米Microsoftは10月31日(現地時間)、Windows 11のアップデート「Windows 11 2023 Update」(Windows 11 バージョン23H2) の提供を開始した。

Windows 11バージョン23H2は、対話AIによる新しいアシスタント機能「Copilot in Windows」(プレビュー版)やモダン化した「ファイルエクスプローラー」など、Windowsの体験を進化させるアップデートだ。9月26日に提供し始めた数々の新機能といくつかの新しい機能強化を含む。

バージョン22H2と同じサービシングブランチとコードベースを共有しており、Windows 2023 Updateはイネーブルメント・パッケージ(enablement package)で提供される。Microsoftは9月26日に、Copilot in Windowsや新しいファイルエクスプローラー、新しい「Windows Backup」、Passkeyサポートなどの提供を開始し、バージョン23H2リリースの準備を進めてきていた。Windows 11 2023 Updateで提供されるイネーブルメント・パッケージは新機能を有効にする小さな有効化パッケージ(eKB)であり、継続的にWindows 11をアップデートし続けているユーザーは短時間でバージョン23H2へのアップデートを完了できる。

Windows 11バージョン22H2で動作するアップデート対象デバイスのユーザーで、すぐにバージョン23H2を体験したい場合は、[設定]の[Windows Update]で[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]をオンにして[更新プログラムのチェック]を選択すると、利用可能になった時にアップデートが配信される。ただし、アプリケーションの非互換性など、アップデートでデバイスに問題が生じる可能性が検出された場合、セーフガードが適用され、問題が解決されるまでアップデートは保留される。自動アップデートでのロールアウトは数カ月中に開始する予定で、Windows release health hubで詳細情報を提供するとのこと。

いくつかの新しい機能強化は、「チャット」が「Microsoft Teams」になり、デフォルトでタスクバーに固定される。コンパクトなミニウインドウでデスクトップのどこにでも配置でき、Teamsの新しいSMS機能を使うことでメッセージを確認するためにAndroid携帯を手にする回数を減らせる。また、[設定]の[システム]に[システムコンポーネント]が移動し、Microsoft StoreやGame Barなどシステムコンポーネントの情報にアクセスしやすくなる。