Thunderbolt 4搭載のMini-ITXマザー

ASRockの「B860I Lightning WiFi」は、Intel B860チップセットを搭載するゲーミング向けのMini-ITXマザーボードだ。10層PCBを採用し、1000μFの20Kブラックコンデンサや、Dr.MOSの10+1+1+1+1フェーズ電源回路を搭載。最大40GbpsのThunderbolt 4ポート(タイプC)やM.2スロット×2などを備え、拡張性も高い。価格は43,000円前後。

  • ASRockの「B860I Lightning WiFi」。稲妻をイメージしたデザインを採用した

    ASRockの「B860I Lightning WiFi」。稲妻をイメージしたデザインを採用した

  • バックパネルには、HDMI、Thunderbolt 4、Realtek 2.5GbEなどを備える

    バックパネルには、HDMI、Thunderbolt 4、Realtek 2.5GbEなどを備える

新たな最上位GPU「GeForce RTX 5090」

NVIDIAの新世代GPU「GeForce RTX 50」シリーズ(Blackwell)が登場、まずは上位モデル「GeForce RTX 5090」「同 5080」を搭載するグラフィックスカードの発売が開始された。Blackwell世代では、マルチフレーム生成機能に対応した「DLSS 4」を搭載。フレームレートを大幅に高速化することが可能だという。

従来世代「GeForce RTX 40」シリーズ(Ada Lovelace)の発売は2022年10月だったので、世代交代はおよそ2年4カ月ぶり。新世代GPUの実際の性能や消費電力などについては、芹澤氏によるベンチマーク記事が掲載されているので、詳しくはそちらを参照して欲しい。

・DLSS 4のマルチフレーム生成の威力を見よ! ゲームとAIが融合する「NVIDIA GeForce RTX 5090」レビュー
https://news.mynavi.jp/article/20250123-3113960/

・「NVIDIA GeForce RTX 5080」レビュー! 素の性能でもRTX 4080 SUPERを若干凌駕、DLSS 4でRTX 4090すら圧倒
https://news.mynavi.jp/article/20250129-3118252/

今回、発売されたのは以下のモデル。注目は、ASUSの新シリーズ「ROG Astral」だ。「宇宙の無限の広がりと美しさ」をイメージしたということで、デザインを一新。増加した消費電力に対応するため、3.8スロット厚の大型クーラーを採用し、ROGとして初めて、クワッドファンを搭載した。

  • ASUSの「ROG-ASTRAL-RTX5090-O32G-GAMING」。デザインとしてはシンプルな印象

    ASUSの「ROG-ASTRAL-RTX5090-O32G-GAMING」。デザインとしてはシンプルな印象

  • 表側のトリプルファンに加え、背面にもファンを1つ搭載し、エアフローを強化

    表側のトリプルファンに加え、背面にもファンを1つ搭載し、エアフローを強化

■GeForce RTX 5090モデル
メーカー 製品名 価格
ASUS ROG-ASTRAL-RTX5090-O32G-GAMING 580,000円前後
GIGABYTE GV-N5090GAMING OC-32GD 480,000円前後
MSI GeForce RTX 5090 32G Gaming Trio OC 467,000円前後
ZOTAC GeForce RTX 5090 Solid OC 453,000円前後
ZOTAC GeForce RTX 5090 Solid 394,000円前後
■GeForce RTX 5080モデル
メーカー 製品名 価格
ASUS ROG-ASTRAL-RTX5080-O16G-GAMING 300,000円前後
ASUS TUF-RTX5080-O16G-GAMING 274,000円前後
ASUS PRIME-RTX5080-O16G 245,000円前後
GIGABYTE GV-N5080AORUSM ICE-16GD 270,000円前後
GIGABYTE GV-N5080AORUS M-16GD 265,000円前後
GIGABYTE GV-N5080AERO OC-16GD 255,000円前後
GIGABYTE GV-N5080GAMING OC-16GD 249,000円前後
GIGABYTE GV-N5080WF3OC-16GD 199,000円前後
GIGABYTE GV-N5080AORUSX WB-16GD(本格水冷) 273,000円前後
GIGABYTE GV-N5080AORUSX W-16GD(簡易水冷) 270,000円前後
MSI GeForce RTX 5080 16G Suprim SOC 255,000円前後
MSI GeForce RTX 5080 16G Vanguard SOC Launch Edition 250,000円前後
MSI GeForce RTX 5080 16G Gaming Trio OC White 243,000円前後
MSI GeForce RTX 5080 16G Gaming Trio OC 241,000円前後
MSI GeForce RTX 5080 16G Ventus 3X OC Plus/NV 199,000円前後
ZOTAC GeForce RTX 5080 AMP Extreme Infinity 248,000円前後
ZOTAC GeForce RTX 5080 Solid OC 228,000円前後
玄人志向 GK-RTX5080-E16GB/WHITE/TP 230,000円前後
GALAKURO GG-RTX5080-E16GB/OC/TP 223,000円前後
Palit GeForce RTX 5080 GameRock 16GB 227,800円(ドスパラ)
Palit GeForce RTX 5080 GamingPro 16GB 198800円(ドスパラ)
Gainward GeForce RTX 5080 Phantom 230000円前後

