iPhoneにキーボードとマウスは同時につなぐことができます。方法はワイヤレス/Bluetoothとワイヤード/USBの2通り、自分の好みで決めればOKです。
Bluetoothキーボード/マウスの多くは、接続規格にクラシックBluetooth(Bluetooth LE以前の規格)の「HIDプロファイル」を利用するため、規定上では最大7台の周辺機器を接続できます。近年ではBluetooth LEの「HOGPプロファイル」に対応したキーボード/マウスも増えましたが、いずれにしても2、3台程度であれば問題なく同時接続/通信できるため、iPhoneを小さなディスプレイに見立てればパソコンのように使えます。
ワイヤード/USB接続のキーボード/マウスを使いたい場合は、USBハブを利用します。iPhone 15シリーズ以降が対象となりますが、事前のペアリングやバッテリー残量を気にすることなく使えるところが大きなメリットです。
USBハブを利用すれば、キーボード/マウス以外の周辺機器も使えるメリットがあります。いまどきのUSBハブは多機能で、オーディオ出力(3.5mm端子)を備えるものもありますから、そのような製品を選べばキーボード/マウスで作業しつつヘッドホンで音楽を聴くことも可能です。USBハブの多くはUSB-A端子やSDカードスロットを備えているので、USBメモリやSDカードの読み書きも可能になります。さらに、HDMI映像出力に対応したUSBハブを選べば、大画面での作業さえ視野に入ります。
iPhone 15シリーズのUSB-Cポートは最大4.5W(5V/0.9A)までしか電力を供給できないため、モバイルバッテリーなどの外部電源の入力が必要になりますが、そうすれば複数のデバイスを接続しても不安定になりにくくなります。iPhoneをパソコンのように使いたい、と考えるならばUSBハブを試してみては?