ローランドは、ゲーム実況配信者向けに、ビデオキャプチャー機能を搭載したオーディオミキサー「BRIDGE CAST X」を2024年2月10日に発売する。市場想定価格は64,900円前後となる模様。

  • ビデオキャプチャー機能を搭載したオーディオミキサー「BRIDGE CAST X」

  • リアパネル

「BRIDGE CAST X」は、2023年に発売したゲーム実況配信者向けのオーディオミキサー「BRIDGE CAST」の上位モデル。「BRIDGE CAST」シリーズで採用されていた高ゲインのマイク用プリアンプや操作性と音質はそのままに、HDMI入力端子が搭載されたことで、ゲーム機の映像と音声を取り込めるようになっている。2系統のHDMI入力端子はワンボタンで切り替えが行え、専用機器を別途用意せずに、複数のゲーム機を接続したまま映像をスイッチングして使用でき(一度にアクティブにできるHDMI入力は1系統のみ。HDMI入力端子間のシームレスな切り替えは非サポート)、高画質の外部カメラを接続して、ストリーマー自身の映像をアップグレードすることもできる。2系統の接続が可能なUSB-C 端子も装備し、「2PC配信」環境の構築が簡単に行える。

  • PC2台との接続例

XLRマイク(ダイナミック/コンデンサー)の接続が可能な上、前述の高ゲインプリアンプを搭載しており、クリアでダイナミックなサウンドでゲームプレイ中の会話や実況を楽しめる。ミニ・ヘッドホン端子経由でヘッドセット・マイクにも対応。ゲーム実況では、配信者本人が使うマイクの音声、ゲームの仲間とのボイスチャット、ゲームのサウンド、BGMなど、さまざまな音声が混在しているが、本製品ではそれぞれの音量バランスの調整が行えるだけでなく、配信者本人が聴きたい音と、視聴者にとって聴きやすい音をそれぞれ独立して調整できるデュアル・オーディオミキサー機能を搭載する。さらに、5.1chまたは7.1chのHDMI音声に対応したバーチャル・サラウンド機能を装備。立体的で臨場感のあるサウンドをヘッドホンで楽しめ、Windows/macOS対応の「BRIDGE CASTアプリ」を使えば、バーチャル・スピーカーの角度を調整して、理想的なサラウンド環境をさらに追求できる。アプリからは、マイクとオーディオのパラメーターやGAME EQプリセットの変更なども行える。

動画配信で著作権フリー音源を活用できる「BGM Cast」サブスクリプションサービスの利用も可能(音色ライブラリーなどのコンテンツを供与するサブスクリプションWebサービス「Roland Cloud」への加入が必須)。「BGM Cast」では、「BRIDGE CASTアプリ」から「Roland Cloud」の有償プランのいずれかに登録することで、数千曲のBGMと数百の効果音を利用できる。なお、「Roland Account」への無料の会員登録では、36曲のBGMと16種の効果音が使用可能となっている。また、「BGM Cast」は機能強化が図られ、「お気に入り」に格納したBGMのプレイリストが作成できるようになった。

「BRIDGE CAST X」本体のサイズはW269×D130×H70mmで、質量は1.35kg。本体のほか、USB 3.2 Type-C to Type-Cケーブル、USB 2.0 Type-C to Type-Cケーブル(電源用)などが付属する。