Appleは5月7日、ロンドンでイベントを開催し、新型iPadを発表した。新製品は5月15日発売で注文受付を開始しており、詳細な仕様も公式サイトで公開されている。

  • M2チップを搭載した新型iPad Air。13インチの大画面モデルも加わった

    M2チップを搭載した新型iPad Air。13インチの大画面モデルも加わった

仕様を確認すると、今回登場したM4チップ搭載の11インチ/13インチiPad ProおよびM2チップ搭載の11インチ/13インチiPad Airは、セルラーモデルであっても物理SIMスロットを備えないことがわかった。

新型iPad Pro/Airの4G/5Gデータ通信機能はeSIM専用となり、セルラーモデルでも従来のようなnanoSIMカードトレイはない。

  • 公式サイトに掲載されている新型iPad Proの仕様。物理SIMには対応せず、eSIM専用となる

    公式サイトに掲載されている新型iPad Proの仕様。物理SIMには対応せず、eSIM専用となる

SIMスロット廃止という判断は、特に歴代最薄となるiPad Pro(11インチモデルで厚さ5.3mm、13インチモデルは5.1mm)の薄型化に大きく貢献していると思われるが、手持ちのSIMカードをそのまま差し替えて使おうと考えていた人は、購入とあわせてeSIMへの切り替えをお忘れなく。

なお、米国では先行して、iPhoneでも14シリーズ以降はSIMスロットを廃止しeSIMに完全移行している。今後、iPhoneでも今回の新型iPadのように日本を含む前モデルでeSIMへの移行が進むようであれば、eSIMに対応している通信事業者かどうかは回線選びの重要なポイントになってくるだろう。