パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションは5月31日、LUMIXカメラ製品のWebサイトにおいて「ストックフォトサービスの不適切な利用」があったことについて改めて謝罪するとともに、差し替えや追記の件数を明らかにし、今後の対応について説明した。

  • LUMIX S9(写真は標準ズームレンズ付きキットのDC-S9K)

既報の通り、パナソニックはLUMIXの新機種「LUMIX S9」の製品ページにおいて、撮影機能の効果を説明するイメージとして実機の作例ではなく、外部のストックフォトサービスで提供されている画像を利用していたことを認めている。SNS上や各種報道ではS9の製品ページだけでなく、過去に発売されたLUMIXカメラの製品ページでも同様に、実機作例ではないストックフォトが散見されるとの複数の指摘が上がっていた。

パナソニックではS9製品ページの掲載内容を見直し協議すると発表し、その後問題の画像を含めて差し替えや内容更新を実施。5月31日時点の暫定対応済の機種と、画像差し替えや削除、クレジット・注釈の追記といった対応の件数を公開した。

S9サイト

  • サイト内画像数:103件
  • 画像差し替え:8件、画像削除:12件、クレジットや注釈の追記:25件

G100Dサイト

  • サイト内画像数:210件
  • 画像差し替え:2件、画像削除:46件、クレジットや注釈の追記:26件

上記のクレジットや注釈の追記には、自社カメラ他機種による撮影写真を含むとのこと。また、上記2機種以外についても、引き続き使用画像の詳細確認、修正を行っていくとしている。

パナソニックでは、今回の問題の発端となったS9以外の機種についても、製品ページで使っている画像の詳細確認を実施。ミラーレスカメラなどの他機種やレンズ製品についても、同様にストックフォトサービスの利用を行った画像を使っていたことを認めた。

同社は「LUMIX製品ページに使用する画像のルールが明確化されておらず、カメラメーカーとして画像の詳細確認を徹底するという意識の低さにより、Webサイト制作における適切な画像チェックプロセスの欠如を招いた。その結果、ストックフォトサービスを利用し自社カメラ製品で撮影した以外の画像が製品ページに混在する状況を引き起こした」と説明し、早急に対策を講ずるとしている。

また、「今後制作するLUMIX製品紹介ページで使用する画像については、『全て自社カメラ製品で撮影した画像を使用する』こと、『使用する画像については使用機材を明記する』ことを明確に規定し、Webサイト制作プロセスにおいて、画像の詳細確認を行う仕組みを構築し、再発防止を徹底する」とコメントしている。

  • パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションが掲載した発表文全文