透明デザインのモバイルバッテリーで知られるSHARGEが、「超小型」「透明デザイン」「ケーブルレス」「工具なしでSSDが交換できる」というユニークな特徴を持つ外付けSSD「SHARGE Disk」をクラウドファンディングで販売開始しました。使ってみると、小型軽量でUSB Type-Cコネクターが一体化している点が便利で、特にUSB Type-CになったiPhone 15と相性抜群だと感じました。

  • 内部の電子部品が見える透明デザインを採用する異色の小型SSD「SHARGE Disk」。本体にUSB Type-Cコネクターを搭載しており、iPhone 15などの機器にケーブルいらずで接続できる。Makuakeの早割では、SSDなしのキットが8,990円から購入できる

本体はとてもコンパクト、内蔵SSDは簡単に交換できる

オンラインのファイル共有サービスの普及などを受け、USBメモリーはあまり使われなくなりました。しかし、高速&大容量でPCのストレージとして使えるUSBメモリー型SSDや、スマホでも使えるUSB Type-Cコネクターを搭載したUSBメモリーは需要が伸びています。周辺機器メーカー各社も新製品を積極的に投入し、高まるニーズに応えています。

そのようななか、クラウドファンディングサイトのMakuakeに登場したのがSHARGE Diskです。本体は、SDカードをふた回り大きくしたぐらいの消しゴムサイズで、重さはわずか24gと軽量コンパクトに仕上げています。側面にはUSB Type-Cコネクターが用意され、ケーブルなしでパソコンやスマホなどに直接接続できます。

  • SHARGE Diskは金属製のスクエアな外装を採用しており、質感は高い。本体からUSB Type-Cコネクターが出ているのが分かる。側面にあるのは書き込み禁止用のスイッチだ

  • 底面には小型の空冷ファンを内蔵。機器への接続時はほぼ回りっぱなしになり、少々騒がしくなる

本体はとてもコンパクトながら、一般的な外付けSSDにはない工夫がいろいろ盛り込まれています。まずは外装で、天面カバーに透明なパネルがはめ込まれており、内部の電子部品が外から見えるデザインに仕上げられています。この点は、同社の透明モバイルバッテリー「Shargeek100」(旧STORM2)と似ており、ガジェット好きな人の心をくすぐります。

  • 隣に置いたSDカードと比べると、SHARGE Diskの小ささが分かる

  • 上部は透明なパネルが張られており、内部のSSDの電子部品が見える

さらにユニークなのが、内部のSSDが簡単に交換できる構造になっていること。実は、透明パネルを通して見えていたのはM.2 2230 NVMe SSDで、このサイズに適合するSSDを用意すれば工具いらずで交換できます。底面には小型の冷却ファンを搭載し、金属製の外装と相まって発熱の大きなSSDをしっかり放熱できるようにしているのも独自の工夫です。

  • 透明なパネルが張られたカバーはスライドすれば取り外せ、M.2 2230 NVMe SSDも工具なしで交換できる。現在、M.2 2230 NVMe SSDは最大2TBの容量をラインナップしており、コンパクトながら2TBの大容量ストレージとして使うことも可能

ケーブルを使わずに接続できるのが便利、小型ながら読み書きも高速

使ってみて便利だと感じたのが「ケーブルレス」で接続できること。前述の通り、本体にUSB Type-Cコネクターが備わっているので、パソコンなどの機器に挿すだけで使えます。太くて取り回しづらいUSB 3.2 Gen2対応のUSB Type-Cケーブルにわずらわしさを感じることもなく、とても軽快。ケーブル接続の手間がないことから、本体の小ささがより引き立ちます。

  • ケーブルレスでダイレクトにパソコンやスマホと接続できるのが便利

  • 一般的なポータブルSSD(右)と比べると、圧倒的にコンパクトで済む。太くて取り回しの悪いUSB 3.2 Gen2ケーブルを使わずに済むのもポイント

  • 市販の変換アダプターを使えばUSB Type-A端子にも接続でき、USB Type-C端子がない古いパソコンにも接続できる。録画機能内蔵テレビの録画用ストレージとしても使えた。アダプターが大きく感じる

高速タイプのSSDを採用していることから読み書きも高速で、大量のデータも素早く転送できます。気になったのは、デバイスに接続している間は本体が熱を帯び、冷却ファンの回転音や風切り音が聞こえること。発熱はヤケドするほどではありませんが、知らずに触れると驚きます。

