の場合、テレビ放送の電波送信は東京スカイツリーからだが、災害時など、スカイツリーが使えなくなった場合は、東京タワーからテレビ電波が送信される。両方の電波塔が機能しなくなるということでもない限り、放送は続くだろう。もちろん、それはコンテンツを提供する放送局次第でもある。でも、放送が続く限り、その電波をインターネットなどに頼らないで受信できるようにしておくことは重要だ。

集合住宅などで、ケーブルテレビのパススルー電波を使ってテレビ放送を楽しんでいる場合や、共聴設備の関係で、最悪の場合、壁のアンテナコンセントまで電波が届かなくなる場合もあるだろう。そういった最悪の事態に備え、テレビやビデオデッキのアンテナ入力端子につながる卓上アンテナを用意しておくのもひとつの手だ。

意外な落とし穴? 充電用ポートの形も見ておこう

今回の総点検では、充電式の懐中電灯など、microUSBを使う機器がまだ残っていることが気になった。自宅にはまだ対応ケーブルもあるし、モバイルバッテリーなども標準USBポートを備えているので当面は大丈夫そうだが、最終的にはUSB Type-Cに統一することを考えたい。

モバイル通信を含むインターネットが途絶えても、何らかの手段で最新の情報を入手することができるようにしておくこと。確率はとても低いかもしれないが想定しておかなければならない。