米AMDは11月29日(現地時間)、同社が展開するグラフィックス製品向けに、『アバター:フロンティア・オブ・パンドラ』に正式対応したバージョンのドライバ「Adrenalin Edition 23.30.13.01 for Avatar: Frontiers of Pandora」を公開した。公式のドライバ公開ページではなく、コミュティページにリリースノートへのリンクがある。Videocardzが報じた。

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12月7日発売予定の『アバター:フロンティア・オブ・パンドラ』に正式対応するRadeon向けドライバ。同作はAMD製品へのバンドルも予定されており、AMDとの協力があったようだ。正式対応以外に特に変更はないが、現行のグローバルバージョンが「Adrenalin Edition 23.11.1」であることを勘案するとベータ版ともいえる。発売日までにマージされるかもしれず、しばらく適用する必要はないだろう。

また、Videocardzはこの新ドライバについて紹介するにあたって、AMD Radeonシリーズでは珍しく「HAGS(Hardware-Accelerated GPU Scheduling)」が有効化されていると報じた。GPUの応答性を高められるとしており、NVIDIA GeForceシリーズではデフォルトで有効化されている。

一方AMD RadeonシリーズではRadeon RX 5600 / 5700以降有効化されておらず、利用できない状況が続いていた。AMDの担当者は2021年、同機能を有効化してもあまり性能に影響しなかったため、サポートを取り除いたと説明している。

なお、このバージョンでHAGSが有効化されるのはRDNA 3ベースのGPUのみ。Radeon RX 7000シリーズだけが利用できる。