• LOGIQ LABOの画面。AIと対話してオリジナル料理を作っていく学習もあります

理数トレーニングができる小学生向け学習アプリ「LOGIQ LABO(ロジックラボ)」を、ソニー・グローバルエデュケーションが正式発表しました。

サービスの提供は2024年4月1日。自宅のタブレット端末を使って学習ができるサービスで、料金は月額3,980円、年額41,760円。2人目以降は30%オフとなる「きょうだい割」も設定されます。サービスの概要と、体験版を使った感想を紹介します。

AIやテクノロジーを駆使する「理数脳」の育成を目指す

ソニー・グローバルエデュケーションのロジックラボは「テクノロジーを使いこなす理数脳を育成する」をコンセプトとした小学生向け学習アプリです。

  • iPad OSやAndroidなどを搭載した端末で使える学習アプリで、サービスは有料です

同社によると、教育の重点が一斉授業で知識の習得を重視したものから、思考力や主体性などの能力へと移行しているとのこと。確かに、学校の授業でも自分で問いを立てて調べたりする「探究学習」などが行なわれるようになりましたよね。

また、人工知能やロボットによって多くの職業が代替される可能性に触れ、労働市場の変化しているためこれから社会全体で求められる人材が変わっていくと説明。

こうした変化に対応するため、教育の役割として、テクノロジーやAIを活用する能力が重要で、論理的思考力や問題解決能力の育成が求められていることから、小学生向け学習アプリ「ロジックラボ」を開発したそう。

楽しみながら論理的思考力や探求力を学ぶ

「ロジックラボ」の教材では、計算問題のほか、論理的思考力を養うものや探究力を高めるものなど、さまざまなタイプを提供します。空間認識能力やじっくり論理的に考える読解問題により、正解を論理的に導く力や正解のない答えを探究する力が養われるのだそう。

問題の難易度は1年生から6年生の無学年式で、少しずつ難易度が上がっていく仕組み。受験対策を目指した内容ではありませんが「思考力系の問題は骨太なものを用意している」とのことでした。

  • アプリのメイン画面。学年を超えて学習できます

理数トレーニングとして用意しているのは20,000問以上で、具体的には4つのカテゴリーを用意。

ユーザーは、ルールを読み解く力を養う「情報読解力」、数を正しく扱う力を養う「計算力」、頭の中でイメージする力を養う「空間認識力」、試行錯誤して答えを見つける力を養う「探索力」の4つを学習していきます。

  • 学習するとスタンプを集められるなど、モチベーションを上げる工夫も特徴

AIを活用した学習カリキュラムも

課題設定や情報収集、整理・分析、まとめといった「正解のない答え」を探究する学習には、AIを活用したカリキュラムを用意。

例えばAIとの会話の中で「お料理レシピ」を作るカリキュラムでは、AIを使って画像生成を行います。このほか、AIと会話しながら絵本を作れる学習や、プログラミング学習ができるカリキュラムも用意しているそうです。

なお、AIの画像生成は、子供が使うことを意識し、不適切な画像が生成されないよう、安全面に配慮した運用にしているとのこと。

同社はこれまで、累計25万部突破のベストセラー「5分で論理的思考力ドリル」や、ロボット作りとプログラミングが学べる学習キット「KOOV(クーブ)」を手がけるほか、オンライン算数大会「世界算数」を実施しており、教材づくりにはそうした同社のノウハウが生かされています。

論理パズルや画像生成が楽しい

ロジックラボのテスト版を、実際に小学生の子供と一緒に試しました。テスト版では、理数系のカリキュラムと、AIを使った料理レシピを体験できます。

なお、以下スクリーンショットや内容は体験版のため、リリース版とは一部異なります。

  • ロジックラボのアイコンは親しみのあるデザイン

  • 保護者アプリのアイコン

今回は、iPadにロジックラボの体験版と、保護者用アプリをダウンロードして使いました。アプリを使うにはインターネット環境が必要です。毎日10~60分学習できるそうです。

プロフィールで年齢などを設定するほか、保護者用アプリでAIロボットに、学習させたい内容や目的の相談も可能です。

例えば、「学習習慣を身につけさせたい」という場合は取り組みやすいグラフィカルな問題を多くしたり、「読解問題を強くしたい」という場合は読解力が必要な思考系を増やすなど、柔軟に変えられるそうです。

