iPhoneのビデオ撮影機能は、解像度やフレームレートを細かく指定できるうえ、Dolby Visionがサポートされるなど映像面が充実しています。音声面はステレオ/モノラルの2択という状況が続いてきましたが、iPhone 16のとき「空間オーディオ」がサポートされ、選択肢が広がりました。

ビデオ撮影時に収録する音声は、「設定」→「カメラ」→「サウンド収録」画面で設定を行います。iPhone 16以降のモデルでは選択肢が3つ、「空間オーディオ」と「ステレオ」、「モノラル」のいずれかを選びます。

「空間オーディオ」と「ステレオ」を選んだとき、内蔵マイクで収録された音声は左右の2チャンネルで記録されます。どちらもステレオ -- 左右2つのスピーカーから異なる音を流してワイドな音場をつくりだす再生方式 -- で再生できますが、空間オーディオには+αの情報も記録されており、それが奥行きや高さ方向を感じさせる立体的な音場の再現に役立ちます。

どちらの方式でビデオ撮影したかは、写真アプリで編集モードに切り替えればわかります。空間オーディオで撮影した場合には、画面下に「オーディオミックス」ボタンが現れ、ステレオ再生に近い「標準」と映像のフレーム外にある音源を低減させる「フレーム」、反響音を低減させた部屋で撮影したような雰囲気にする「スタジオ」、人間の声だけを強調する「シネマティック」の4つから音響効果を選択できるようになります。

ただし、空間オーディオとステレオの音質は大きく変わりません。どちらもフォーマットはAAC/48kHz/2ch、ビットレート180kbps前後とデータ量は同等です。

  • ビデオの音声を「空間オーディオ」にしておくと、撮影後に再生効果を選択できます

    ビデオの音声を「空間オーディオ」にしておくと、撮影後に再生効果を選択できます