最新バージョンのiOSが稼働するiPhone 8/Plus以降(SuicaはiPhone 7/Plus以降)は、Apple Payに交通系ICカードを登録しておけば、iPhoneだけで電車やバスの自動改札を通過できるようになります。

2024年3月現在、日本ではSuica/PASMO/ICOCAという3種類の交通系ICカードをiPhoneに登録できます。実物の交通系ICカードを所有していなくても、ウォレットアプリ右上の「+」ボタンをタップすれば仮想的な交通系ICカード(モバイルSuica/PASMO/ICOCA)を作成できます。

しかし、それではじゅうぶんといえません。自動改札にかざして支払いするだけでは、実物のSuica/PASMO/ICOCAカードと機能的に大差なく、スマートフォンならではのメリットを発揮できないからです。

スマートフォンならではのメリットのひとつは、「登録済クレジットカードからのチャージ」です。iPhoneの場合、Apple Pay/ウォレットアプリに登録したクレジットカード(一部のプリペイド型電子マネーも使用可)をチャージ源として使えるので、時間と場所を選びません。乗車後に残高不足が発覚しても、目的地で精算機に並ぶことなくチャージできるというわけです。

鉄道会社が提供するアプリも用意しておきましょう。JR東日本を例にすると、モバイルSuicaにくわえてSuicaアプリを用意しておけば、iPhoneからSuicaグリーン券を購入できます。列車がまもなくホームに到着するけれどグリーン券の購入はこれから、といった場合でも数十秒あれば対処できるので、便利さを実感できるはずですよ。

  • 交通系ICカードの登録にくわえ、チャージ可能なクレジットカード/プリペイドカードと鉄道会社のアプリも準備しておきましょう