ソニーは5月15日、「Xperia」スマートフォンのフラッグシップ最新モデル「Xperia 1 VI」を発表した。キャリア版は6月上旬以降の発売となる。
また今回、メモリ12GB/ストレージ256GB、メモリ12GB/ストレージ512GB、メモリ16GB/ストレージ512GBの3つの構成でSIMフリー版が用意される。このうち、16GB/512GBモデルが先行して6月21日に発売となり、想定価格は219,000円前後。12GB/512GBモデルは想定価格205,000円前後、12GB/256GBモデルは想定価格190,000円前後で、いずれも8月23日に発売となる。
本体カラーはブラック/プラチナシルバー/カーキグリーン/スカーレットの4色が設定される。キャリア版はブラック/プラチナシルバーの2色展開、SIMフリー版の16GB/512GBモデルはブラック/カーキグリーンの2色展開。SIMフリー版の12GB/512GBモデルと12GB/256GBモデルは全色が用意される。
今回もカメラのセンサーは、メインカメラに4,800万画素の「Exmor T」、広角カメラ/望遠カメラに1,200万画素の「Exmor RS」という構成。大きな強化ポイントは望遠レンズで、前モデルでは最大ズーム時が125mm相当だったところ、170mm相当まで対応する7倍ズームレンズとなった。
この望遠性能は、新搭載のテレマクロモードでも活用される。テレマクロならではの歪みのない表現とボケ感、撮影時に被写体に影が落ちない距離からの撮影といったメリットを享受することができる。
このカメラ機能を活かすための撮影用アプリは、これまで「Photo Pro」「Video Pro」「Cinema Pro」といった撮影シーンごとにアプリが用意されていたところ、「Camera」アプリに一本化される。新アプリのUIは、これまでのαシリーズやプロ向けビデオカメラなどに準じる操作感の“プロモード”と他社の一般的なスマートフォンに近い“ノーマルモード”を用意し、上級者にも初心者にも使いやすいものを目指しているという。
ディスプレイは、AI画質調整技術と大型テレビ「BRAVIA」シリーズで培ったノウハウを組み合わせ、「BRAVIA」の色彩・質感・立体感を再現できるようチューニング。前モデルよりも50%明るい表示となり、直射日光下で低諧調部分のみ輝度を上げる「サンライトビジョン」を搭載し、見やすさを向上させている。
なおディスプレイのアスペクト比/解像度は、前モデルの21:9/4Kから、19.5:9/フルHD+に変更されている。解像度だけでいえばスペックダウンとなるが、これは消費電力との兼ね合いで、バッテリの持ちを優先させた結果。またアスペクト比の変更は、SNSでの利用が増えていることへの対応だ。
ディスプレイ解像度の変化もあって、“2日持ち”を謳うまで駆動時間は伸び、36時間以上の動画再生が可能になったという。バッテリーは新素材/高密度化/充電最適化の見直しにより、4年後も最大容量80%の性能を発揮できるとしている。
SoCはQualcomm Snapdragon Gen 3を搭載。ゲームプレイ関連の機能も充実している。今回、シリーズで初めて冷却機構としてベイパーチャンバーを搭載しており、高性能をより発揮しやすい設計となっている。
オプションとしてはスタンド付きカバーを用意。こちらは7月上旬以降の発売予定で、価格は5,000円前後となる。
主な仕様は下記のとおり。
- CPU:Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3
- 内蔵メモリ:12GB/16GB
- ストレージ:256GB/512GB+microSDXC(最大1.5TB)
- ディスプレイ:6.5インチ OLEDディスプレイ フルHD+(リフレッシュレート120Hz、アスペクト比19.5:9)
- 通信方式:5G(Sub6/Sub6+ミリ波)
- アウトカメラ:メイン4,800万画素(1/1.35インチ Exmor T、F1.9、24mm相当)+広角1,200万画素(1/2.5インチ Exmor RS、F2.2、16mm相当)+望遠1,200万画素(1/3.5インチ Exmor RS、F2.3-F3.5、85~170mm相当)
- インカメラ:1,200万画素(1/2.9インチ Exmor RS、F2.0、24mm相当)
- バッテリ容量:5,000mAh
- インタフェース:USB Type-C、3.5mmオーディオジャック
- サイズ/重さ:H162×W74×D8.2mm、192g