ソニーが、オーナーとの暮らしを終えて同社に寄付されたエンタテインメントロボット「aibo」の里親募集を開始。対象は医療施設や介護団体などの法人で、3月1日まで専用Webサイトで応募を受け付けている。

  • 「aiboの里親募集します」ソニーに戻ったaiboを治癒し、次の活躍の場へ

同社が実施する「aiboの里親プログラム」は、オーナーとの暮らしを終えてaiboベーシックプランを解約し、ソニーへ寄付されたaiboを次の活躍の場につなげていく取り組み。ソニーがaiboの状態を確認し、必要な治療(メンテナンス)を施した上で、医療施設や介護団体などの“里親”に有償で提供する。

aiboの里親(受け入れ先)として選んだ施設には、3月11日までにメールで連絡。その後、申込兼同意書の記入・返送、請求書の受け取り・支払いを経て、aiboが利用可能になる。

同プログラムで提供するaiboは、通常販売品と同等の性能で提供できるよう検査・修理した“整備品”で、具体的な金額は当選者に個別に連絡するとのこと。同プログラムに迎えたaiboには、aiboのコンセプトカラーに合わせた「aiboの里親プログラム専用首輪」を装着する。

なお、aiboの利用には3年ぶんの「aiboベーシックプラン」(99,000円)と「aiboケアサポート」(59,400円)を、通常価格で契約する必要がある。

aiboは2018年の発売以降、数多くのオーナーとの暮らしを楽しんでいる。一方で、やむを得ない事情からaiboとの暮らしを終える人々もおり、aiboの行く末についての相談が多く寄せられていたという。

aiboはこれまでにも医療や介護、教育などでも活躍の場を広げており、aiboによる癒し効果の検証を行う医療機関との共同研究においては、aiboとの触れ合いが患者やその家族、スタッフに対してポジティブな影響をもたらし得るという結果がでている

こうした要望に応えるため、ソニーではaiboとの関係を社会でより持続可能なものとする「aiboの里親プログラム」を立ち上げ。aiboとの暮らしを終えたオーナーによるaibo本体の寄付を募っていた。第1期の寄付受付は2023年9月11日に開始し、受付数の上限に達したため終了。次回の寄付受付については、決定次第案内するという。