50万円を増やすより、50万円で“増やせる人”になる
ライオンじゅん氏が提唱するのは、金融商品にお金を投じる前に、自分という「人的資本」にお金を投じるという戦略だ。
具体的には、書籍の購入、セミナーへの参加、専門スキルの習得、あるいはレベルの高い環境(コミュニティ)への所属などが挙げられる。これらは、株価の変動や市場の暴落に左右されることなく、一生使い続けられる確実な「資産」となる。
「例えば、ボーナスの50万円を年利5%の金融商品に入れたとしましょう。年間の利益はたった2万5千円程度です。これだけで人生を劇的に変えるのは難しいでしょう。しかし、その50万円を使って金融リテラシーを高める『知識』や『環境』を買ったらどうなるか。それによって得た知見やスキルは、本業での収入アップに直結するだけでなく、将来的な運用利回りを実力値として数%押し上げる力になります」(ライオンじゅん氏)
たった数%の違いと侮ることはできない。資産が5000万円、1億円と増えていったとき、自身の知識によって高まった利回りは、生涯で数千万円、場合によっては1億円以上の差となって返ってくるからだ。
「これが自己投資の持つ破壊力です。金融商品が暴落することがあっても、一度身につけた知識やスキルは、記憶喪失にでもならない限り、誰にも奪われません。資産1億円を超えるまでは、金融投資よりも自己投資のほうが圧倒的にパフォーマンスがよい。これは私自身の経験則であり、多くの成功者が通ってきた道でもあります」(ライオンじゅん氏)
投資は“最後”でいい。まず、稼ぐ力と守る力をつけよう
もちろん、ライオンじゅん氏は金融投資そのものを否定しているわけではない。現在、彼自身も資産の防衛と拡大のために金融投資を行っている。重要なのは、その“順序”だ。
「多くの人が、このステップを逆に捉えています。まず金融投資をして、余ったお金で本を買うのではなく、まずは自己投資をして、稼ぐ力と守る力を極限まで高める。その結果として生まれた余剰資金を、金融市場に投じるのが本来の順序です。この『自己投資ファースト』のマインドセットを持てるかどうかが、5年後、10年後の景色を決定づけます」(ライオンじゅん氏)
資産が数億円を超えてくれば、守りの投資、つまり金融投資の比重が高まってくる。しかし、これから資産を築こうとするアッパーマス層を目指す段階において、50万円、100万円といったまとまった資金を、単に寝かせておくのは機会損失でしかない。
「ボーナスを思考停止で市場に投げて満足していませんか? 今必要なのは、わずかな配当よりも、桁違いのリターンを生むスキルです。人生で一度でも、50万円以上の自己投資をしたことがあるか。もし答えがNOなら、今こそ未来の自分にベットすべきです。これ以上の近道はありません」(ライオンじゅん氏)
数字として増減する株や投資信託ではなく、一生涯失われない「知恵」と「経験」を手にすること。それこそが、あなたの人生そのものを豊かにする本当の投資になるのかもしれない。