  • プロフィールの絵柄は優しい雰囲気。学習で得たコインでアイテムを購入できます

  • 保護者アプリではカリキュラムの相談ができます。保護者用アプリは最大4人までの登録を予定

  • 学習した内容を保護者アプリで確認できます

  • こちらは学習レベルの画面

  • もう少し詳しく学習内容をチェック

立体パズルを動かして考えられる

デザインは、同社のプログラミング学習サービス「KOOV」同様、アイコンの色使いや音楽が優しく、全体的にかわいらしい雰囲気です。

リリース版では、最初にレベルチェック用のテストを受けるため、学年を気にせず自分の理解度に合わせて学べる仕組みです。

計算の学習では割り算の筆算などを学びました。ほかにも、立体的なブロックを使ったものや、論理パズルの問題も学べます。

ブロックを使った問題では、動かして角度や視点を変えられます。

  • 割り算の筆算画面。ペンを使えるので手書きで計算ができます。現在は筆算の計算を間違えても、ヒントは出てきませんが、今後はヒントが出るようアップデートする予定だそうです

  • ブロックを使った問題

  • 回転させながら考えられます

  • 論理クイズではメモ書きをして考えを整理することもできます

  • イラストが大きくて取り組みやすいです

  • わからない時はヒントを確認しましょう

子供の様子を見ていると、最初は簡単な問題だったのでどんどん進めていき、論理クイズがちょっと難しくなったようで、ヒントを参考にして考えを深めていました。

料理レシピを作るカリキュラムでは、質問に答えながら誰にどんな料理をふるまうかを決めていきます。その後、クイズ形式で料理に関する知識を中心に学び、自分ならではのレシピを作ります。

AIで作った料理のイメージ画像を生成した後、レポートを自動で作成して終了。作ったオリジナルレシピは、保護者用のアプリでも確認できます。

レシピを作ったり画像を生成するのは特に楽しかったようで、作る相手や、隠し味を変えて何度も楽しんでいました。

  • 料理に関する質問に答えていきます

  • 料理の手順などを学習します

  • 隠し味を決めていきます

  • 画像を生成はタッチや背景を変えて楽しめます

  • 画風にルネサンス期を選択

  • 今度はピクセルアートを選択しました

  • 作った感想入力後、レポートを生成します

  • 作った内容や感想などをまとめたレポートは自動で生成されますが、出来上がったレポートを読むことでまとめ方のポイントを学べそうです

  • 保護者用アプリでオリジナルレシピを確認できるので、実際に一緒に作っても楽しいですね

学習が終わるとコインが貯まります。このコインは、プロフィール用のアイテムを購入できるのに使える仕組み(体験版では購入できませんでした)。

  • 正解するとコイン(緑のアイコン)をゲットできます

ゲーム感覚で楽しめた! 自宅タブレットが使えるのも便利

使った感想を子供に聞いてみると……。

「図形をぐるぐる回転できるので、立体の問題が得意になりそう」

「終わった後にコインを貯められてゲームみたいで、これなら毎日できそう」

「問題は最初だからかもしれないけど、簡単だったから、もっと難しい問題もやってみたい」

「AIで料理レシピを作るのがおもしろかったから、計算や論理パズルの問題をやった後の、お楽しみとしてやりたいな」

――と、好評でした。ほかにも「自分が問題を作れる機能がほしい」「どんな問題があるのか、ロードマップがあるとクリアしたくなる」などと話していました。

我が家の場合、もともとパズルや論理クイズが好きで本をよく読んでいたので、アプリで問題が次々出てくるのが楽しかったそう。また、空間認識系のクイズを解く際、これまでは自分で紙で模型を作ることが多かったのですが、アプリなら立体が既にあるので、タブレット上でブロックを動かしたりメモをとれます。

考える作業に集中できるので手軽だったようです。コインを貯められるのも、達成感があり、ゲーム感覚で楽しんでいるようでした。

保護者目線では、タブレットを使った学習ツールでは、学習に使うタブレットをレンタルするものもありますが、ロジックラボの場合は自宅のタブレットでできるので、管理が楽だと思いました。

また、子供の学習状況を保護者アプリで確認でき、子供にあわせたカリキュラムを組めるので、子供の状況に合わせて無理なく学習を進められそうだと思いました。

サービスの正式提供は4月1日の予定ですが、3月18日から無料体験を受けられるので、「新学期前に楽しく勉強習慣をつけるものがないかな?」と探している人はぜひ試してみてください!