iPhone 15 Proシリーズでは、本体の側面にチタニウム素材が採用され、これまでのiPhoneとは違った質感が楽しめるようになりました。

しかしiPhoneをケースで保護しようとすると、どうしてもチタニウムの質感やカラーリングのいずれか、あるいは両方を犠牲にする必要があります。筆者としては「ナチュラルチタニウム」のカラーリングが気に入っていたため、これまでクリアケースを装着してiPhoneを使用してきました。

そんななか、2月ごろにアクセサリーメーカーのNOMADから発売されたのが「Magnetic Leather Back」という製品。iPhoneの背面のみを保護するという珍しいタイプのレザーケースです。

iPhone本体のカラーリングや質感を活かしつつレザーの質感も楽しめるこの製品は、個人的にも待ち望んでいた通りの一品。さっそく実際に購入して試してみることにしました。

  • NOMAD Magnetic Leather Back

こちらが今回購入した「Magnetic Leather Back」。カラーはブラックとブラウン(正式名称は”Rustic Brown”)の2色展開で、サイズはiPhone 15 Pro用とiPhone 15 Pro Max用が用意されています。

このうち、iPhone 15 Pro用ケースは国内代理店から販売されていますが、iPhone 15 Pro Max用は取り扱いがないため、NOMAD公式サイトより個人輸入しました。価格は40ドル+送料(2024年6月時点で40ドルは約6,300円)でした。

  • NOMAD Magnetic Leather Back

ケース自体は冒頭でも触れたように、iPhoneの背面のみを保護する形。ガラス繊維を使用したプレートに、タンニンなめしを行ったホーウィンレザーとマイクロファイバーを貼り付けた作りになっています。

  • NOMAD Magnetic Leather Back

iPhoneに触れる部分はマイクロファイバーで傷がつきにくくなっています。見ての通り側面やディスプレイ部分は保護されないので、頻繁にiPhoneを落としてしまう人などにはあまり向いていないかもしれません。

iPhone本体との固定はMagSafeの磁力と粘着テープによって行います。一般的なケースと比較すると外れやすそうな印象を受けますが、磁力での固定がしっかりしているのであまり心配しなくてよさそうです。

粘着テープは再貼り付けもできるため、通常のケースに付け替えたい場合も問題ありません。

  • NOMAD Magnetic Leather Back

筆者の所有するiPhone 15 Pro Maxに装着してみました。ナチュラルチタニウムのiPhoneにブラウンのケースという組み合わせですが、両者の持つさりげない高級感が組み合わさっていて、相性はかなり良いです。これまで多くのレザーケースを試してきましたが、個人的には一番お気に入りの組み合わせです。

  • NOMAD Magnetic Leather Back

側面・ディスプレイ面の保護こそされていませんが、背面のカメラモジュール部分はポリカーボネートのパーツによってしっかり保護されます。各カメラの厚み分はカバーされているので、通常の使用中にレンズに傷が入ってしまうことはなさそうです。

  • NOMAD Magnetic Leather Back

MagSafeによってiPhoneに固定する仕組みですが、ケースの外側にも他のアクセサリが固定できるマグネット内蔵されています。そのため、ケース越しでのMagSafe充電にも支障はありません。

iPhone本体内蔵のものと同じくらいの磁力で、これまで使っていたアクセサリーをそのまま使えました。

  • NOMAD Magnetic Leather Back

2カ月ほど「Magnetic Leather Back」を装着した状態でiPhoneを使っていますが、iPhoneの横幅は変わらずプレート分だけ厚みが増すため、ケースなしの状態と比べて持ちやすさが上がっているなと感じます。背面がしっとりとしたレザー素材になったことも影響してか、手元からiPhoneが滑り落ちてしまうリスクも減った実感があります。

肝心の粘着力・磁力はというと、これまた2カ月間でケースが外れることも、外れる心配をすることもなく使えています。無理に力を入れるとさすがに位置がズレてしまうことはありますが、少なくとも日常使用において「気が付いたらケースが勝手に外れていた」ということは起きなさそうです。

レザーとMagSafeの組み合わせでiPhoneの質感を維持しつつ背面を守るというのは、他のケースにない特徴です。気になる方はぜひチェックしてみてください。