米国時間の12月14日、IntelはAI Everywhereイベントをハイブリッドの形で開催、ここでCore Ultraや5th Gen Xeon Scalableなどの新製品を正式に発表した。イベントでは5ノードのシリコン(Photo01)やMeteor LakeことCore Ultra(Photo02)、Emerald Rapidsこと5th Gen Xeon Scalable(Photo03)、更にはまだ開発中のGaudi 3のサンプル(Photo04)まで示されるなど盛り沢山の内容であったが、まずはCore Ultraについてお届けしたい。
Intel Innovationの記事で、IntelがMeteor Lakeに合わせてAI PCというキャンペーンというか標語というか、そうした概念を導入するということはご紹介した通りであるが、Intelによれば2028年には市場の80%がそのAI PCになるとし(Photo05)、そのAI PCによってさらにユーザーに寄り添ったものになる、としている(Photo06)。
さてCore Ultraの構成だが、前半は色々内部構造の紹介があった。ただ殆どの話は既にDeep Diveなどでもお届けしているので割愛する。ただ細かいスペックで言えば、例えばGPUはやはり8EU(というか8 Xe-core)になったとか、メモリはLPDDR5-7467/DDR5-5600をサポートする。ただしLPDDR5は64GBまで、DDR5だと96GBまでサポートされるなどといった詳細が明らかにされたのは大きい(Photo07)。細かいSKUと仕様一覧は最後にご紹介する。
で、Core Ultraの説明の後半は当然ながら性能比較ということになる。まずはCPUのSingle Thread性能(Photo08)とMulti-Thread性能(Photo09)、マルチメディア性能(Photo10)などの比較が示された他、これまで弱点だったGPU性能でもAlder Lake比で大幅に向上しており(Photo11)、平均性能ではRyzen 7 7840Uを上回るケースもあるとしている(Photo12)。またAI PCということでXeSSでも性能向上の効果が大きい(Photo13,14)こともアピールポイントとして挙げられた。
次がAI PCらしくAI性能である。ワークロードの中でAIを利用するアプリケーションでの性能比較(Photo15)を示した。特にこのNPUに関しては、Core i7-1730Pと比較して大幅に性能が向上する事をアピール(Photo16)した。次の話は、これNPU云々というよりもフレームワークの比較であるが、一応OpenVINOに対応するCore Ultraが一番有利、という話である(Photo17)。70億パラメータのLLama-2がCore Ultraのローカルで動作する事も今回発表された(Photo18)。
Photo19が今回のハードウェア構成。Photo20がSKU一覧となる。現時点ではIntel Arkでも価格は示されていないが、本日よりOEMメーカーには出荷開始されている模様だ。