2024年6月8日の「ルンバの日」に、アイロボットジャパンは東京・神田明神にて「2024 ルンバ感謝祭@神田明神」を開催しました。ロボット掃除機「ルンバ」シリーズを愛用しているオーナーら約30名が廃棄予定のルンバを持ち寄り、神田明神に納める“お別れの会”です。

  • 2024 ルンバ感謝祭。約30名のルンバユーザーが愛用のルンバとお別れするために集まった

    2024 ルンバ感謝祭。約30名のルンバユーザーが愛用のルンバとお別れするために集まった

同社はロボット掃除機の魅力や正しい知識を多くの人に知ってもらうことを目的として、6を「ル 」、0を「ン」、 8を「バ」と読ませる語呂合わせから、6月8日をルンバの日としています(一般社団法人日本記念日協会認定日)。

また神田明神は、電気街のある秋葉原や、大手町、日本橋などのオフィス街を氏子区域に抱え、「ITの神様」としても知られる神社。2023年末にはお正月を迎える前の大掃除「煤(すす)納め」でも、約10台のルンバが社殿を一斉に掃除する姿が話題になりました。

  • 会場となった神田明神(正式名称:神田神社)は縁結びや商売繁盛、除災厄除の神様を御祭神としている

  • 2023年12月12日には神田明神で「煤納め」を実施。10台のルンバが本殿・神楽殿の掃除を御奉仕した(写真提供:アイロボットジャパン)

今回開催された「2024 ルンバ感謝祭@神田明神」は、ルンバを愛用しているユーザーが使わなくなったルンバを神田明神にお納めするイベント。アイロボットジャパンが全国からルンバに「ありがとう」や「さようなら」を伝えたいユーザーを募って抽選で参加者を決定し、神田明神の本殿でご祈祷やお祓いを行った上で、ルンバを納めてお別れしました。

  • 神職さんによるお祓いとご祈祷を本殿で行った

  • 参加者の方々は愛用のルンバと一緒に参列(写真提供:アイロボットジャパン)

  • 巫女さんによる舞の奉仕も

  • ルンバユーザー代表の田中杏樹さん(小2)は、冬に来た「ゆきちゃん」という自身のルンバ宛にお別れのお手紙を朗読。「ゆきちゃん、今までありがとう。家族みんなゆきちゃんを忘れません」と読み上げた(写真提供:アイロボットジャパン)

  • 愛用のルンバに感謝の気持ちを記す参加者もいた

ルンバ感謝祭は、アイロボットジャパンと、納めた後の処理を担当する小型家電リサイクル認定業者リーテムから、神田明神へ声が掛かって実現したもの。神田明神によると、日本では長く使用した大事な道具などを処分するとき、丁重に神様へお返しするという意識があるとのこと。神社では“供養”という言葉は使わず、今回は感謝祭、お祓いを行ったとしました。

子どもの成長と一緒にルンバ e5(2018年10月発売)を使ってきたというご家族に話を聞いたところ、子どもが小さなときはルンバを動かすと(子どもが)怖くて泣いてしまい、ルンバを止めることもあったとのこと。「床の掃除以外にも手がかかることがたくさんあったので、掃除だけでも(ルンバに)やってもらえて幸せでした。タイマー設定で稼働できたり、部屋の間取りをしっかり学習してくれたり。子どもが生まれた時から使ってきたので子どもの成長と一緒に思い出がある」とエピソードを話してくれました。

  • ルンバ e5を子どもの成長とともに活用してきたご家族は「少し寂しくなります。(また新しいルンバを)お迎えできればなと思います」と話してくれた

神田明神に納められたルンバはリーテム東京工場に搬入され、本体からバッテリーを取り除いた後に破砕室で細かく砕かれます。破砕された素材は風力や磁力などさまざまな方法で、鉄・アルミ・ステンレス・プラスチックなどに分別。分別された素材は建設用の鋼材や、アルミ製品、電線などの原料に生まれ変わる予定です。

  • 2024 ルンバ感謝祭@神田明神で納められたルンバたち(写真提供:アイロボットジャパン)

  • リーテム東京工場では、ルンバ本体からバッテリーを取り外し、破砕したあと金属類とプラスチック類の2種類に分け、そこから金銀を抽出するなど、資源循環の素材として分別していくという(写真提供:アイロボットジャパン)

  • 神田明神境内で展示されたルンバシリーズ