  • コンパクトながら、しっかり高速読み書きに対応しているのもポイント。大容量の動画もサクサクとコピーできた

  • 内蔵のSSDがかなり発熱することから、通電中は本体が熱くなる。ファンの騒音は大きくはないが、やや耳障りな音が響き渡る

製品には、耐衝撃性能や防塵防滴性能をプラスするシリコン製のケースが付属しています。USB Type-Cの延長ケーブルはストラップ代わりに使え、カバンやストラップに装着して持ち歩ける工夫がユニークだと感じました。ただ、このケースを装着したままだと使い勝手が明確に悪くなるため、あくまで持ち歩き時の保護用に限定して使うのがよさそうです。

  • シリコン製のケースに収めたところ。ストラップのように見えるのは、実はUSB Type-Cの延長ケーブルで、SSD本体とケーブルを一緒に持ち歩けるよう工夫している

  • 本体の放熱性能を妨げないために、使用時はケースの透明カバーを開ける必要がある。機器との接続もケーブルが必須になるなど、ケースを装着したままだと使い勝手は目に見えて悪くなる

iPhone 15ユーザーはバックアップ&撮影に広く活躍

特にインパクトを感じたのが、USB Type-C端子に一新したiPhone 15シリーズでの利用です。SHARGE Diskを底面のUSB Type-C端子に接続するだけで外部ストレージとして認識し、データの読み書きができるようになります。iPhoneで撮影した写真や動画のバックアップは、写真アプリで「選択」をタップしてバックアップしたい写真や動画を選び、共有ボタンをタップして「“ファイル”に保存」を選択し、SHARGE Diskを選択するだけ。自身で契約しているiCloudの容量では収まらないほど写真や動画が多く、バックアップの手段に悩んでいた…という人には断然オススメです。

  • USB Type-C端子になったiPhone 15シリーズならダイレクトに接続できる

iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは、Apple ProResで撮影した4K/60pの動画を内蔵メモリーではなくSHARGE Diskに直接記録できるメリットもあります。一般的なポータブルSSDに記録する方法だと、何らかの方法でSSDをiPhoneなどに固定する必要があったり、接続に使う太いUSB 3.2 Gen2ケーブルの存在がわずらわしいのですが、SHARGE Diskならケーブルを使わずワンタッチで接続でき、本体も小さいので撮影のじゃまになりません。

  • iPhone 15 ProやiPhone 15 Pro Maxに接続すると「USB-C」の表示が現れ、Apple ProResで撮影した4K/60pの動画をSHARGE Diskに直接記録できる

  • ケーブルで接続する一般的なポータブルSSDは、撮影時にSSD本体がブラブラしてじゃまになる場合がある

  • SHARGE DiskならばiPhoneと一体化できるので、撮影のじゃまにならない

注意したいのは、iPhone 15シリーズにケースを装着している場合、ケースを外さないとSHARGE DiskのUSB Type-Cコネクターが奥まで差し込めないこと。ケースを付けるのが一般的なスマートフォンでの利用を考慮して、USB Type-Cコネクターをちょっと長い特殊なタイプにするなどしてケースと干渉しないようにしてほしかったところです。

  • iPhoneにケースを装着している場合、ケースと干渉してUSB Type-Cコネクターが奥まで差し込めない。USB Type-Cコネクターを長いタイプにするなどの工夫があればよかった

iPhoneの内蔵ストレージを抑えてこちらを買う手もアリ

透明デザインの外付けSSDということで、見た目優先で使い勝手やパフォーマンスは二の次かな…と思っていたのですが、USB Type-Cコネクターの搭載でさまざまな機器にダイレクトに接続でき、小型軽量でかさばらずに使える点は、一般的なポータブルSSD以上の価値があると感じました。

特に、USB Type-C化したiPhone 15との相性はよく、iPhoneのストレージ容量を抑えて安く済ませ、外部ストレージやバックアップ用にSHARGE Diskを購入するのもアリだと感じます。「iPhoneにケースを装着していると接続できない」という欠点がうまく解消されれば、より利用シーンは広がると感じます。

Makuakeでの早割価格は、SSDが付属しないキットが8,990円から(一般販売価格は14,720円)、1TBのSSDが付属するキットが22,990円から(同29,220円)、2TBのSSDが付属するキットが38,290円から(同47,720円)とやや高めですが、小ささや接続のしやすさなどの特徴を評価できるならば導入する価値はありそうです。