Appleは3月4日、iPadファミリーのエントリーモデル「iPad」の新モデルを発表した。A16チップを搭載し、第10世代では「64GBから」だったストレージを「128GBから」に倍増させたが、スタート価格は「58,800円から」と据え置かれた。カラーバリエーションはブルー、ピンク、イエロー、シルバーの4色。すでに注文受付を開始しており、発売日は3月12日である。
約2年半ぶりのハードウェアアップデートにより、プロセッサは第10世代のA14 BionicからA16に強化された。A16は、5コアCPU(高性能コアx2、高効率コアx3)、4コアGPU、16コアNeural Engineという構成で、Appleによると第10世代と比べて処理速度が30%近く向上している。ただし、Apple Intelligenceには対応していない。
ストレージ構成は128GB、256GB、512GBの3種類(第10世代は64GB、256GB)。また、Wi-Fi + CellularモデルからSIMスロットが廃止され、iPad ProおよびiPad Airと同様にeSIMのみの対応となった。
ディスプレイは11インチの「Liquid Retina」ディスプレイを採用し、解像度は2,360×1,640ピクセル(264ppi)。sRGB色域およびTrueToneをサポートする。
カメラは、背面に12メガピクセルの広角カメラ、前面に12メガピクセルのセンターフレーム対応カメラ(横向き)を搭載。オーディオ面ではステレオスピーカー(横向き)とデュアルマイクを備える。生体認証はTouch IDを採用。接続端子としてUSB-Cを搭載する。ワイヤレス通信はWi-Fi 6(802.11ax)およびBluetooth 5.3に対応する。
本体サイズは248.6x179.5x7mmで、重量は477g(Wi-Fiモデル)/ 481g(Wi-Fi + Cellularモデル)。Apple Pencil(第1世代)、Apple Pencil(USB-C)、Magic Keyboard Folioに対応する。
Wi-Fiモデルの価格は、128GBモデルが58,800円、256GBモデルが74,800円、512GBモデルが110,800円。Wi-Fi + Cellularモデルはプラス26,000円になる。