X/TwitterでDMを制限される条件

X(旧Twitter)でDMの送信が制限されるのは、次の条件に当てはまる場合です。

  • 1日に500件を超えるDMを送信した
  • 同じ文面のDMを20件前後送信した
  • 同じURLを含むDMを25件前後送信した

X公式ヘルプには、「1つのアカウントが1日に送れるダイレクトメッセージは500件に制限されています」と記載されています。さらに、2023年7月21日(米国時間)に告知された仕様変更によって、Xプレミアム(旧Twitter Blue)に加入していない一般ユーザーは20件前後のDM送信数でも利用制限を受ける場合があります。

  • X/TwitterでDMを制限されたときの警告(アプリ)

    DMの送信制限を受けたときのX/Twitterアプリの画面です。「送信に失敗しました」と表示されます

  • X/TwitterでDMを制限されたときの警告(PCブラウザ)

    DMの送信制限を受けたときのPCブラウザ版X/Twitterの画面です。メッセージの背景色が赤になり、「メッセージを送信できません」と表示されます

上記の条件に該当しない場合は、次の関連記事を開いて「DMを送れない原因」を調べてみましょう。

【関連記事】
X/TwitterでDMを送れないときの原因と対処法

Xプレミアムに未加入の一般ユーザーがDMを制限される条件

2023年7月21日(米国時間)にX公式サポートアカウント「@Support」がポストした内容には、「未認証アカウントを対象に1日のDM送信数を制限する」と書かれていました。

  • X公式サポートのDM制限に関するポスト(ツイート)

    この画像は、X公式サポートアカウント「@Support」のポストを翻訳付きでキャプチャしたものです

そこで今回、文面の内容やリンクの有無、送信先を変えながら、さまざまなケースを筆者が検証してみました。いずれもXプレミアム(旧Twitter Blue)に未加入の非課金・未認証アカウントでテストしています。

同じ文面のDMを送信した場合

Xプレミアム(旧Twitter Blue)の有料契約をしていてない一般ユーザーが同じ文面のDMを立て続けに送信した場合、12~20通程度で利用制限を受けました。送信先が1件の場合よりも、20件のほうが早く制限されましたが、大差はないと言えるでしょう。

そのほか、複数の相手に同じ文面を送信し、一巡したら別の共通文面を送信することを短時間に繰り返しても制限を受けました。

  • 1件の相手アカウントに同じ文面のDMを連続送信 → 17~20通で制限された
  • 20件の相手アカウントに同じ文面のDMを順次送信 → 12~15件で制限された
  • 10件の相手アカウントに同じ文面のDMを順次送信、一巡したら同じ文面を再送信 → のべ15~17件で制限された
  • 5件の相手アカウントに同じ文面のDMを順次送信、一巡したら別の共通文面を順次送信 → のべ16~34件で制限された

異なる文面のDMを送信した場合

次に1通ずつ文面を変えた場合ですが、非課金・未認証アカウントから同じ相手に100通送っても、異なる相手に100通送っても制限されませんでした。このテストによって、約40分間に合計200通以上のDMを送りましたが、送信総数に対する制限も受けませんでした。

  • 1件の相手アカウントに異なる文面のDMを連続送信 → 100通送っても制限されなかった
  • 5件の相手アカウントに異なる文面のDMを順次送信、一巡したらさらに異なる文面を送信 → 100通送っても制限されなかった

同じURLを含むDMを送信した場合

最後に同じURLを含むDMを送り続けた場合の検証です。文面を1通ずつ変えながら、特定のURLを記載したDMを送り続けたところ、送信先が1件でも複数でも、25通前後で送信制限を受けました。

  • 1件の相手アカウントに異なる文面だが同じURLを含むDMを連続送信 → 25~27通で制限された
  • 20件の相手アカウントに異なる文面だが同じURLを含むDMを順次送信 → のべ24~26件で制限された

500通のDMを送信した場合

X(旧Twitter)のルールではDM送信数を1日あたり500通までとしています。今回、筆者が検証したところ、500通を超えた直後に変化はありませんでしたが、678通を送信したところで制限を受けました。

  • X/Twitterで500通以上のDMを送って制限された画面

    非課金・未認証アカウントで500通を超えるDMを送って、制限を受けたときのアラートです。有料のXプレミアムに登録すれば、さらにDM送信を続けられると記載されています

ちなみに、制限されてから約1時間30分後にDMの再送を試みたところ、すでに制限が解除されており、翌日まで待たずに送信できました。

DM制限が解除されるまでの時間はどのくらい? 解除方法はある?

