装着した人の健康状態を取得することに特化したスマートリング「RingConn」(リンコン)が日本に上陸。応援購入サイトのMakuakeで先行販売を開始し、すでに1億2000万円を超える支援金を集めています。

このRingConn、特に睡眠時のデータを細かく取得するのが特徴。医療機器ではないのであくまで簡易的な機能にはなるものの、睡眠時の呼吸をモニタリングでき、睡眠時無呼吸の可能性を表示する機能も持ちます。月額料金は不要で使い続けられ、自分の体の状態を手軽にチェックしたいと考える人に響く製品となりそうです。製品をお借りして試してみました。

  • 活動量や睡眠など、健康状態を取得することに特化したスマートリング「RingConn」(リンコン)。チタン合金を用いた外装は質感が高く、リングも薄型に仕上げている。4月21日22時までMakuakeで早期購入を実施している

重さは3g以下、薄い仕上げで質感は高い

この1~2年、スマートリングが各社から続々登場しています。決済に特化した「EVERING」のような製品もあるなか、RingConnは決済機能を省いてヘルスケアデータのトラッキングに全振りした製品となっています。

  • RingConnの内側には光学センサーや温度センサー、加速度計などが内蔵され、体の状態を細かくトラッキングする。リング自体は防水構造となっている

サイズは9種類を用意。購入を申し込むと、まずサイズ測定用のダミーリングのセットが送られてくるので、指に合ったサイズを指定すると本物のRingConnが送られてくる仕組みです。カラーは4色から選べます。

  • サイズ測定用のダミーリングのセット

  • 4色のカラーを金属プレート上に忠実に再現した色サンプルも付いてくるので、いざ製品が届いて「色が予想と違った…」ということになりにくい

RingConnは、外装にチタン合金を用いることで、多くのスマートリングよりも薄型軽量に仕上げているのが特徴。重さはわずか2~3gで見た目の質感も高く、アクセサリーのリングに近づいたと感じます。バッテリー寿命は10~12日で軽く1週間は充電不要で使え、充電も専用ケースに入れるだけなので手間はありません。

  • 専用の充電ケースに入れればサッと充電できる

RingConn本体は円形ではなく、やや四角に寄せた独特の形をしています。指の骨の断面は丸くないため、リングが円形だと装着感が悪くなったり、取れやすくなるといいます。独特の形状にしたことで装着感が高まり、取れにくいメリットもあるわけです。

  • 写真ではちょっと分かりにくいが、RingConnは一般的な指輪のように正円ではなく、微妙に四角に寄せた形状になっている

リングの内部にある光学センサーや温度センサー、加速度計で身体の情報を細かく取得します。手首に装着するスマートウォッチより、皮が薄い指に装着するスマートリングの方が身体情報を細かく取得できるメリットがあります。重量のあるスマートウォッチは就寝時に気になって外す人もいますが、RingConnならばそのような人でも気にならず装着でき、就寝時も身体データが取得できるのもメリットといえます。

睡眠データをとにかく細かく取得する

測定できるヘルスケアデータは活動量や心拍数、血中酸素飽和度、ストレス、睡眠などがあり、専用のスマホアプリではそれらのデータを総合してグラフ化するので分かりやすいと感じます。

  • 専用アプリで総合的な心身の状態やコメントが表示される(左)。ストレスの度合いも表示できる(右)

特に注力しているのが睡眠データの取得です。睡眠時間はもちろん、時間ごとの眠りの深さ、眼球の動き、心拍数の変化、皮膚温の変化などが細かく取得できます。データの取得精度はかなり高く、日中に電車の中で10分ちょっとウトウトした時のデータもしっかり仮眠として保存されたのには驚きました。

  • 圧巻なのが睡眠のデータ。睡眠時間が足りていないと、お叱りのコメントがいっぱい表示される(左)。睡眠時に取得するデータはとにかく細かい(右)

  • 眠りの深さや心拍数の変動なども細かく取得している

1時間あたりの無呼吸や低呼吸の回数を測定する睡眠時呼吸モニタリングという機能も搭載しており、睡眠時の呼吸の状態を把握して睡眠時無呼吸の可能性をざっくりと表示する機能も備えています。RingConnは医療機器ではないので、あくまで参考程度のデータとなりますが、それでも自分の睡眠時の呼吸状態が把握できるのは魅力的といえます。

  • 睡眠時呼吸モニタリングでは、睡眠呼吸の状態を把握できる。RingConnは医療機器ではないので、データは参考程度に見ておくのがよい

Apple Watchでは、睡眠時無呼吸の計測はApple Watch Series 9/10とUltra 2しか対応しておらず、それ以外のApple Watchでは利用できません。対応外のApple Watchを使っている人にとっては、重要な睡眠時呼吸のデータを補える存在になりそうです。

一般販売価格は52,800円で、Makuakeでは現在26%引きの38,845円で購入できます。アプリの利用にあたってサブスクの発生はなく、RingConnの代金以外の費用はかからずに使い続けられる点は安心できます。安物感がなく上質なデザインなので、自分で購入して使うだけでなく、結婚指輪の代わりに大切な人にプレゼントするのもよさそうです。Makuakeでの早期購入は4月21日22時までとなっています。