米AMDは12月5日(現地時間)、AMD Radeonグラフィックス向けのドライバ新バージョンとして「Adrenalin Edition 23.11.1」を公開した。ダウンロードページから利用できるようになっている。

  • AMD Radeon向け「Adrenalin Edition 23.12.1」公開 - DirectML最適化でSD高速化、GUIも刷新でほかにも新機能多数

いつものゲーム関連サポート追加に加え、いくつかの面で大きな改修が行われているアップデート。ゲームは『Call of Duty: Modern Warfare III』『龍が如く 外伝 名前を消した男 』『The Invincible 』『JX3 Ultimate』への対応が行われており、Radeon Boost機能は『Alan Wake 2 』でも利用できるようになった。

そのほか、このバージョンではWindowsの機械学習関連APIであるDirectMLへの最適化が図られている点が大きなポイント。Stable Diffusionのような生成AIアプリケーションはパフォーマンスが引き上げられたほか、Adobe LightroomやDaVinci Resolve、UL ProcyonなどでもAI機能の性能向上が見込めるという。

さらに、GUIにおいては「ホーム」タブが整理されている。ゲームには固有のキーアートが表示されるようになり、見栄えが改善。これまでグローバル設定しかなかったところ、ゲームごとにプロファイルを設定できるようになったという。

ちなみに、このバージョンで「AMD Link」のサポートが打ち切られる。Radeonのドライバ経由でリモートプレイ機能を利用できるようになるというものだったが、現在はSteam LinkやParsecなど代替サービスが存在。リソースをコア機能に集中させ、ユーザーの利益を最大化していくとしている。

そのほか、「HYPR-RX」機能におけるバッテリー駆動時間を最適化するという「HYPR-RX Eco」モードが新搭載されたほか、HAGS(Hardware-Accelerated GPU Scheduling)が標準で有効化されている。なお、「AFMF(AMD Fluid Motion Frames)」機能はまだプレビュー版にしか搭載されておらず、23.12.1には統合されていない。

  • 「HYPR-RX Eco」