米Googleは6月11日(現地時間)、2024年6月のPixel機能アップデート(Pixel feature drop)の提供を開始した。数週間をかけて展開する。AIモデル「Gemini Nano」の提供がPixel 8およびPixel 8aに拡大されるほか、スマートフォン画面の外部モニターへの有線ミラーリング、「デバイスを探す」「レコーダー」「カメラ」の改善などが行われる。

Gemini Nanoは、Googleの最新の大規模言語モデル「Gemini」ファミリーの最小モデルである。オンデバイスでの動作を前提に設計されており、高速な処理速度を実現している。これまでTensor G3を搭載する最新のPixelシリーズでもPixel 8 Proでしか使用できなかったが、開発者向けオプションでPixel 8aとPixel 8でもアクセスできるようになる。

Pixel 8a、Pixel 8、Pixel 8 Proが有線の映像出力に対応する。USB-C経由で外部モニターに有線接続して、ミラーリングで写真やビデオを大きなスクリーンで楽しめる。

「デバイスを探す」は、探しているデバイスの電源が切れていても少なくとも23時間はデバイスの位置を特定できるようになる。

「レコーダー」はオンデバイスの要約をPixel 8/8aで実行できるようなる。また、Pixel 8 ProおよびPixel 8/ 8aの開発者向けオプションで、話者の名前などより詳細な情報を検出するダウンロード可能な要約を利用できる。

「カメラ」は、HDR+で自動的に最高の瞬間を特定する。例えば、スナップショットでは顔にピントが合っていてまばたきしていない瞬間が選ばれる。また、写真撮影時に使用するカメラレンズをマニュアルで選択できる(Pixel Fold、Pixel 6 Pro、Pixel 7 Pro、Pixel 8 Pro)。

Pixel Watchの安全機能の転倒検出が改善され、自転車からの転倒をより正確に検出できる。Pixel Watch 2の安全機能に「Car Crash Detection」(自動車事故の検出)が追加された。「緊急事態の共有」と統合されており、事故を緊急連絡先に通知し、リアルタイムの位置情報を共有する。

Google Homeアプリが刷新され、腕時計からスマートホームデバイスにアクセスして管理しやすくなった。スワイプでHomeのお気に入りを表示でき、デバイスアイコンをタップしてHomeアプリからスマートホームデバイスを操作できる。扇風機の風量やブラインドの角度の調整など、腕時計から可能な操作が増えている。