DMの送信を制限された場合、最善の対処法は制限が解除されるまで待つことです。同じ文面や同じURLを送りたい場合は、自力で制限を解除することはできません。

今回の検証では、DMを制限された時間はリンクを含まなければ10分間、リンクを含んだ場合で30分間程度でした(500通を超えた場合を除く)。いずれのケースでも制限解除後にDMを再送できました。

DMの送信制限を受けた直後でも、異なる文面のDMであれば送信が可能でした。ただし、同じリンクを送ってDMを制限された場合は、文面を変えてもリンク先を変えても、制限時間が経過するまで送信不可でした。

  • X/TwitterでDMを制限されたときの対処法

    DMの送信制限を受けた直後ですが、別の文面であれば問題なく送ることができました

  • X/Twitterで同一リンクを送り続けてDMを制限されたときは対処不能

    リンクを含むDMを送りすぎて制限を受けた場合は、文面とURLの両方を変更しても送信に失敗しました

X/TwitterがDM送信数を制限する理由は?

Xの公式サポートアカウント「@Support」は、DMの送信数を制限する目的について、スパムメッセージを減らすためと表明しています。その裏を読んで、Xプレミアムの課金ユーザーを増やすためでは? と勘繰る人もいます。

  • PCブラウザ版X/TwitterでDMを制限されたときの警告メッセージ

    PCブラウザ版X/TwitterでDMの送信制限を受けたときの画面です。説明文には「コンピュータによる自動的なものと判断されました」「スパムやその他の迷惑行為から保護するために」といった内容が書かれています

ちなみに、X公式ヘルプの「スパムに関するポリシー」では、DMに関して次の行為を禁止しています。2023年7月から適用されたDM送信数の制限もこのポリシーに沿った内容と言えるでしょう。

  • 同一もしくはほぼ同一のツイートを繰り返し投稿すること、または同一のダイレクトメッセージを繰り返し送信すること
  • 説明のないリンクのみのツイートやダイレクトメッセージを、自身のツイートやダイレクトメッセージのほとんどを占めるほど頻繁に送信すること

Xプレミアムに課金中の認証アカウントでもDMを制限される?

X公式サポートアカウント「@Support」がポストした内容によると、7月の仕様変更でDMの送信数を制限されるのは「未認証アカウントだけが対象」と読み取れました。

しかし、筆者が検証したところ意外なことに、Xプレミアム(旧Twitter Blue)に課金している認証アカウント(個人)であっても、同じ文面や同じリンクURLを記載したDMを連続して送信すると、制限を受けることがわかりました。

  • X(旧Twitter)の認証アカウントがDMを制限された画面

    Xプレミアムの有料サブスク契約をしているアカウントでも、同じ文面や同じリンクをDMで送り続けると、このように制限を受けます

認証アカウントを使って、未認証アカウントと同じテストを行った結果は次の通りです。

  • 1件の相手アカウントに同じ文面のDMを連続送信 → 18~20通で制限された
  • 20件の相手アカウントに同じ文面のDMを順次送信 → 12~15件で制限された
  • 10件の相手アカウントに同じ文面のDMを順次送信、一巡したら同じ文面を再送信 → のべ15件で制限された
  • 5件の相手アカウントに同じ文面のDMを順次送信、一巡したら別の共通文面を順次送信 → のべ30~32件で制限された
  • 1件の相手アカウントに異なる文面だが同じURLを含むDMを連続送信 → 25~27通で制限された
  • 20件の相手アカウントに異なる文面だが同じURLを含むDMを順次送信 → のべ24件で制限された