バッテリーを長持ちさせることはすべてのスマートフォンユーザにとって悩みの種。iPhoneの場合、バッテリー残量が心もとなくなったら「低電力モード」に切り替えるという方法がありますが、一部のモデルに「適応型電力制御」という新しい省エネ機能が導入されました。2種類の省エネ機能が併存するわけですから、迷うかもしれませんね。

低電力モードは、画面の輝度調整やリフレッシュレート、システム/アプリの処理速度、iCloudとの同期といった機能を制限することでバッテリー消費を抑えます。iOS 9から導入された機能で、現行のiOS 26が動作するすべてのiPhoneで利用できます。

この省エネ機能の主眼は、「機能を制限してエネルギー消費量を抑える」ことにあります。ユーザの事情に関係なく一律に機能を制限するため、明るい場所でiPhoneを操作することが多いユーザでもディスプレイ輝度が低くなり、メールの利用頻度が高いユーザでもメールの受信ペースが減ってしまいます。

一方、適応型電力制御はAIの機能できめ細かく電力消費量を節約します。どのアプリがどのように使われるか、iPhoneをよく使う時間は何時頃か、どの時間帯に充電するかなどの情報をApplle Intelligenceが分析、必要な時間帯に余力が残るよう調整しつつ省エネを実行します。

適応型電力制御は、ディスプレイの輝度調整やバックグラウンド処理も行いますが、使い勝手が悪くならないよう配慮することがポイントです。写真撮影やゲームアプリの実行中などiPhoneの最大性能が必要な場合は、制御しないことも低電力モードとの違いです。

適応型電力制御単独でも一定の省エネ効果は得られますが、低電力モードとの併用も可能です。バッテリー残量が不安だ、徹底的に消費電力を減らしたいという場合は、「設定」→「バッテリー」→「電力モード」画面で低電力モードもオンにしましょう。

  • 「適応型電力制御」と「低電力モード」は併用可能です

    「適応型電力制御」と「低電力モード」は併用可能です