従来世代に比べ、価格はかなり高くなっているものの、全てのモデルが完売。従来からのハイエンドゲーマーの需要に加え、AI需要も高まっており、当面は入手困難な状態が続きそうだ。

・今週の秋葉原情報 - 新世代GPU「GeForce RTX 4090」搭載カードが登場、USBだらけのB650マザーも
https://news.mynavi.jp/article/20221021-2486831/

  • GIGABYTEの「GV-N5080AORUSX WB-16GD」

  • MSIの「GeForce RTX 5080 16G Suprim SOC」

その一方で、各メディアで報じられたように、店頭販売で大きな混乱があったのは残念。秋葉原では、新CPU/GPU登場時に深夜販売イベントで盛り上がるのが恒例行事だったのだが、品薄で高額な商品ほど、転売の対象となりやすい。根本的な対策も難しく、今後しばらくは、オンラインでの抽選販売が主流になってくるかもしれない。

WDのゲーミング向けM.2 SSDに新モデル

Western Digitalの「WD_BLACK SN7100」は、PCIe Gen4に対応するゲーミング向けのM.2 NVMe SSD。従来モデル「SN770」より性能が大幅に向上しており、データ転送速度は、リードが最大7,250MB/s、ライトが最大6,900MB/sだ。500GB/1TB/2TBの3モデルをラインナップし、価格はそれぞれ、9,000円前後、12,500円前後、23,000円前後。

  • Western Digitalの「WD_BLACK SN7100」。各モデルともヒートシンクは付属しない

なんと"秒"で展開できるMini-ITXケース

Geometric Futureの「Model 0 Flamingo」は、折り畳みが可能という、ユニークなMini-ITXケース。マグネット式のため、ツールレスで簡単に展開/組み立てが可能になっており、マザーボードの設置やメンテ作業などのときに便利そうだ。ケースには、200Wの80 PLUS Bronze電源が付属。縦置き/横置きに両対応する。価格は24,000円前後。

  • Geometric Futureの「Model 0 Flamingo」。リビングに似合いそうなデザインだ

  • パタパタと簡単に展開できる。表面の質感はスウェード調で滑らかだという

  • 天板には大きなメッシュ吸気口があり、トップフローCPUクーラーに適している

  • マグネット式のフットスタンドが付属。設置向きに合わせ、自由に配置できる

倒立配置を採用したピラーレスケース

SSUPDの「Xhuttle」(シャトル)は、フロントと右サイドのピラーレスという、変わったレイアウトのミドルタワーケースだ。マザーボードは、I/Oパネルがトップ側になる配置を採用。グラフィックスカードは縦向きに設置され、垂直のエアフローをジャマしない構造だ。カラーはブラックとホワイトがあり、ツクモでの価格は29,980円。

  • SSUPDの「Xhuttle」。マザーボードは、背面コネクタ仕様にも対応する

  • ボトムにARGBファンをトリプル搭載。垂直のエアフローで効率的に冷却する

1万5千円で買える3面ピラーレスケース

Zalmanの「P40 Prism」は、3面ガラスのピラーレスながら、非常に安価なミドルタワーケース。右サイドはメッシュパネルになっており、36cmラジエータを搭載することも可能だ。安価ながら、ARGBファン(リア×1)とLEDコントローラが付属。最長42cmのグラフィックスカードに対応する。価格は、ブラックが14,000円前後、ホワイトが15,000円前後。

  • Zalmanの「P40 Prism」。3面が強化ガラスになっており、内部がよく見える

  • システム構築例。安価なケースながら、ハイエンド構成にも対応可能だ