米Appleの空間コンピューター「Apple Vision Pro」では、2月2日の米国発売時点で、3D映画からApple Immersiveビデオまで豊富な没入型コンテンツを楽しめる。1月19日の予約受付開始を前に、Appleがニュースルームで、Vision Proのエンターテインメント体験のプレビューを公開した。
Vision Proの「Apple TV」アプリではCinema Environment(シネマ環境)を使うと、自分だけのシアターで、バルコニー、最前列、中央列、最後列など好きな席を選んで、ゴールデングローブ賞を受賞した「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」、エミー賞を受賞した「Still: A Michael J. Fox Movie」といったApple TV+配信作品を視聴できる。
また、Walt Disneyのストリーミングサービス「Disney+」では、ハリウッドの歴史的なエル・キャピタン劇場をイメージした「Disney+ Theater」、そしてPixar「モンスターズ・インク」のスケアフロア、アベンジャーズ・タワー、スター・ウォーズのランドスピーダーのコックピットなど、Vison Pro用の4つのシアター環境を選べる。
発売時に、「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」「デューン 砂の惑星」「スパイダーマン/スパイダーバース」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」など150本以上の3D映画をVision Proで鑑賞できるようになる。3D映画は、対象となる作品の3D版がApple TVアプリでレンタルまたは購入できるようになった時点でVision Proでも利用できる。3D版をすでに所有または購入済みの場合、追加料金なしでVision Proで3D版を視聴可能だ。ユーザーは2D版と3D版の両方をより没入感のある視聴体験で楽しめ、Disney+を含むいくつかのストリーミングサービスは2D版のリリースと並行して、または2D版からしばらく後に3D版をリリースする。
他の映像コンテンツについても、Vision Proでは既存のiOS/iPadOSアプリの多くを利用できるので、アプリやブラウザを使用して、iPhoneやiPadと同じようにビデオ・ストリーミングサービスにアクセスすることが可能だ。
Vision Proの大きな可能性として注目を集める「Apple Immersive Video」によるコンテンツも、アリシア・キーズのリハーサルセッション「Alicia Keys: Rehearsal Room」、冒険家やアスリートの挑戦を追う「Adventure」、野生動物を直近で観察してその生態を明らかにする「Wild Life」、ジョン・ファブローと「プラネットアース」のプロデューサーによるオリジナルドキュメンタリー「Prehistoric Planet Immersive」などを楽しめる。
Apple Immersive Videoは、空間オーディオに対応した180度の高解像度8K映像で録画される。将来的には、NBAの試合を自宅にいながらスタジアムの最前列シートで観戦するような、臨場感のあるエンターテイメント体験の実現が期待されている。