「4層ものフィルター+静電気で細かい粒子も逃さずキャッチ」「36畳もの空間をきれいにする大風量」という、何やらスゴそうな空気清浄機が日本に上陸。試してみると、荒削りな部分がいくつか散見されたものの、最大風量がとても強く風が吹き出す角度が変えられるので、サーキュレーター+扇風機としても使える“一石三鳥”ぶりが好感触でした。

  • 台湾生まれの空気清浄機「Apolnus」がMakuakeに登場。日本メーカーの空気清浄機にはないワイルドさを持っていた

4層のフィルター+静電気で浮遊物を逃さずキャッチ

3月28日、応援購入サイトのMakuakeに登場したのが、台湾生まれの空気清浄機「Apolnus」(アポルナス)です。

  • やや大きめだがシンプルな外観のApolnus。海外向けにはガンメタリック調のカラーもあるが、日本向けモデルはホワイト色のみで、日本市場をしっかり意識している

大きな特徴が、異なる役割を持つ4つのフィルターを内蔵し、空気を徹底的にきれいにすること。髪の毛やホコリなどの大きな浮遊物をキャッチする第1フィルター、花粉やPM2.5などの小さな浮遊物をキャッチする第2フィルター、体に有害なオゾンを除去する第3フィルター、マイナスイオンを発生して脱臭する第4フィルターの4種類で、背面パネルを開けると4種類のフィルターがズラリ並んでいるのが圧巻です。空気は左右両側面から給気し、これら4種類のフィルターを通り抜けて上部から排出します。

  • 背面パネルを開けると、4種類のフィルターが所狭しと並んでいる。左右の給気部にそれぞれ3種類のフィルターを、中央部に円筒形の大型フィルターを備える

  • フィルターはそれぞれ役割が異なる。右端の黒いフィルター以外は水洗いできる

  • 特徴的な円筒形の大型フィルター。フィルター全体を帯電させて浮遊物をキャッチする。こちらも水洗いが可能

特徴的なのが、第2/第4フィルターはフィルター全体に高い電圧をかけて静電気のように細かな粒子を寄せ付けてキャッチする電気集塵機能を備えていること。花粉のような大きな粒子だけでなく、排気ガスやPM2.5のような細かな浮遊物も吸い付くので、単にフィルターだけを用いている空気清浄機よりは高い清浄効果が期待できます。背面パネルは開けると運転が自動で止まる仕組みになっており、うっかり通電中のフィルターに触れて感電するリスクもありません。

  • 帯電機能を持つフィルターの装着部には、電気接点があるのが分かる

  • 側面にはマイナスイオン放出部と思われる装置が

さらに、フィルターの奥にはフィルターに向かって紫外線を照射するUVライトも搭載しており、除菌効果も期待できます。

  • フィルター装着部の奥にはUVライトを装備。内部に向かって紫外線を照射する

最大風量や吹き出し角度の調整、一長一短アリ

機能面では、「最大風量がかなり強い」「吹き出し口の角度が変えられる」という部分が特筆できると感じました。

Apolnusは風量を3段階に切り替えられ、最小風量ではほぼ無音で動作する一方で、最大風量にするとかなり強い風が出ます。風量は手作業で切り替えるほか、空気の汚れ度合いに応じて風量を自動制御する機能もあります。

  • 操作ボタンはすべてタッチセンサー式となっている。抽象的なアイコン表記なので、慣れるまでは分かりづらい

  • 白色LEDによる状態表示パネルも備える。中央の数字は空気の汚れ具合を表している

好ましいと感じたのが、きれいになった空気を出す上部の吹き出し口は角度が3段階に変えられ、狙った方向に風を送れること。室内の空気を循環させるサーキュレーター的な使い方や、部屋干ししている洗濯物に風を当てて乾かす使い方、風を体に当てて扇風機代わりに涼む使い方など、空気清浄機+αの使い方ができます。

  • 吹き出し口の角度は30/60/90度の3段階に切り替えられる。操作ボタンやスマホアプリの操作で電動で動くが、角度を自動で変更しながら運転する機能はない

  • 風量を上げれば、部屋干しした洗濯物も効率的に乾かせる。花粉症対策で部屋干しが求められる人にとっては、空気清浄の効果も合わせて一石二鳥といえる

ただし、これらの特徴にも欠点が。最大風量にすると吹き出す風の騒音がかなり大きく、とても耳障りで気になります。風量を空気の汚れ具合に応じた自動制御にしておくと、静かだった部屋が急に騒々しくなってペットが驚くことも…。Makuakeのページでうたっている「わずか21dB」「図書館より静か」という表現は最小風量での運転時であり、静音性と強力な清浄性能は両立しないことを覚えておきましょう。風量の調整を5段階程度に細分化し、「風量はそこそこ、騒音もそこそこ」で済む運転ができるようにしてほしいと感じます。

吹き出し口の角度調整も惜しい部分が。角度調整はモーターによる電動式なのですが、角度は3段階の固定しかなく、自動で角度を変えながら運転する機能はありません。洗濯物を乾かしたい場合は、洗濯物全体にまんべんなく風を送りたいので、角度の自動変更機能はほしかったところ。せっかくの電動式なのにもったいない…と感じました。

好ましいと思ったのが、本体の下部にキャスターを搭載しており、本体を持ち上げなくてもラクに移動できること。使う部屋を変えたい時だけでなく、向きを変えたい時も片手でサッと調整できるので、活躍の幅が広がると感じました。

  • 標準でキャスターを搭載しており、室内の移動はラクチン

スマホアプリでも操作可能、将来は本体のアップデートも?

Apolnusはスマホアプリによる操作に対応しており、自宅のWi-Fi環境内だけでなく外出先からインターネット経由でも操作できます。風量や吹き出し角度の変更、動作モードの変更、タイマー設定などができますが、基本的に本体の操作パネルでできることばかりで、若干物足りない気もしました。

  • スマホアプリを使えばインターネット経由でも操作が可能だが、機能は全体に控えめ(左)。設定画面には「デバイスのアップデート」の項目があり、将来の機能改良も期待できる(右)

一般販売予定価格は112,572円とかなり高めですが、Makuakeの超超早割では最大50%オフの56,286円からの価格で購入できます。強力な空気清浄機+サーキュレーター+扇風機の3つの機能が1つになって省スペースで済む点が評価できるならば、購入を検討する価値はあります。

前述の「風量調整をもっと細かく」「吹き出し口の自動角度変更機能が欲しい」という欠点も、スマホアプリにファームウエア確認の項目があることから、Apolnusのファームウエア更新で対応できる可能性もあります。まだ荒削りな部分が散見されるものの、今後の進化が期待できる点で面白い存在だと感じました。