本体側面の電源ボタンを押すとロック状態となりディスプレイが消灯される...この仕様がiPhoneでの当たり前でしたが、Phone 14 Pro/Pro MaxおよびPhone 15 Pro/Pro Maxで導入された「常時表示ディスプレイ」により事情が変わりました。

対象モデルで常時表示ディスプレイを有効にしていると、輝度を大幅に下げたうえで時刻や通知、各種ウィジェットをスリープ中の画面(ロック画面)に表示し続けます。電源ボタンを押しても完全に消灯されないのは、この常時表示ディスプレイが機能しているためです。

一部のアプリは、常時表示ディスプレイに対応しています。iOSに標準装備のマップアプリは、ナビゲーション中にロック状態になると、道順や到着時刻などの情報を画面に表示し続けます。iPhoneをApple TVやAirPlay対応スマートテレビのリモコンとして利用している場合は、時刻やウィジェットの表示領域をリモコンとして使用できます。

常時表示ディスプレイが有効なときは、ディスプレイにタッチしてもロック解除の手続きは始まらず、通知をタップしても発信元のアプリは起動しません。Face IDやパスコード入力によるロック解除手続きへ進むためには、電源ボタンを押します。

常時表示ディスプレイは、「設定」→「画面表示と明るさ」→「常に画面オン」の順に画面を開き、「常に画面オン」スイッチをオフにすれば無効化できます。iPhoneのモデルや画面サイズによって若干の差はあるものの、バッテリー消費ペースがわずかに増えるため、必要ない場合は無効化しておきましょう。

  • 電源ボタンを押しても画面が完全に消えない「常時表示ディスプレイ」とは