ASUSは1月9日、ゲーミングスマートフォンの新製品として「ROG Phone 8」「ROG Phoen 8 Pro」の2機種を発表した。日本国内での発売については未定。

  • ROG Phone 8/ROG Phone 8 Pro

    ROG Phone 8(写真左/右)、ROG Phone 8 Pro(写真中央)

「ROG Phone 8 Pro」は前世代のトップモデル「ROG Phone 7 Ultimate」から重量を9%削減し、225gの重量となった。厚みも15%減の8.9mmとなり、全モデルと同じ6.78インチの画面サイズを維持しつつ、正面の画面占有率が94%となるまでにベゼル幅を縮小している。ボディ全体のコンパクト化にもかかわらず、AirTriggerやヘッドフォンジャックといったゲームプレイに欠かせない装備は維持し、IP68の防塵・防水性能も備えている。

「ROG Phone 8」はRebel Gray/Phantom Blackの2色をラインアップし、両カラーとも背面にカスタマイズ可能な4色LEDのロゴが配されている。「ROG Phone 8 Pro」では、やはりプログラム可能な341個の小型LEDにより、アニメーション/イメージの表示が可能。初期状態では20のアニメーションが搭載されているそうだが、いくつかのシークレットアニメーションも隠されているという。

  • 「ROG Phone 8 Pro」の背面

    「ROG Phone 8 Pro」の背面にはプログラム可能な341個の小型LEDを搭載

プロセッサはQualcommの最新プロセッサであるSnapdragon 8 Gen 3を搭載。CPUパフォーマンスで30%、GPUパフォーマンスで35%向上しており、他のSnapdragon 8 Gen 3搭載スマートフォンと比較しても、ゲームプレイ用の「Xモード」により高い性能を発揮できるとしている。冷却機能「GameCool 8」も性能向上に寄与しており、さらなる性能を求める場合は外付けの冷却ユニット「AeroActive Cooler X」を装着することで冷却性能を高めることが可能だ。

  • ゲームプレイ

    パフォーマンスを最大に発揮できるよう、冷却ユニット「AeroActive Cooler X」も用意される(写真奥)

「ROG Phone 8」は最大でメモリ16GB/ストレージ512GB、「ROG Phone 8 Pro」は最大でメモリ24GB/ストレージ1TBの構成となる。バッテリーは0%から100%の充電まで39分の高速充電が可能で、3.42時間のゲームプレイにも耐えるという。ワイヤレス充電のQi 1.3にも対応する。

今回の新モデルでの最大のポイントとなるのが、ユーザーの希望も多かったというカメラの強化だ。「ROG Phone 8」「ROG Phone 8 Pro」のカメラは三眼構成で、メインカメラは50メガピクセルのソニーIMX890センサー、超広角カメラは13メガピクセル、望遠カメラは32メガピクセルに3倍光学ズームを搭載する。メインカメラには、「Zenfone 10」に搭載されていたのと同じ6軸のジンバルスタビライザーを採用し、安定した動画撮影を可能とした。加えて望遠カメラにも光学式手ブレ補正を備える。

  • カメラ機能

    最大の強化ポイントとなったカメラ。メインカメラは6軸ジンバルを搭載

ディスプレイは最大輝度2,500ニトで、サムスン電子製の新発光材料「E6」を用いたAMOLEDディスプレイとなっている。リフレッシュレートは165Hz、タッチサンプリングレートは720Hz。スムーズな表示がそれほど要求されない状況ではディスプレイ表示の書き換えを低消費電力で行うLTPO(低温多結晶酸化物)が採用されており、表面はGorilla Glass Victus 2。

「Armoury Crate」により、表示のカスタマイズ可能。画面いっぱいに表示したり、カメラのパンチホールを避ける位置に表示したり、画面中央に表示したりといった選択ができる。画面表示がオフの状態でも通知を表示する機能も搭載している。

オーディオ面でもAIノイズキャンセレーションにより、受信/発信とも音声はクリアに。DIRACT VIRTUO空間オーディオにより、Bluetooth/USB-C/3.5mmオーディオジャックのいずれを介しても劇場のような没入感のあるサウンドを楽しめる。

  • ゲームプレイイメージ