東京・秋葉原の中央通り沿いに、今年8月にオープンしたのが、Mac Collection Akibaである。

ソフマップの秋葉原Mac・クリエイターズ館の1、2階部分をMac Collection Akibaとして新規にオープン。ソフマップとしては、2店舗目のApple Premium Reseller(アップル・プレミアム・リセラー)、秋葉原では、唯一のApple Premium Resellerとなる店舗だ。「Mac Collection Akibaには、初心者から上級者まで幅広いユーザーが訪れている。また女性の来店も多い。リニューアル後には、これまでは異なる新たな客層も獲得している」と、林隆夫店長は語る。

ソフマップのMac Collection Akibaおよび秋葉原Mac・クリエイターズ館

中央通り正面から入るとMac Collection Akiba、横道側から入ると秋葉原Mac・クリエイターズ館となる

林隆夫店長

Mac Collection Akibaおよびソフマップの秋葉原Mac・クリエイターズ館を、ふらりと訪れてみた。

Mac Collection Akibaおよびソフマップの秋葉原・Macクリエイターズ館は、秋葉原最大規模のMac専門店だ。かつては万世橋近くで、Macを取り扱っていたソフマップ秋葉原2号店が、2003年5月に、現在の場所に新2号店Mac Collectionとして移転。さらに、2005年にはMIDIを扱うクリエイターズランドを統合し、製品の取り扱いを拡大。今年8月に、1~2階をApple Premium ResellerであるMac Collection Akibaとし、初心者からパワーユーザー、中古製品やMIDIを求めるユーザーまで、幅広いユーザー層を集客できる店舗へとリニューアルした。

1~2階部分をApple Premium ResellerであるMac Collection Akiba、3階から5階までを秋葉原Macクリエイターズ館で構成。総売り場面積は163.88坪。1フロアあたりの売り場面積は約40坪となる。基本的には、中央通りに面した正面から入るとMac Collection Akiba。横の入口からエレベータで上がると、秋葉原Macクリエイターズ館に入ることができる。

1階中央通り口側からのMac Collection Akibaの入口の様子

店内にあるMac Collectionのロゴマーク

Mac Collection Akibaが認定されているApple Premium Resellerとは、アップルが認定した専門店制度で、認定店向けの専用什器を使った展示により、数多くのMac製品、周辺機器、アクセサリーを取り扱い、さらに、Macに関して高い知識を有するスタッフを取り揃えた店舗となる。店内でのワークショップの開催や、修理サービスの実施のほか、購入に関する相談を受けることができるのが特徴だ。Apple Premium Resellerは、2008年7月に第1号店がオープンして以来、2009年10月末現在でも、日本に6店舗しかない。そのうち2店舗が、ソフマップが展開するMac Collection AkibaとMac Collection Kobeとなる。

Mac Collection Akibaの店内の様子。Apple Premium Reseller専用の什器を用いて、落ち着いた明るい雰囲気としている

林店長は、「秋葉原には数多くのMac専門店が進出していたが、新品を取り扱う店舗を中心に、その数が減ってきた。一方で、iPodが多くの販売店で取り扱われるようになり、専門店としてのメリットを訴求しにくくなってきた。長年に渡って培ってきた当店スタッフの専門知識を、より前面に打ち出し、専門色を発揮しながら、多くのユーザーに来店していただける店づくりへの転換を目指した結果が、Apple Premium Resellerとしての展開だった」と語る。

ASTO最上位のセールスプロフェッショナルを揃えた精鋭集団

林店長は、Mac Collection Akibaおよびソフマップの秋葉原・Macクリエイターズ館の最大の差別化ポイントは、スタッフの専門知識であると胸を張る。取材中にも、その言葉は何度も出ていたほど、自信を持っているのだろう。

「最初からMacが好きなスタッフだけを集めたのがこの店。全員が熱烈なMacユーザーであり、10数台ものMacを所有しているスタッフもいる。他の店舗に配属されて、ローテーションで異動してきて、たまたまこの店を担当しているというようなスタッフはいない。Macを販売するための精鋭集団といえる」。

その徹底ぶりは驚きだ。例えば、アップルには、アップル・セールス・トレーニング・オンライン(ASTO)というオンラインによる店員教育制度があり、ここで実施されるテストをパスするとそれに応じてポイントを獲得し、レベルが認定される。最上位のセールスプロフェッショナルに認定されるまでに数カ月間の課目履修が必要で、しかもこれは毎年更新されるという厳しいものだ。実は、同店のスタッフ全員が最上位の認定を取得。さらに、物流を担当するといった、通常店舗には出ないスタッフも最上位の認定を受けている。

「売り場スタッフが忙しい時のサポートや電話での問い合わせにも、スタッフ全員が高いスキルを持って対応できるようにした。偶然、店舗に出たときに来店客から声をかけられた物流スタッフも、店頭のスタッフと同じ高いスキルを持って対応できる」というほどのこだわりである。これも精鋭集団とする理由のひとつだ。

豊富な知識は、パワーユーザーへの対応だけでなく、Macに初めて触れる初心者ユーザーに対しても大きな武器となる。初心者ユーザーだからこそ発せられる驚くような質問にも、幅広い知識と経験で対応できるからだ。

