NTTグループ(日本電信電話、東日本電信電話、西日本電信電話、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ)、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの8社は3月7日、長崎県長崎市で船舶を活用した共同実動訓練を3月4日から7日にかけて実施したと発表した。​

  • 大規模災害発生時におけるネットワークの早期復旧に向けて船舶を活用した実動訓練

    大規模災害発生時におけるネットワークの早期復旧に向けて船舶を活用した実動訓練

8社は、2024年12月1日から大規模災害発生時におけるネットワークの早期復旧に向け通信事業者者間の協力体制の共同運用を開始しており、2024年12月18日にその内容についての説明会を開催している。この協力体制において、大規模災害の発生時には、各社が保有するアセット(事業所、宿泊場所、資材置き場、給油拠点など)を共同で利用することで、被災地のネットワーク復旧活動を相互に支援し、早期復旧につなげるとしている。

今回の訓練は、この協力体制に基づき実施されたもの。NTTグループが保有するケーブル敷設船「きずな」を活用し、3月4日~6日はモバイル通信事業者が船上基地局の設置にかかる訓練を、3月7日は固定通信事業者が物資輸送の訓練を実施。大規模災害を想定した一連の訓練により、船舶での基地局設置や通信機材・物資の搬出入が滞りなく運用できることを確認した。