サムスン電子ジャパンは9月10日より、日本国内で「Galaxy」スマートフォン/タブレット向けに独自ユーザーインタフェース「One UI 6.1.1」の配信を開始する。このOne UI 6.1.1により、「Galaxy Z Fold6/Z Flip6」で導入された最新AI機能が旧機種でも利用可能になる。
「One UI」は、サムスン電子が2018年から展開している「Galaxy」シリーズのスマートフォン/タブレット/スマートウォッチ向けの独自UI。バージョン6.1.1はこの最新バージョンとなるもので、9月5日より韓国において、9月9日より北米・欧州においてそれぞれ配信開始となっており、日本国内でもこれに続いてのリリース発表ということになる。
アップデートの配信スケジュールは以下のとおり。
- Galaxy S24/S24 Ultra:2024年9月10日以降順次
- Galaxy S23/S23 Ultra/Z Fold5/Z Flip5/S23 FE/Z Fold4/Z Flip4/S22/S22 Ultra:2024年9月下旬以降
- Galaxy Z Fold3 5G/Z Flip3 5G:2024年10月以降
- Galaxy Tab S9/Tab S9+/Tab S9 Ultra/Tab S8/Tab S8+/Tab S8 Ultra:2024年9月下旬以降
- Galaxy Tab S9 FE/Tab S9 FE+:2024年10月以降
日本国内での各キャリア版のアップデート配信スケジュールは、上記とは異なるものになる場合もあるとのこと。また、「Galaxy S24」シリーズ、「Galaxy S23」シリーズ、「Galaxy S23 FE」ではアップデート後のOne UIバージョンが「One UI 6.1」と表示される。
One UI 6.1.1により従来機種でも利用できるようになる機能には、以下のようなものがある。
- 通訳/リスニングモード:プレゼンテーションや講義のような一方向のスピーチを長時間翻訳する
- チャットアシスト/文章の生成:ユーザーはいくつかのキーワードを入力するだけで、AIがメールやSNS投稿などの用途に合わせた下書きを作成する
- おすすめの返信:「Galaxy Watch7」「Galaxy Watch Ultra」に接続した「Galaxy S24」シリーズから、すばやく返信ができるようになる
- ノートアシスト:議事録の翻訳・要約
- 文字起こし:「Samsung Notes」アプリで音声録音に基づいて要約を作成する
- PDF翻訳:PDFファイル内のテキストを画像やグラフ内のテキストも含めて翻訳する
- AIスケッチ:簡単な手書きのスケッチからリアルな画像を生成する
- かこって検索:検索結果の即時表示、複雑な数学の問題の開放などの表示も可能になる
- 音声検索:流れている音楽を検索できる
- ポートレートスタジオ:人物の写真から3Dアニメや水彩画などさまざまなスタイルのポートレートを作成できる
- インスタントスローモーション:動画の画質を保ちながらスムーズにスロー再生する