「以前の店舗では、Macユーザーの中でも特に詳しい人たちが主要顧客だった。しかしリニュール後は、初めてMacを購入する人が増加した。店舗の雰囲気を大きくリニューアルしたことで、女性や家族連れでも気軽に入れる店へと変わってきた。これまで素通りしていたような人たちが、フラっと寄っていただくケースが増え、Macのすばらしさを体感してもらっている」。これまでの店舗では約7割がMacに詳しいユーザーだとすれば、Mac Collection Akibaへのリニューアル後は、一般ユーザーが約半分を占めるまでに増え、さらに来店客数も2~3割は確実に増加しているという。

Apple Premium Resellerには独自の展示方法がある。それは、本体や周辺機器といった製品を中心に展示し、製品を紹介するためのPOPやパンフレットなどの表示が最小限に留められていることだ。Mac Collection Akibaも同様であり、このルールに則るため、ソフマップが得意とする、数多くのPOPを張り出しながら製品の機能や価格、セット販売キャンペーンなどを告知することができない。

だが、Mac Collection Akibaでは、このルールをうまく利用している。「商品展示では、POPよりも製品が前面に出るようになり、来店客が製品の良さを理解しやすくなる。そこにスタッフが接客によってフォローすることで、利用目的や予算にあった製品を紹介している」。

実際に多くの製品に触れることができるようにしているのが特徴だ

ソフトウェアの品揃えも充実

各種アクセサリーの展示にも力を注いでいる

スタッフは、ファイルを片手に持ち、随時これを見せながら様々な提案を行っている。その中には製品の細かいスペックや製品比較表なども含まれている。言い変えれば、Mac Collection Akibaに訪れたならば、スタッフを捕まえて、いろいろと聞いてみるのが一番の得策ともいえる。豊富な知識とファイルに収録された情報を元に、様々な提案とお買い得情報を教えてくれるに違いない。

Mac Collection Akibaのスタッフは、ファイルを所持し、ここに様々な情報を収録。質問に即座に答えられるようにしている

2階に設置された修理コーナーも大きな特徴

一方で、修理コーナーがあるのもMac Collection Akibaの大きな特徴だ。2階に設置された修理コーナーでは、リニューアルオープン以来、多くのMacユーザー、iPodユーザーが訪れているという。他店でMacを購入したユーザーが、秋葉原で唯一となるMac修理拠点であるMac Collection Akibaに持ち込むというケースも少なくない。「修理をきっかけにして、新たなMacを当店で購入していただくというリピーター作りにもつながっている」という。

Mac Collection Akibaの2階の様子

さらに、本体のクリーニングサービスや無料レッスンの実施、One to One(ワン トゥ ワン)でのセミナーなども好評だ。独自に設定した100種類のサポートメニューによって、様々な要求に対応する体制を整えているのが特徴といえる。

修理サービスの受付。他店で購入したユーザーも持ち込んでいるという

Mac Collection Akibaの2階にあるマンツーマンのレッスンを行えるスペース

中古Macなどを取り扱う3階~5階の秋葉原・Macクリエイターズ館

秋葉原Mac・クリエイターズ館の入口

1階、2階で新品を取り扱うMac Collection Akibaと、中古Macなどを取り扱う3階~5階の秋葉原・Macクリエイターズ館とが、ひとつのビルで構成されているというのも同店の大きな強みとなっている。

それは、Macの買い取りとの連動が可能であるほか、各種周辺機器、ソフトの品揃えなどが、他のApple Premium Resellerにはない規模となっているからだ。なかでも、「中古Macの取り扱い規模では、間違いなく秋葉原では一番」と豪語する品揃えは圧巻だ。

現在、秋葉原・Macクリエイターズ館では、約400台の中古Macや中古iPodを展示しており、これも選択肢の拡大に寄与している。中古の買い取りを秋葉原・Macクリエイターズ館で行ってもらい、Mac Collection Akibaで新品を購入するという買い換えにも適した店舗構成だ。

4階の中古Mac本体、中古ディスプレイのフロア。約400台が展示されている

3階の中古iPodおよび新品・中古周辺機器、ソフトのフロア

書籍も4階フロアに置かれている

5階の新品・中古MIDIのフロア。楽器とMacが一緒に展示されている

レディース・ディには、女性ユーザーならではの各種特典を用意

さらに、ソフマップならではの長期補償サービスのソフマップワランティ制度の活用や、らくらくオンラインサポート、毎週水曜日に行われるレディース・ディによる女性ユーザーに対する各種特典が用意されているほか、ソフマップが展開するCTOマシンの購入なども可能だ。

林店長は、「ぜひ女性の方々に、もっとMacを知っていただきたいと思っている。レディース・ディを活用していただければ、メモリ増設などの各種セットアップ、ユーザーアカウントなどの初期設定、そして持ち運ばなくも済む配送サービスをすべて無料で利用できる。購入後にわからないことがあれば、2カ月間の無料電話サポートもある。一方で、プロフェッショナルの方々の利用に対しても強力なサポート体制を敷いており、店頭では、Abobe CS4やFinal Cut StudioをインストールしたMacでのデモストレーション、デュアルディスプレイ環境での展示も行っている。スタッフの高いスキルを活用してもらい、Macのすばらしいを体感してもらいたい」とする。

秋葉原最大規模のMac専門店であるMac Collection Akibaおよび秋葉原Mac・クリエイターズ館は、Macユーザーだけでなく、Macが気になる読者も、ぜひ一度訪ねてみるといいだろう。