ASUSのゲーミングスマートフォンの最新モデル「ROG Phone 7」が4月13日に発表されました。台湾ではPCショップなどでの展示が始まっているそうなので、首都台北にあるASUSストアを訪問してさっそく実機に触れてみました。

  • ASUSの最新ゲーミングスマートフォン、ROG Phone 7

台湾はASUSの母国ということもあり、ASUSの専門店が数多く存在します。今回訪れたのはITやライフスタイル製品を扱う「三創生活(SYNTREND)」に入っているASUSの旗艦店です。三創生活にはASUSはもとよりPCメーカーやスマートフォンメーカー、さらにIoT製品やスマート家電など最新のIT製品を扱うショップがが地上9階・地下1階のビルに店を構えています。

  • 三創生活のASUSストア

ゲーミングスマートフォンであるROG Phone 7は高い性能を持っています。チップセットはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 2を搭載、メモリはLPDDR5X、ストレージはUFS 4.0とどちらも高速規格のものを採用しています。画面サイズは6.78インチで2,448×1,080ピクセル、ゲームで重要な画面書き換え速度のリフレッシュレートは業界最速クラスの165Hzを誇ります。さらにバッテリーは3,000mAh×2の6,000mAhと高容量を搭載し、最大65Wの急速充電にも対応します。

  • CPUだけではなく高速アクセス可能なメモリを搭載しパフォーマンスを高めている

本体のカラバリは2色でファントムブラックとストームホワイト。本体サイズは173.0×77.0×10.4mm、239g。最近は10mmを切る薄さのスマートフォンが多いのですが、ROG Phone 7は本体内部の冷却性能を大幅に向上させており、スマートフォンの発熱を抑えるための冷却システム「GameCool 7」をこの厚みの中に搭載しているのです。特に直接チップセットを冷却するベーパーチャンバーはサイズを大きくするとともに冷却水を内蔵させ、前モデルと比べて168%も放熱性能が高まっています。ハイエンドゲームをプレイしても過熱による熱暴走を抑えてくれるのです。

  • 2色のカラバリを持つ。他のスマートフォンにはない強力な冷却機構を内蔵する

GameCool 7の冷却機能で大きな役割を果たすのは、本体を究極まで冷やすために用意された外付け式の冷却クーラー「AeroActive Cooler 7」です。ユニット全体の大きさは前モデルのクーラーより一回り大きくなっており、かなりの大きさ。クーラーと言いながらもゲーム操作ボタンを左右に2つずつ搭載し、大型のスピーカーとサブウーファーを配置、迫力あるゲームサウンドも再生できるのです。

  • 外付け式の冷却クーラー、AeroActive Cooler 7

またROGに光るライティングも内蔵、3.5mmヘッドホン端子も備えここから音をヘッドホンに出力できます。このAeroActive Cooler 7をROG Phone 7に装着すると、背面温度は最大25度まで下げられるとのことで、かなりの冷却能力があることがわかります。なおROG Phone 7の側面にはUSB Type-C端子とそれに並ぶ2つの金属端子があり、AeroActive Cooler 7はそれらを使って物理的かつ電気的に接続されます。

  • AeroActive Cooler 7をROG Phone 7の背面に装着

ゲームを強化するゲーミングモード「Xモード」は歴代のROG Phoneに引き続き本製品でも採用されています。またゲーム体験を向上させる「Xセンス」も搭載、AIがゲームプレイ中の画面表示から、アイテムや敵キャラが出現するといったイベントをポップアップで通知してくれます。ゲームをバックグラウンドで起動したままにできるモードも搭載するなど、スマートフォンでのゲームがより楽しくなる機能が満載されているのです。

  • ゲーム体験を高めてくれる機能が多数搭載されている

スマートフォンとしてのROG Phone 7の性能は不満が出ることは無く、あらゆる操作を快適に行うことができます。CPUも高速ですが165Hzのディスプレイのスクロールも快適そのものです。またカメラは5,000万画素を搭載しているため日常的な撮影で困ることはなさそう。1,300万画素の超広角と500万画素のマクロも搭載します。また本体だけでのゲームプレイも側面両肩部分にある超音波センサー動作の「エアトリガー」を使えば、9種類の操作をカスタマイズして自在な操作が可能。このあたりはさすがゲーミングスマートフォンと思わせてくれる使いやすさを提供してくれます。

  • スマートフォンとしての性能は申し分ない

AeroActive Cooler 7を装着するとゲーム専用機のように激しく指先を動かして操作することも可能になります。ROG Phone 7は本体下部にヘッドホン端子があるのですが、長時間のゲームプレイをするときはクーラー側にヘッドホンをつないだ方がケーブルが邪魔にならないと感じました。ゲーム中に試合のハイライトを自動録画してくれる「Xキャプチャー」機能もあり、ここぞというゲームのシーンを後からSNSでシェアできるのも便利。いつも以上にゲームに没頭してしまうほど、AeroActive Cooler 7を使うとゲームがより楽しくなります。

  • AeroActive Cooler 7を装着すればモバイルゲームマシンとして最高の端末になる

スマートフォンのゲームも最近はどんどん高性能なものが増えているだけに、ROG Phone 7のようなゲームに特化した製品はぜひ日本でも出してほしいものです。ASUSはこれまでROG Phoneシリーズを海外から若干遅れて日本でも発売してきたので、このROG Phone 7も近いうちにアナウンスが行われるでしょう。楽しみに待ちたいと思います。

  • 日本発表のアナウンスが楽しみだ