理化学研究所や富士通、NVIDIAは8月22日、共同で記者会見を実施し、その中で現在稼働中のスーパーコンピューター「富岳」の後継機「富岳NEXT(開発コードネーム)」について、理研を開発主体に据えて設計・開発を開始したと発表した。はじめて加速部にNVIDIA製GPUが搭載されることになる。

  • 「富岳NEXT」開発体制始動。CPUに「FUJITSU-MONAKA-X」搭載、加速部にNVIDIA製GPU採用へ

2030年頃の稼働開始を目指す「富岳NEXT」の開発がスタートしたという内容。従来型スーパーコンピューターがCPUで実現してきた高いシミュレーション性能だけではなく、AI性能においても世界最高水準を目指すとしており、「AI-HPCプラットフォーム」を実現することが重要だという。これを受けて富岳で培ってきたCPU技術を活用しつつ、GPUを加速部として初搭載。シミュレーションおよびAIのアプリケーションの実行性能の最大化を図るとしている。

ハードウェア構成にも一部触れられており、CPUには富士通が現在開発中の汎用CPU「FUJITSU-MONAKA」をさらに発展させた後継CPU「FUJITSU-MONAKA-X」を採用予定で、加速部にはNVIDIA製GPUを搭載。CPUとGPU間の接続方式、メモリ技術などにも最新仕様の導入を視野に入れることで、「富岳NEXT」では、「富岳」に比べて5倍以上のハードウエア性能を目指していく。全体的な消費電力は富岳開発時点と同程度の40MWを想定しているという。

  • ハード性能に加え、ソフトウェアでの最適化も加えたトータル性能向上を図る

  • 広範囲地殻変動と周辺で起こる災害の発生可能性を高精度に検証

  • AIエージェントと生成AIとが高性能シミュレーションと連携