会社の会議室など来訪者にWi-Fi接続を共有しなければならないとき、どうしていますか? SSIDとパスワードが書かれた紙を掲示している場面をときどき見かけますが、セキュリティ的には好ましくありません。大文字/小文字や記号が入り混じったSSID/パスワードを使用している場合、入力ミスが多発する可能性もあります。

この問題は、iOS 18にアップデートすればスマートに解決できます。新しく追加されたアプリ「パスワード」を使い、Wi-Fi接続したことがあるアクセスポイントの情報をQRコード化すればいいのです。そのQRコードを来訪者のスマートフォンで読み取れば、Wi-Fi接続は完了です。SSID/パスコードを手入力する必要はありません。

QRコード化できるWi-Fiアクセスポイントには、現在接続中のもの以外も含まれます。iPhoneに接続情報が保存されている(過去に接続経験がある)Wi-FiアクセスポイントであればOK、ただしSIM認証が必要なものなど、一部に例外はあります。

手続きはかんたん、パスコードアプリを起動して「Wi-Fi」をタップ、対象のWi-Fiアクセスポイントを選択して「ネットワークのQRコードを表示」をタップすればQRコードが現れます。iPhoneを含む大半のスマートフォンは、標準装備のカメラアプリまたは「Googleレンズ」などのアプリを使えば読み取れます。

このQRコードは、スクリーンショットをメールに添付するなどの方法で配布できますが、誰でも判読可能な形でSSID/パスワードを広めてしまうことから、扱いにはじゅうぶんな注意が必要です。

  • パスワードアプリを使えば、Wi-Fiアクセスポイントの接続に必要な情報をかんたんにQRコード化できます